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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06
GM’06モデルオールラインアップ試乗会 シボレーコルベット等注目モデルを一気乗り!
コルベットZ06
フロントフードにはエアスクープが設けられフロントグリルも拡大。足元にはZ06専用の10スポーク鍛造アルミホイールとフロント275/35ZR18、リア325/30ZR19タイヤを履く。オーバーフェンダーがただ者ではない雰囲気
【本記事は2006年7月にベストカーに掲載された記事となります。】GMの’06モデルを一気乗りする機会に恵まれたのだが、何はともあれ真っ先に飛びついたのは「コルベットZ06」。C6(6世代目)となってからフェラーリやポルシェとも渡り合える世界基準に達したと高評価なところにもってきて、そのハイパフォーマンスモデルの登場となれば、誰だって興味をひかれるってモンだ。
徹底し.たて軽量・高剛性化
インテリアは2トーンカラーでZ06刺繍入りスポーツバケットシート、Z06ロゴ入り、レッドゾーン7000rpmのタコメーターが装着されている
しかも、その内容が凄い。シャシーがハイドロフォーム成型によるフレーム構造というのは標準モデルと同様ながら、素材をスティールからアルミに換装。その他にもマグネシウムのエンジンクレードル、カーボンのフェンダーやフロア、サスマウントの構造変更など徹底して軽量・高剛性化が図られている。
エンジンは7L
心臓部にはアメリカン・ルマンシリーズで活躍するC6-Rと並行で開発された511ps/64.9kgmを発生するLS7、7L V8OHVエンジンを搭載
さらにエンジンは7Lへスープアップ。511psのスペックもさることながら、チタニウム製コネクティングロッドの採用やオイル潤滑システムをドライサンプとするなど、高度なレーシングテクノロジーが惜しみなく投入されているのだから恐れ入る。車重はわずか1440kg。オーバー500psに鞭を入れれば途方もない加速をみせるのだが、それ以上に、緻密な回転上昇感が感動的だ。7Lもの排気量がありながら猛然と吹け上がっていき、アッという間にレブリミット。いかにも手がかけられたスペシャルなユニットという感触が、ヒシヒシと伝わってくるのだ。
キャデラックSTS-V
キャデラックSTS-V キャデラックのハイパフォーマンス版のVシリーズのSTS。エクステリアはVシリーズ専用のステンレス製ワイヤーグリルなどアグレッシブ。446ps/60.8kgmの4.4L V8スーパーチャージャーユニットを搭載、ブレンボ製ブレーキ、強化サスも装備
Z06に負けず劣らずなオーラを放っていたのが「キャデラックSTS-V」。ハイパフォーマンスモデルのVシリーズが日本に初上陸したのだ。ワイヤーメッシュのフロントグリルに、空力を意識したバンパーやサイドスカート、パワードーム形状となったボンネットなど、外観には凄みが加わっている。エンジンはSTSの4.6Lから4.4Lスーパーチャージャーへと換装され最高出力は446ps!実際に走りはじめてみると、さすがは老舗の高級車だけに洗練されており、ローダウン+大径タイヤであっても快適性はキチンと確保。エンジンも普通に走る限りはマナーがよく、高級車然とした雰囲気。しかしひとたび全開にすると豹変。トラクションコントロールをオフにすれば275/45R19のリアタイヤをいとも簡単にブレークさせるほどにパワフルで豪快な加速が楽しめる。
サーブ9-5
サーブ9-3エステート ヘッドランプの連動した新造形のフロントグリルに変更されたサーブ9-5。インテリアもダッシュボードやフロア、シフト回りなどブラック、ピラーやルーフのトリムなどはベージュ系で統一。足回りもダンパーやスプリングなどがセッティングが変更されスポーティに味付けになっている
最後に乗ったのが「サーブ9-5」。’06年モデルから大きくエクステリアを変更、何やら悪っぽい顔つきとなり存在感を増している。ハード面の注目はエアロ専用に改良型2.3Lターボエンジンが搭載されたことだろう。従来からサーブのターボは、過給にのった時のパンチが気持ち良かったが、それがさらに上乗せされている。扱いづらさはないが、今どきのターボとしては珍しくターボ感がしっかり味わえるのだ。