中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06

三菱自慢のパジェロ 団塊の世代の星となれるか? 本当の実力ってどうなのよ

パジェロの進化のほどは?

街中、ワインディング、高速などどのシチュエーションでも新型パジェロの走りの質感の高さを実感できる。旧型がスペック重視でシャープすぎたのに比べ、ソフトタッチ。乗り心地も大きく改善され、特にロングはGT的キャラクターも持っている。エンジンの改良、ボディ剛性のアップなどにより、NVは大幅に低減され、とても快適に仕上げられている

街中、ワインディング、高速などどのシチュエーションでも新型パジェロの走りの質感の高さを実感できる。旧型がスペック重視でシャープすぎたのに比べ、ソフトタッチ。乗り心地も大きく改善され、特にロングはGT的キャラクターも持っている。エンジンの改良、ボディ剛性のアップなどにより、NVは大幅に低減され、とても快適に仕上げられている

【本記事は2006年11月にベストカーに掲載された記事となります。】82年に初代、’91年に2代目、’99年に3代目がそれぞれデビューし、今回登場した最新モデルが4代目。パジェロの歴史=パリ・ダカでの激闘といっていいほどで、パリ・ダカの最強マシンに君臨。砂漠の王様だ。パリ・ダカパジェロはスペシャルマシンではあるが、オフロードでの走破性の高さは市販モデルにも受け継がれている。オフロードでの走破性、力強さは誰もが知るところだし、新型パジェロにも受け継がれているが、今のご時世、それだけでは熾烈なSUVサバイバルで生き残っていくことは難しい。オンロードでの走りの質感、快適性というのが非常に重要になってくる。

走りは大きく洗練された

2つの魅力的なキャラは健在! ショートの軽快な走りは街中、ワインディングともトップクラス! ショートの軽快感は気持ちいい。豪快な加速感を味わうならパワー/トルクに優る3.8Lがベストだが、バランスのいい軽快感のある走りを楽しむなら3Lのショートがお薦め。ワインディングなどを攻め込んでいった時の挙動もマイルドで把握しやすいので、安心できる

2つの魅力的なキャラは健在! ショートの軽快な走りは街中、ワインディングともトップクラス! ショートの軽快感は気持ちいい。豪快な加速感を味わうならパワー/トルクに優る3.8Lがベストだが、バランスのいい軽快感のある走りを楽しむなら3Lのショートがお薦め。ワインディングなどを攻め込んでいった時の挙動もマイルドで把握しやすいので、安心できる

走りは大きく洗練されたフルモデルチェンジするにあたり、新型パジェロのフロアは旧型からキャリーオーバーであるとの情報を得ていた。旧型の走りを考えるとあまり期待できないと思う気持ち半分、三菱が新世代SUVとしてどのように味つけを変えてきているか、期待する気持ち半分といった感じだった。で、いざ試乗。新型パジェロの走りをひと言で表現せよ、と言われれば意外かもしれないが“ソフトタッチ”。これは街中、ワインディング、高速とどこを走っても印象は変わらない。旧型がパフォーマンス重視で、よく言えばシャープだが、必要以上に足回りを固めていたため、乗り心地はゴツゴツしていたし、ちょっと元気に走らせようとすると、挙動がピーキーで、シビアな面を見せていたのとは対照的。新型は乗り心地がソフトタッチで、快適。NVも低く抑えられていて、走りの質感は大きく洗練された印象を受けた。じゃあ、乗り心地重視で軟派なSUVになってしまったのかといえば違うのだ。攻め込んでいってもマイルドな印象は変わらないが、クルマの挙動をつかみやすく、これがドライブしていて安心感につながる。「フロアはキャリーオーバーですが、足回りは自慢の一品」と、新型パジェロの開発に関わっている増岡君が言っておったが、新型は旧型に比べてボディ全体の剛性アップと同時にサスの取り付け部などの局部剛性アップが走りの質感向上に大きく貢献しているのだが、リアのトレッドを片側5mmずつ、合計10mm広げたことも大きい。わずか10mmと思うかもしれないが、スタビリティアップに貢献している。

エンジンもいいぞ!

ボンネットのアルミもポイント ボンネットをアルミ化することにより旧型に比べて9kg軽量化。女性の力でも楽々と持てる

ボンネットのアルミもポイント ボンネットをアルミ化することにより旧型に比べて9kg軽量化。女性の力でも楽々と持てる

エンジンもいいぞ!エンジンは3.8L(252ps/34.5kgm)と3L(178ps/26.6kgm)の2種類のV6をラインアップ。スペックの差はけっこう大きい。3.8LはMIVEC化されるなど、ほとんど新開発といっていい改良を受けている。パジェロの走りの質感アップにエンジンも大きく貢献。具体的なところでは、最大トルクの発生回転が500回転下げられ2500~4000回転という実用域でフラットトルク特性を実現。いっぽう3Lのほうは、3.8Lのような洗練されたイメージはないが、安っぽくもない。3.8Lよりも78ps少ないが、スペック以上の実力を持ったエンジンだ。パジェロはショート、ロングの2タイプに対し、エンジンも2種類だから、合計4タイプ。ロングはGT的に快適クルージングもできる3.8L(ワイドトレッド+17インチブレーキ)、ショートは3Lとの組み合わせがお薦めだ。ショート+3.8Lも悪くはないが、ややフロントヘビーになるので、バランス的には非力な3Lのほうがよく、軽いボディを生かして軽快に走りを楽しむことができる。新型パジェロで純粋に走りを楽しみたいなら3Lのショートがベスト!今のご時世、このクラスといっても燃費は重要で、エンジン単体でのフリクションの低減を図ったほか、ATFウォーマーを装着することで、低温時スタートでの燃費を改善している。

スーツ姿がよく似合う

スーツ姿がよく似合う新型パジェロは走りの洗練は大きなセールスポイントだが、洗練といえばエクステリアデザイン。どことなく爆発ヒットした2代目を彷彿とさせるデザインで、質感も非常に高い。オンロードでの見栄えを相当意識したデザインだと思う。旧型が少々ぜい肉の付いたイメージだったのに対し、新型はギュッと引き締まった筋肉質ボディを想像させる。特にショートの塊感はすばらしいと思う。ちなみに、旧型ではショートの販売比率はわずか10%程度だったというが、新型ではちょっとアップしそう。というのも、一番安いショートのVR-Iベーシックパッケージは4ATで252万円(ロングZRでも273万円)という破格プライスで、アウトランダーなどの2.4LクラスのSUVの価格とバッティングするほど買い得感は高い。オイ、なかなかやるじゃないか、パジェロ!

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ