まずはお客さんに公開　高級車ポルシェパナメーラを真剣に検討中

【本記事は2009年10月にベストカーに掲載された記事となります。】マスコミ発表会はなしよステップワゴンが庶民のファミリーのためのクルマなら、ポルシェパナメーラは裕福なファミリーのためのクルマといえるだろう。パナメーラは、ポルシェが満を持して発売する、スーパーセダンだ。最上位のターボモデルは、最高速303km／hで、0～100km／h加速が4.2秒というモンスターだ。そのボディサイズは全長4970×全幅1930×全高1420mmという大型セダン。フロントエンジンのため、911などと違ってちゃんとした後席を持っている。ライバルは7シリーズやベントレー、ジャガーといった高級車だ。

エンジンは、4.8Lの自然吸気（400ps）とターボ（500ps）がありターボは4WDで、自然吸気はFRと4WDが選べるのだ。価格は、1374万～2061万円までである。今後パナメーラには、価格を抑えたV6モデルや、ハイブリッドが追加されることがアナウンスされている。そんなパナメーラは、7月から受注を開始しているが、実際に発売されるのは、10月の予定だ。そんな発売前の段階で、ポルシェは9月10日にパナメーラを一般に公開した。目的は、ポルシェオーナーや購入見込み客に見せるためだ。実際パナメーラを購入するにあたって、その広さや質感などを確認してから買いたいという要望が強かったため、ポルシェは東京だけでなく、大阪や名古屋圏などで複数回この内覧会を行なったという。

参加者は、前席や後席のシートの座り心地や広さを確認していたが、最も関心を寄せていたのが、トランクの広さだという。特にゴルフバッグがいくつ入るのかという質問が多く、実際にゴルフバッグを3つ積載したクルマの展示も行なわれた。’08年の秋以降、世界経済の急降下は、輸入車市場を直撃しており、趣味性の高い高額なスポーツカーの需要は減少。ポルシェの場合、’09年の1～8月の累計販売台数は、前年同月比24％減となっている。このひとつの原因が、10月からのパナメーラの発売を前にしての買い控えと分析。それでも4～5月あたりから販売は少しよくなっているという。

こういう状況でパナメーラを公開したわけだが、国内初披露ということもあり、予想を上回る来場者があったという。計画では、パナメーラのV6モデルやハイブリッドが出そろったところで、日本での販売目標は年間1000台！！ ほかに911系1000台、カイエン1000台、ケイマン1000台、ボクスター1000台で、年間5000台という強気の販売計画だ。

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