車の廃車にかかる費用や戻ってくる税金は？廃車ではなく買取は可能？

　事故や故障で動かなくなった車を廃車にする場合は、廃車の手続きとともにさまざまな費用が発生します。しかし、正しく手続きをすることで、税金などの還付金を受け取ることができるので、事前に正しい手続き方法を確認しておくことが大切です。

　税金などの手続きを億劫に感じる方もいるかと思いますが、1万円以上還付金として戻ってくるケースもあるので、手続き方法を覚えておいて損はないはずです。また、廃車予定の車を買い取ってもらえる可能性もゼロではありません。

　そこで今回は、車の廃車にかかる費用や戻ってくるお金、買取の可否についてご紹介します。

車の廃車にかかる料金は？

　一般的に、車を廃車する場合は以下のような費用が発生します。

・廃車登録手続き費用
・廃車の引き取り費用
・自動車リサイクル料金
・解体費用

　また、車の廃車手続きには「永久抹消登録」「一時抹消登録」の2種類があり、どちらの手続きをするかによってかかる料金も異なります。

・永久抹消登録・・・既に解体が済んでいる車や、自然災害などで使えなくなった場合など
・一時抹消登録・・・一時的に車の使用を中止する場合

車を廃車にすると税金はどれくらい戻ってくる？

　車を廃車にする際は、支払った自動車税が戻ってきます。通常、自動車税というのは4月～翌年3月までの分を支払うので、廃車手続きをするタイミングに合わせて月割りで還付される仕組みです。

　ただし、3月に手続きを行った場合は還付がありません。また、住民税や事業税といった地方税に滞納がある場合も、還付が受けられないので注意しましょう。

自動車税の還付金（2019年12月時点）

　廃車で戻ってくるのは自動車税だけでなく、新車購入時や車検時に支払う「自動車重量税」や「自賠責保険」、任意で加入している「任意保険」も対象です。これらの費用は軽自動車でも還付されますが、所有者自身が手続きを行う必要があります。

廃車する予定の車を買い取ってもらうことはできる？

　車の買取業者には、廃車予定の車を買い取ってくれる「廃車買取業者」というものもあります。廃車買取業者では、使用可能な部品を中古パーツとして再利用するため、ディーラーや車販売店で価格がつかなかった車でも買い取ってもらうことができるのです。

　ただし、廃車買取業者には還付金に関する説明義務がありませんので、還付金がある場合は「どの税金・保険料の還付金がいくらあるのか」「還付金も買取金額に含まれているのか」などを必ず確認するようにしましょう。

まとめ

　乗らなくなった車を廃車にするには、さまざまな手続きや費用が発生します。基本的に、税金に関しては還付を受けることができますが、3月に手続きする場合や地方税に滞納がある場合は還付が受けらないので気をつけましょう。

　また、還付金が少ない、もしくは受けられない場合などは、廃車買取業者を利用することで賢く処分できます。ただし、その際は還付金の有無や、買取金額への反映をしっかりと確認することが大切です。