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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06

KING of SUV 三菱 パジェロフルチェンジ パジェロ男だぜ!!

地球基準のオールラウンドSUV

【本記事は2006年11月にベストカーに掲載された記事となります。】4代目は『地球基準のオールラウンドSUV!!』パジェロといえば一世を風靡したクロカン4WDの代名詞的存在だ。全盛期だった’90年代前半なんて、ハイラックスサーフだろうがサファリだろうが、ランクルだろうが、とにかくおっきなタイヤを履いて背が高くてゴツくて頼もしそうなクルマとといったら、み~んな「パジェロだぁ!!」だったのだ。パリダカで篠塚建次郎選手が大活躍したのが大きな影響を与えたんだろうな。とにかくパジェロのネームバリューは絶大だった。

知名度バッチリのパジェロ

ツートンカラーはこんな色もある!!

ツートンカラーはこんな色もある!!

時は流れて2006年秋、パジェロは4代目に進化したわけだが、ここでちょっとした調査をしてみた。「パジェロを知ってますか!? レクサスを知ってますか!? 乗るならどっちがいいですか!?」調査対象者は20歳代から40歳代の男女50名。「レクサスってなんですか!? 外車……!? パジェロは知ってますよ。おっきなクルマ。どこでも走れるんでしょ!?」(24歳女性・会社員)「レクサスはねぇ。なんか高くなっちゃってオレにはまったく関係ないクルマって感じですね。パジェロはもちろん知ってますよ。新しくなったんですか。乗ってみたいですね」(38歳男性・自営業)といった意見が多かった。いっぽうでこんな意見も。「土臭いクロカンムードのパジェロはもう過去のクルマ」(38歳・男性)という意見もあったけど、多くは、パジェロといえばSUVの代表選手。モデルチェンジしてもっとタフになったパジェロに期待したい、というものだった。レクサスとパジェロ、どっちに乗りたいか!? という質問に対しては、30歳代の男性の68%がパジェロ、同じく30歳代の女性の62%がパジェロと答えた。ちなみに20歳代の男女の約20%が「レクサス」を知らなかった。逆にパジェロは全員がその名前を知っていた(一部SUVのこと全体をパジェロというものと勘違いしている人もいたが……)。どうよ。パジェロの知名度はバッチリではありませんか!! トヨタが必死になってレクサスを浸透させようとしているけれど、パジェロはすでに日本中に知名度を響かせているのだ。

見事なまでのパジェロ

ツートンカラーはこんな色もある!!

ツートンカラーはこんな色もある!!

10月4日、パジェロはフルモデルチェンジして4代目へと生まれ変わった。初代のデビューから25年で4代目ということは、1世代あたり約8年というロングライフで、先代となる3代目もデビューは’99年。実に7年ぶりのフルモデルチェンジだ。目の前の新型パジェロを見た瞬間、「あっ、パジェロ!!」。思わず口をついて出た言葉だ。そこにあったニューモデルは見事なまでにパジェロなのだ。最新モデルらしく、現代流にモディファイされているものの、間違いなくパジェロだとひと目見てわかるエクステリアは、“本格派SUVならパジェロ”という三菱開発陣の自信のあらわれといってもいいだろう。デザイン上ポイントとなったのはヘッドライトだという。パジェロのネーミングの由来となった野生の山猫をモチーフとしているのだ。「前のパジェロは頬袋をふくらましたリスだったもんな」と、FENEK総編集長でもある(編)も納得。ボディカラーは2代目パジェロをイメージさせるセンター部に異なるカラーを配したツートンカラーを採用しているのも見逃せない。

ロング&ショート

こちら3列シートを採用するロングボディのインテリア。インテリアカラーはベージュである

こちら3列シートを採用するロングボディのインテリア。インテリアカラーはベージュである

・ロング&ショート!? エンジンは3L&3.8L!?ラインアップはパジェロの伝統にのっとってロングとショートの2タイプを新型でも設定。ボディサイズはロングが全長4900mm、全幅1875mm、全高1870mm、ホイールベース2780mm、いっぽうショートは全長4385mm、全幅1875mm、全高1850mm、ホイールベース2545mmとなっている。ロング、ショートともにホイールベースは旧型と同じ、全幅は20mmも縮小され、特に狭い道での取り回しが圧倒的によくなっているのがポイント。全長はロング、ショートともに旧型よりも130mm長くなっているが、実はこれ、ナンバープレートが背面にしょったスペアタイヤの後端に設置されたため、計測ポイントが変更されたことによるもので、バンパー後端までの実質的なボディの長さはロングでは5mm、ショートでは実に15mm短縮されているのであった。全高はショートは旧型と同じでロングは10mm高くなっているが、新型パジェロは見た目にも旧型よりも引き締まった印象で、精悍さを増している。ロングでは3列シートを採用しているが、新型ではリアフロアの高さを見直すことでサードシートの居住性を改善している。旧型ではヘッドクリアランスがギリギリでエマージェンシー用といった感じが強かったが、新型ではヘッドクリアランスが拡大され、圧迫感なく座れるようになっている。サードシートが実用的になっているのがうれしい改善点。

エンジンは3L&3.8L

グレード展開はロングボディには高級志向のエクシード系とスポーツ志向のZR系を設定。ショートボディにはスポーツ志向のVR系を設定し、ショートにはエクシードの設定はない。搭載されるエンジンは最高出力178馬力、最大トルク26.6kgmを発揮する3L、V6を中心に、ロングの「スーパーエクシード」、「エクシードX」、ショートのVR-IIには3.8L、V6エンジンが搭載されている。3.8Lエンジンは旧型パジェロにも搭載されていたが、今回新たにMIVEC機構を盛り込むことで全面的にリニューアル。最高出力252馬力(旧型は219馬力)、最大トルク34.5kgm(旧型は34.4kgm)にパワーアップされている。特に最大トルク発生回転は旧型の3800回転に対し新型MIVECでは2750回転になっており、より低回転から太いトルクが立ち上がり、高回転まで伸びやかに回るエンジンとなっていることがわかる。

パジェロの真骨頂4WD性能

・パジェロの真骨頂4WD性能、そして悪路走破性組み合わされるトランスミッションは3.8Lが5速AT、3Lは4速ATと一部グレードでは5MT仕様もある。駆動方式はもちろん全車パジェロ自慢の本格派4WDシステムの「スーパーセレクト4WD」を採用。高い悪路走破性とイージーな取り扱いやすさを両立している。※4Hモード基本ポジション。通常は前後33対67のトルク配分で走行し、路面状況、運転状況などにより50対50までリニアに前後トルク配分をコントロールする。※2Hモード普段はこのポジションで走るのがいいかもしれない。完全にフロントの駆動メカを切り離し、FRとして走行するモード。フロントにはフリーホイール機構が採用されており、フロント用プロペラシャフトは停止するため、駆動抵抗は最小限に低減。※4HLcセンターデフを機械的にロックし、前後を直結状態とするモード。積雪路やダートなどで高い駆動力を必要とする時に使用。※4LLc副変速機を使いローギアードモードを選択するポジション。極悪路で使用。さらに全車オプションでリアデフロックを装着することが可能。超泥濘路や本格的クロカン走行では役に立つメカだ。この駆動力を生かすためにもボディ側の悪路走破性も重要。新型パジェロはアプローチアングル36.6度(ショートは36.7度)、デパーチャーアングル2度(ショートは34.8度)、ランプブレークオーバーアングル22.5度(25.2度)を実現している。・価格は超買い得!!価格は3.8Lを搭載するロングの最上級「スーパーエクシード」が436万8000円、ショートの最上級VR-IIが348万6000円、3Lを搭載するロングの「エクシード」が346万5000円となり、旧型より割安となっている。それにしてもロングのZR(277万2000円)とショートのVR-I(256万2000円)はお買い得。オーディオレスだが9万4500円でオプション装着可。3Lエンジンやスーパーセレクト4WDといった基本的なハードは上級と同じだし、エアコンだって標準装備。ダンゼンお買い得だ。さすがのパジェロ!! の走破性!4WDも超本格派!!パジェロに採用される4WDは定評のスーパーセレクト4WD。前後トルク配分33対67から50対50をリニアにコントロールするフルタイム4WDを基本としながら、ドライバーの任意で後輪のみを駆動する2WDモード、センターデフロック4WDモード、さらに副変速機を介してローギアードモードを選択することもできる超本格派。オプション設定だがリアデフロック機構を装着することも可能である。悪路走破性では重視される対地障害角だが、ロングではアプローチアングル36.6度、デパーチャーアングル25度、ランプブレークオーバーアングル22.5度を、ショートではアプローチアングル36.7度、デパーチャーアングル34.8度、ランプブレークオーバーアングル25.2度を達成する。この数字、旧型パジェロと比べると若干ではあるが低くなっているのだが、それでも充分な悪路走破性といえる。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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