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車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.03.27 / 掲載日:2018.03.27

溶接&金属加工入門 粉体塗装

■粉体塗料「Chocona」 ■総発売元/(株)三王 ■URL/http://www.san-oh-web.co.jp/

工業向けだった粉体塗装を手軽に扱えるよう製品化!
 「粉体塗装」とは、有機溶剤や水などの溶媒を用いることなく100%固形分の粉末状(固体)の粉体塗料を使用し、静電粉体塗装法(吹き付け塗装)や流動浸漬法(浸漬塗装)によって行われる塗装法で、完成塗膜は高膜厚で優れた塗膜強度、化学薬品性、耐食性、耐候性を保持するといった優れた特徴を有している。
 ところが、粉体塗料は溶剤塗料のように現場での調色が不可能で、少量での製造が困難なため1ロット300kgといった大口発注が一般的。それゆえ、大手工場の製造ライン等での利用(工業塗装)が主体となっていたのだ。
 その高品質な塗装を手軽に扱えるよう製品化したのが、小ロットでの扱いも容易なペットボトル入りの熱硬化型粉体塗料「コナール」で、コンシューマー向けの機材での利用が可能とのこと。そこで、試しに自作した面取りツールのグリップを粉体塗装してみることにした。

専用ガンに粉体塗料「チョコナ」をセット

目的の色の「チョコナ」(中身は「コナール」と同じ)が入れられたボトルを選択してキャップを取り外す。

ガンから接続アダプターを取り外し、ボトルに組み付ける。

ガン上部の接続穴に接続アダプターを取り付けたボトルをねじ込み固定する。

粉体は静電気で付着させるため、ガンにアース線を接続する。

材料をアースしてムラなくスプレーする

塗装物は吊りかぎを利用して塗装ボックス内に宙吊りにするが、その吊りかぎにアース線を接続する。

塗料を付着させたくない部分をマスキング処理して塗装ボックスにセット。ガンにエアコンプレッサーのエアホースを接続する。

ノズルを塗装物に向けてトリガーを引き、粉体塗料を全体に均等に付着させる。

180度のオーブンで20分焼き付けて完成!

オーブンを180℃で予熱する。

予熱が完了したら塗装ボックスから塗装物を取り出し、粉体塗料を落とさないよう慎重にマスキングを取り除く。

触ったり周囲にぶつけて粉体塗料を剥がさないよう注意しつつ庫内に宙吊りにする。

180℃の設定のまま20分、焼き付けを行う。

焼き付けが完了したら取り出すが、高温となっているため注意が必要だ。

冷めたら完成。一般の塗装では得られない塗膜や厚みのある質感に仕上がる。




提供元:オートメカニック


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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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