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更新日:2020.04.06 / 掲載日:2020.04.03
車の警告灯が点灯!主要な警告灯の意味や対処法をご紹介
グーネット編集チーム
車のメーターパネル内で表示される「警告灯」には、どのようなマークがあるのかご存知でしょうか。警告灯は種類が豊富で、内容を理解している方であれば一目でどのようなトラブルが起こっているのかが分かるようになっています。
しかし、警告灯は見逃してしまったり、内容を間違えて判断してしまうと、思わぬ故障やトラブルにつながることもあります。正しい意味を理解して、万が一点灯したときにすぐに対処できるようにしておきましょう。
車の警告灯とは?正しい意味を把握しよう
警告灯は、基本的に、運転手に対して注意や危険を知らせるものとして利用されています。ここでは、大まかな警告灯の意味や役割についてご紹介します。
警告灯は車の異常を伝えるサイン
目につきやすいメーターパネル内に表示させる警告灯は、走行に関わる故障や異常を知らせるための表示です。
警告灯は世界基準で決められており、輸入車でも直感的に分かるマークとなっています。国産車ではどの車種でもほぼ同じマークが使われているため意味は理解できるようになっており、車の異常を見逃さないよう分かりやすいシステムが整っています。
警告灯の危険度は色によって異なる
警告灯が点灯する色は、大きく3つに分かれています。「赤」の場合は、すぐに安全な場所に停車して車の状態を確認しましょう。つまり、赤いランプが点灯すると運転をやめるべき深刻な異常があるということです。
つぎに「黄色」や「オレンジ」は、すぐに運転をやめなければならないほどではありませんが、できるだけ速やかな対応が求められる状態です。
最後に「青色」の場合は、安全を示すマークなので、特に気にする必要はありません。「赤」や「黄色」「オレンジ」の警告灯が点灯している場合には、迅速な対応が求められます。
警告灯が点灯したまま放置すると故障の原因にも
警告灯が点灯しているにも関わらず、そのまま放置をすると故障の原因となるだけでなく、最悪の場合には廃車となってしまうこともあります。また、警告灯が点灯したまま走行すると、途中で思わぬアクシデントにもつながります。
対処しても警告ランプが消えないとき、逆に警告ランプが点くべきところで点かない場合は自動車修理の点検ができるお店などで、速やかに修理や点検を行ってもらうようにしましょう。
基本操作に関係する警告灯
グーネット編集チーム
続いて、特に注意したい警告灯を厳選してご紹介します。意外と警告灯の意味を知らない人も多いはず。適切な処置をするためにも、マークの意味を知っておきましょう。
シートベルト警告灯
道路交通法により、やむをえず着用できない場合を除き、すべての席でシートベルトの着用が義務付けられています。シートベルト非着用の場合、着用時と比べて事故の際の致死率が14.7倍にもなるというデータがあるほど危険ということもあり、正しく着用されていない場合、警告灯が表示されます。
例外としては、国産車では平成6年3月31日以前の製造車、輸入車は平成7年3月31日以前の製造車には道路運送車両の保安基準が適用されず、シートベルト警告灯が点いていなくても法律上は問題ありません。
ガソリン残量警告灯
ガソリン残量警告灯は、ガソリンの残量が残り少なくなったときに表示される警告灯です。
残量がどのくらいになると警告灯が点くのかは車種によって異なりますが、目安としてトヨタは「おおむね5~10L程度」と公表しています。
また、一つの目安としては「ガソリン残量警告灯が点いてから50km走行できる」という説があります。その根拠は、かつて高速道路でサービスエリアの間隔が最大50kmだったことが挙げられますが、現在はサービスエリア同士が50km以上離れた区間も存在します。
いずれにしてもガソリン残量警告灯が点いたら、早急に給油を行いましょう。
半ドア警告灯
半ドア警告灯は、ドアがきちんと閉まっていないときに灯る警告灯です。
きちんとドアを閉めても警告灯が点く場合は、センサー(カーテンスイッチ)が故障している可能性も考えられます。その場合、整備工場で修理することもできますが、部品代自体は安いのでご自身で修理するのも一つの方法です。
要注意!車でこの警告灯が赤色ならすぐに停車!
運転前や走行中に赤の警告灯が表示された際は、事故に直結するリスクが近づいている可能性があります。万が一、以下の警告灯が表示されたらただちに運転をストップして(あるいは出発を取りやめて)、適切な対応を取るようにしてください。
電制シフト警告灯
さまざまな機能が備わっている車種では、コンピューター機器が搭載されていることが多いです。その電制シフトの異常を伝えるのが「電制シフト警告灯」です。
そのまま走行すると電制シフトで管理されている部分が正しく作動しない可能性があり、思わぬ危険につながります。すぐに、販売店などに連絡をして正しい対処方法を取るようにしましょう。
シートベルト非装着警告灯
運転席と助手席のシートベルトが、正しく装着できていないときに点灯します。最近は、警告灯だけでなく音も同時に鳴る車種が増えています。シートベルトをしないと違反にもなります。危険を防ぐためにも、走行前に点灯していないか確認しましょう。
半ドア警告灯
自動車のどこかのドアがしっかりと閉まっていないときに点灯するのが「半ドア警告灯」です。ドアが閉まっていない状態で走り出すのは、とても危険です。
このマークが点灯していたら、しっかりと閉まっていないドアはないかチェックしてから運転を開始します。
セキュリティ表示灯
盗難防止システムが搭載されている車種では「セキュリティ表示灯」が点灯することがあります。これは、盗難防止装置であるイモビライザーが作動したままになっているということを伝えるマークです。解除することで消えるので、焦らずに対処しましょう。
警告灯が点灯する前に、日常の点検や整備が大切!
グーネット編集チーム
車の警告灯が点灯するということは、何らかの異常や危険が迫っているということです。警告灯に気づいたとしても、必ず事故を未然に防げるというわけではありません。そうならないためにも、日常点検や整備が大切になってきます。
では、日常点検ではどこを見ればいいのでしょうか?この章では、日常点検のポイントについて紹介します。
エンジンルームの日常点検・整備
エンジンルームの点検は、自動車の安全走行に直接大きく関わる部分です。
日常点検の際には、運転前のエンジンが冷えているときにボンネットを開けて、ウィンドウォッシャー液、ブレーキ液、冷却水、エンジンオイルの残量や色を確認します。残量が急激に減っている場合や色味に異変が見られないかをチェックしてください。一般的な使用頻度の場合は、1ヶ月に1度くらいのチェックを心がけましょう。
車のまわりをまわって日常点検・整備
タイヤやランプ類は、車のまわりを目視で確認します。
・タイヤの空気圧が下がっていないか
・亀裂や損傷が見られないか
・不自然な摩耗はないか
・ランプ類の点灯や点滅に異常はないか、レンズの汚れや損傷はないか
といった項目をチェックします。車回りについても1ヶ月に1度程度チェックしましょう。
運転席に座って日常点検・整備
普段の運転の際にも、異常が見られないかどうかを確認する姿勢が大切です。
・エンジンのかかり具合
・ブレーキペダルの踏みしろやブレーキの効き
・ワイパーやウィンドウォッシャーの動き
・エンジンの加速・低速の具合
以上の項目に異変が見られないかどうかをチェックしましょう。
まとめ
今回は、メーターパネルに表示される警告灯の種類や意味、そして警告灯の役割をまとめてご紹介しました。警告灯が表示されたときにどのような意味なのか知らないと、正しい対処ができません。
特に、故障やトラブルにつながる警告灯のマークを覚えておくと、いざというときに役に立ちます。
安全に車に乗るためにも、警告灯の意味を把握しましょう。