輸入車
更新日:2020.04.03 / 掲載日:2020.04.03

【アウディA3】100万円以下の物件も!? 新型登場間近で手頃になったプレミアムコンパク

 2020年3月上旬、新型アウディA3がワールドプレミアされた。今回で4代目となるA3は、まずはスポーツバック(5ドア)を公開。走りはもちろんインフォテイメントまわりも強化され、このクラスのベンチマークと言える仕上がりとなっているようだ。日本の導入についてはまだアナウンスされていないが、おそらく遠くない将来、日本のショールームにも並ぶはず。そこで、今回注目するのは2013年に発表された現行型アウディA3。登場から7年目となり、中古車相場はかなり下がっている。このクラスはVWゴルフが主流だが、年式やグレードを選べば同程度の予算でワンクラス上のA3にも手が届くのだ。年式別やグレード別中古車平均価格を見ながら、買いのモデルを探ってみたい。

アウディA3ってどんなクルマ?

 1997年1月に発表されたアウディA3は、VWゴルフに代表される欧州Cセグメントに属するモデル。このクラスには、多くのライバルが存在するが、プレミアムブランドが参入したのはアウディが初。新車価格は当時のゴルフよりもやや高めとなる285万円(1997年1月時点)で、内外装は上質に仕立てられた。ただし駆動方式は、スポーツモデルのS1を除いてFFのみとなっており、メカニズムはゴルフと共通項が多い。2003年9月には2代目が登場し、モダンな外観と進化した走りが与えられた。3.2L V6+4WDを搭載した上級モデルも登場し、プレミアムブランドにふさわしい存在感を強調した。

 そして2013年9月、今回のテーマである3代目が登場。デビュー当初の搭載エンジンは1.4Lターボと1.8Lターボの2機種だったが、後に2.0Lターボも追加されている。先代よりも車体は軽量となり、走りはよりスポーティに進化。MMIナビゲーションなどインターフェースまわりも改良され、メルセデスAクラスBMW 1シリーズのようなライバルに劣らぬ魅力を身につけた。なお、デビュー時の価格は308万円~393万円である。

アウディA3の年式別中古車価格相場は?

 改良遍歴を振り返ってみたい。2013年9 月の発表時、1.4L 直4ターボ+7速Sトロニックの「1.4TFSI」、1.8L 直4ターボ+6速Sトロニックの「1.8TFSI クワトロ」、2.0 L 直4ターボ+6速Sトロニックの「S3」という構成で、従来まで存在した3ドアは廃止された。その代わり、2014年1月には4ドアセダンが登場している。同年8月の一部改良では、一部グレードを除き安全装備付きクルーズコントロール(ACC)を標準装備。また、Sラインパッケージをオプションで追加した。さらにS3は、最高出力は5馬力高い285馬力となった。そして2015年10月、A3シリーズの頂点に立つハイパフォーマンスモデルRS 3も登場。こちらは2.5L 直5ターボを搭載し、最高出力は367馬力を発揮するモンスターマシンである。ただし価格も756万円と超高額。同年10月には、PHEVの「e-tron(イートロン)」も追加された。

 2017年1月、アウディA3シリーズはマイナーチェンジを受けて後期型に進化。大きな変更点はエクステリアで、シングルフレームグリルの形状が改良されたほか、LEDヘッドライトをオプション設定。安全装備として、新たに「アウディプレセンス フロント」が標準装備されたこともトピック。これは車両前方をレーダーセンサーで監視し、緊急時には自動ブレーキを行う先進装備である。また、アダプティブクルーズコントロールも全車標準装備となった。また、従来の「1.8TFSI」に代わり、新たに2.0L 直4ターボを搭載する「2.0TFSI クワトロ」が加わった。2018年9月の改良では、ホイール形状が変更されたほか、3分割可倒式リヤシートを採用。また、センターアームレストやリヤカップホルダーを採用するなど、利便性が高められている。同時にグレード名も変更され、1.4Lターボは「30 TFSI」、2.0Lターボは「40 TFSI」に表記が変わったことも覚えておきたい。それらを踏まえ、年式別中古車平均価格を見ていこう。

年式別中古車平均価格
年式中古車平均価格
 2013年式  139万円 
 2014年式  142万円 
 2015年式  158万円 
 2016年式  176万円 
 2017年式  236万円 
 2018年式  288万円 
 2019年式  330万円 
※中古車平均価格はグーネット2020年3月26日現在のデータによる。


2016年以前の前期型なら100万円台の予算で狙える

 現行型とはいえ登場から時間が経過しているため、全体的に相場が下がっている。2017年のマイナーチェンジ以降は現在でも高値で推移しているが、それ以前の物件は100万円台が中心。とくに2014年~2015年式がボリュームゾーンとなっており、100万円以下の物件も存在するほど。しかしこれらは走行距離8万km程度の多走行車なので、5万km以下の条件で探すなら130万円が予算の目安である。

アウディA3のグレード別中古車価格相場は?

 グレード構成は、大きく分けると「1.4TFSI(後に30 TFSI)」、「1.8TFSI クワトロ」、「2.0TFSI クワトロ(後に40 TFSI)」に加え、「e-tron」、S3、RS 3が存在する。「1.4TFSI」は、気筒休止システムを搭載した仕様もある(CODと表記)。これらの中古車平均価格は次のとおり。

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グレード別中古車平均価格
グレード中古車平均価格
1.4TFSI(30 TFSI)199万円
1.8TFSI クワトロ189万円
2.0TFSI クワトロ(40 TFSI)342万円
e-tron235万円
S3348万円
RS 3632万円
※中古車平均価格はグーネット2020年3月26日現在のデータによる。
※スポーツバックのみ

物件の大半は「1.4TFSI」で、選択の余地は少ない

 アウディA3シリーズは豊富なラインアップを誇るが、市場に流通するグレードには大きな偏りがある。4WDの「1.8TFSIクワトロ」、「2.0TFSIクワトロ」は全体の1割未満となっており、大半は前輪駆動の「1.4TFSI」。中古車を購入する際、グレードに選択の余地は少ない状況となっている。なおプラグインハイブリッドの「e-tron」は、新車時価格が564万円と高額だが、平均価格はその半額まで下がった。物件数は極めて少ないが、注目すべきグレードのひとつ。高性能版のS3は、「1.4TFSI」に次いで物件が多いので、パワフルな走りを体感したければ探す価値はある。しかしRS 3は高値安定で相場は極めて高い。

アウディA3の中古車価格相場のまとめ

 新型A3はまだ日本に導入されていないが、初期型ならば130万円からの予算でも狙えるモデルとしてオススメ度は高い。ちなみに2014年式VWゴルフの中古車平均価格は121万円。ゴルフに少しの予算を加えれば、アウディA3に手が届くのである。なおグレードは「1.4TFSI」のほぼ一択で、4WDは物件数が少なく敷居が高い。今後、日本でも正式に新型が発表されれば、相場はさらに下がる可能性もあるので、動向に注目したい。

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グーネットマガジン編集部

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