コンパクトながら軽快な走りとアフターパーツの豊富さが魅力の3代目スイフトスポーツ(ZC32S)。
ストリートからサーキットまで幅広くこなす同モデルの魅力を最大限引き上げたTMスクエアのデモカーをご紹介。
素性を活かしたチューニングを施して
国産ホットハッチを全力で楽しむ
今、もっとも「スポーツ」が楽しいクルマ、それがスイフトスポーツだ。コンパクトなボディに元気のいい1.6Lエンジンを搭載し、キビキビと走る姿はまさにホットハッチ。国産車でスポーツカーというと3ナンバーサイズで排気量の大きなエンジンを搭載するモデルが多いが、小さなボディでも走りを楽しめるということで、スイフトスポーツの人気が高まっている。
そんなスイフトスポーツの「走る楽しさ」を存分に味わえるのがサーキット走行会などのスポーツ走行だ。ノーマルのままでも気持ちよく走れるし、チューニング仕様でラップタイムを競うのも面白い。
スイフトスポーツのチューニングのポイントは、まずサスペンションなどのシャシーまわりだ。ストリート仕様でも車高ダウンとサスペンションのグレードアップ、ハイグリップタイヤの装着というのは定番のチューニングだが、サーキット仕様の場合も、これらの基本的なメニューで十分に楽しめる。
エンジンパワーは約1トンの車重に対して136psとそれほどハイパワーではないのだが、そのパワーを駆使してシャシーとドライビングで速く走らせるのがスイフトスポーツの楽しみ方。
そのためには、まずハイグリップラジアルタイヤとそのグリップを活かすためのサスペンションチューンが必要だ。重心を下げるために車高を下げ、ロールを減らすためにスプリングを硬くする。本格的にサーキットを走ろうというのなら、車高調整式のサスペンションキットを装着するのがいいだろう。そのほか、ブレーキ、スタビライザー、LSDなどのチューニングも効果的。サーキット走行では、タイムの短縮、ドラテクの向上とともに、これらサスペンションパーツの仕様変更やステップアップが必要になることも。

効率的な空気の流れを実現したエアロパーツ
スイフトでサーキットを走るなら、エアロパーツの装着も有効。ただ、その際、デザインだけではなく、空力性能、とくに「ダウンフォース」に配慮された製品を選びたい。車体を路面に押しつけるダウンフォースにより、コーナリング時やブレーキング時の安定性が高まることで、より「攻める走り」ができるようになるからだ。TMスクエアのフロントバンパー、ボンネットはエンジンルームに導風しながら、車体に負圧がかかるように空気を排出する効果を狙った形状。サイドステップもリヤバンパーも、同様にダウンフォースを高める効果がある。

シンプルかつ機能性を重視
- ストリート兼サーキット仕様なら、インテリアはシンプルにまとめたい。ステアリングはエアバッグ付きを残したいが、コンペティティブなものに交換してもいいだろう。シートはフロントにフルバケットを装着しやすい(4ドアボディなので後席の乗り降りに関係ないため)。本格的にスポーツ走行をするならフルバケットがいいだろう。また、走行中のエンジンのコンディションを知るためには油温・水温などのメーターは必要だ。この車両ではMXLのマルチメーター(ロガー)を装着。また電動ファンコントローラー(VFC-Ⅱ)も装備。

The Roots of SWIFT
本格的なスポーツ走行が味わえる
国産Bセグメントハッチバック
低価格ながら欧州車に引けを取らない走行性能が魅力のスイフト。現行モデルは4代目となり、先代のコンセプトを継承しつつもマイルドハイブリッドといった先進技術を取り入れるなどし、着実に進化を遂げている。9月にはファン待望のスイフトスポーツがついに登場する予定だ。


コンパクトカー好きとして知られる元レーシングドライバーの「田中 実」氏が立ち上げたブランド。現役時代に培ったノウハウを活かしたマニアックなパーツの数々はスイフトユーザーからの信頼も厚い。ほかにもクーラントや電動ファンコントローラーといった冷却パーツを専門的に取り扱うブランド『BILLION』も展開する。