エアインテークホース切損　発進時など息付き感　ステップワゴン

吸排気系修理・整備
ホンダステップワゴンスパーダ

2018年10月07日 21:19エアインテークホース切損　発進時など息付き感　ステップワゴン

継続車検整備でご入庫頂きましたＳ様のホンダ・ステップワゴンです。
ご用命事項の大きな所では、「ブレーキが心配」との事で、その他に
大きな不具合は感じていないとの事。
ですが、
受入検査のテスター測定時に、車両の動きに違和感を感じました。
停止してからの発信時は、ワンテンポ車の動きが遅く受け取られ、
バックしようとする際は特にでした。
ただ、一旦発信すると走行はできますし、不具合の感じも少ないです。
エンジンルーム点検で、原因と予想される箇所が冒頭画像のホース切れです。
動き出しの際は特にエンジンがマウント分でヨレて動きます。
停止状態でシフトを動かし、ホース切損部分を見た動画は、

です。、
切損部分は２ケ所。
この状況をＳ様に確認すると、少し気になっていたとの事です。

エアインテークホース切損　発進時など息付き感　ステップワゴン

エアクリーナーボックスとスロットルボデーを繋ぐエアインテークホース
に切損部分があると、この車両の場合、
エアクリーナーボックスにエアフロメーター（エアマス）が装着されてい
るので、その中間からエアを吸い込む（２次エア）とエアフロメーターが
測定している吸入空気量と実際の吸入空気量に差がでます。
スロットル開度、燃料噴射量、点火時期・・・などなどＥＣＵの算出する
状態からズレる事で息付き感が出ていたと予想されます。
エンジン警告灯（チェックランプ）は点灯していないのですが、数値で判断
できるのかＧスキャンを繋いでみます。

エアインテークホース切損　発進時など息付き感　ステップワゴン

非常に微妙な所で、
ホースの切損が念頭に無いと、数値からだけでは２次エア吸いがある
と判断できるか自信が無いレベルです。
あくまで結果論ですが、
ホース交換後に、同様にデータモニタしてみるとエアマスの動きが
機敏になっていました。
「メカニカルは、まずしっかりしている事が前提」
と勉強になります。

ホースの取替を行います。
ホースバンド２ケ所とクリップ２ケ所の取り外し

エアインテークホース切損　発進時など息付き感　ステップワゴン