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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06

ディーゼル旋風、日本で吹き荒れるか? メルセデスベンツEクラスの新ディーゼル、E320CDI ベンツの天使日本に舞う

E320CDIが8月28日に発表、予約受注開始

E320CDIアバンギャルドはセダンが840万円、ステーションワゴンが877万8000円。E300アバンギャルドSよりも87万1500円高く、E350アバンギャルドSよりも31万5000円安い

E320CDIアバンギャルドはセダンが840万円、ステーションワゴンが877万8000円。E300アバンギャルドSよりも87万1500円高く、E350アバンギャルドSよりも31万5000円安い

【本記事は2006年10月にベストカーに掲載された記事となります。】ついにその日がやってきた。メルセデスベンツの最新鋭ディーゼル、E320CDIが8月28日に発表、予約受注が始まったのだ。デリバリー開始は10月以降になるという。日本仕様はセダン、ワゴンともにスポーティな内外観をもつアバンギャルド仕様となり、価格はセダンが840万円、ワゴンが877万8000円。

最新鋭ディーゼルエンジン

注目のディーゼルユニット3L V6は211ps/55.1kgm 5L並みの高トルクと加速力、2L直4並みの低燃費!!

注目のディーゼルユニット3L V6は211ps/55.1kgm 5L並みの高トルクと加速力、2L直4並みの低燃費!!

やはり注目はその最新鋭ディーゼルエンジン。E320CDIに搭載される3L V6ターボディーゼルエンジンはピエゾインジェクターを採用した第三世代のコモンレール式直噴。2個の触媒コンバータと世界で初めて粒子状物質除去フィルターを装着している。最高出力は211ps、最大トルクは55.1kgm。同じガソリンの3L V6よりも最高出力は20ps低いがトルクは24.5kgmも大きく、5.5L V8のトルクよりも1.1kgm大きい! 55.1kgmという最大トルクを1600rpmという低回転から発生させている点に注目。

ベンツのディーゼルは悪魔から天使

E320CDIアバンギャルドに搭載される3L V6コモンレール式直噴ディーゼルターボユニットは211ps/55.1kgmを発生。静粛性に敏感な日本人のため、日本仕様はエンジン前部のカバーを増設しボンネット裏側のインシュレーターを厚くするなど多くの遮音材が追加されたという

E320CDIアバンギャルドに搭載される3L V6コモンレール式直噴ディーゼルターボユニットは211ps/55.1kgmを発生。静粛性に敏感な日本人のため、日本仕様はエンジン前部のカバーを増設しボンネット裏側のインシュレーターを厚くするなど多くの遮音材が追加されたという

ここで今年6月にイギリス仕様のE320CDIに試乗した時の印象を紹介しよう。加速は、アクセルを踏み込むと瞬時にトルクの立ち上がりでドーンと押し出されるような感じ。とにかくシートに押しつけられるほどパワフルでアクセルの応答性もよく、2000rpmあたりから7速ATが自動的にシフトアップされる4000rpmまでスムーズに回る。ガソリンのE350よりもE320CDIのほうがトルク感やダッシュ力では勝っているように感じた。静粛性もアイドリング時に車外に出て音を聞くと確かにディーゼルだなと感じるものの、走行中はディーゼルエンジンとは気づかないレベル。日本仕様は遮音材が加えられ、さらに静粛性が高められているというからさらに静かになっているだろう。排気ガスが無色透明の無臭だったのにも驚いた。気になる10・15モード燃費はいま申請中ということで未公表。DCJが行なった福岡~東京間のエコランテストでは14.5km~15.9km/Lとのこと。これまでの「汚い、うるさい、遅い」はまったく感じない、E320CDI。これからベンツのディーゼルは、悪魔から天使と言ったほうがよさそうだ。

ホントに売れるのか? 全国ディーラー調査

全国のメルセデスベンツディーラーを電話取材。どこも展示&試乗車用意は10月以降になる予定

全国のメルセデスベンツディーラーを電話取材。どこも展示&試乗車用意は10月以降になる予定

ホントに売れるのか? 全国ディーラー調査価格はガソリンの3L搭載車よりも87万1500円高く、3.5L搭載車よりも31万5000円安いE320CDI。Eクラスの販売ラインアップ中、E320CDIは約10%を見込んでいるというが、果たして売れるのか? 全国のディーラーを電話取材!編 ディーゼルエンジンは東京では「うるさい、汚い、遅い」というイメージがあって正直不安です。実際どうなんですか?―試乗車に実際に乗りましたが排気ガスは黒煙なんてでませんよ。加速力もトルクがあって5Lエンジン並みです。燃費も2Lエンジン並みで完成度が高いので、そんな心配はないですよ。編 いきなりディーゼル買うには勇気がいるんですけど、ほかのお客さんの評判はどうですか?―試乗車がまだなく、既存のお客様に案内状をお送りしている状態なので私はまだ予約はいただいてはいません。問い合わせは多いですけど、半信半疑なんでしょうね。編 半信半疑というと?―やっぱりディーゼルのイメージが悪いので試乗してみないとわからないというお客様が多いですね。やはり高級車ですからガソリンのほうが人気が根強いんです。それとガソリンモデルよりも価格が高いのでどうかなというイメージがあると思います。ショールームに展示して、試乗車が用意されるのが10月からですので、これからですね。電話取材した東京、神奈川、愛知、大阪、宮城、福岡のディーラーも試乗車が用意できるのは10月に入ってから、予約受注も各店舗1~3件とまだまだこれからといった様子だった。ユーザーの反応は東京では問い合わせは多いが、予約受注はまだまだこれからといった感じ。愛知や大阪のディーラーのなかには、「もう100万円安かったら」「イメージが悪く反応はイマイチ」といった声も聞かれるいっぽう、宮城や福岡のディーラーでは「長距離走行をする人が多いので、燃費がよく、燃料代が安い(155円のハイオクに対し、軽油は120円)ディーゼルへの関心は高いです」という都会とは違う傾向がみられた。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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