灯火類の光源を、応答性に優れ、波長が揃っているため発色にメリハリがあって美しく発光するLEDに変えれば、他車からの視認性の向上が図れる。ここではフルLED化にチャレンジしてみた。
フロント回り/クリアランスランプ、フロントウインカー
STEP1クリアランスランプ(車幅灯)を組み替える
T10サイズのウエッジ球に完全互換で、そのまま組み替えることができる。ただし、極性があるため、装着時は確認が必要だ。 LEDバルブに組み替えれば一体感が得られる
クリアランスランプにセットされている「白熱電球」は色温度が低く、赤茶けた色合いの光を発する。
ヘッドライトがハロゲン仕様だったらそれでも違和感は生じないが、白色光を照射する純正HIDだったり、ハロゲンからHID化した場合、色合いのバランスが悪くどうしても違和感を感じる。蒼白色に染まる反射鏡端に赤茶けた光が交ざるからで、白色光を発するLEDバルブに組み替えれば一体感が得られる。
まずは、このクリアランスランプをHIDにマッチする色合いに変身させよう。
使った用品
IPF SUPERL.E.D.X THEPOWER L.E.D.WEDGE 側面への拡散性を高めたレンズキャップの採用でリフレクターへの反射効率を高めた色温度6000KのLEDポジションバルブ。
1 ノーマルバルブを取り外す
クリアランスランプのバルブはロービーム反射鏡後部の周辺に組み付けられている。 見つけたら電球ソケットの指かけ部をしっかり持つ。 カチッとロックが外れて止まるところまで左に回す。 回転が止まったら、そのまままっすぐ後方に引き出す。 バルブはガラス面を指先で摘んでまっすぐ引っ張るだけで取り外せる。 2 LEDバルブの極性を確認して組み付ける
LEDバルブには極性があり、製品によっては+/-が表示されている。 ただし、ソケット側には極性表示がないため点灯確認が必須。まず、スモールランプを点灯する。 電球ソケットにLEDバルブを軽くはめてみる。点灯しなければ逆向き。 一旦抜いて180度回転させてはめ込む。 点灯することを確認したところで、止まるまで確実に押し込む。 3 元通り組み付けて完成!
軽く押し付けたまま回してグラつくことなくはまる位置を探し、安定することを確認したらカチッとロックされるまで確実に右に回す。 純正バルブ(右)が赤茶けたぼやっとした光なのに対し、SUPERL.E.D.X(左)は透明感のある白くすっきりした光。光量も必要にして十分だ。 STEP2 フロントウインカーのバルブを取り出して組み替える
純正バルブの規格サイズに準拠した形状・サイズに仕上げられているため、既存のノーマルバルブとそのまま組み替えることができる。 あえて色付きバルブを使ってメリハリのある発色を狙う
モデル車のフロントウインカーはオレンジレンズ仕様のため、形状さえ合致すれば色付きでなくとも問題ない。
しかし、LEDの光は直進性が強く、白熱電球より色温度が高いため色付きレンズに白色LEDを組み合わせた場合、どうしても色合いが白っぽくなる。そこで、メリハリのある発色を狙ってクリアレンズ仕様のH-541を利用することにした。
なお、フロントウインカーのバルブ脱着はちょっと厄介。エンジンルーム内からは見えても手が入らない位置にあるからだ。タイヤハウス内からアクセスした。
使った用品
PIAA 超TERA Evolution H-541 超TERALEDによる高輝度とヒートシンク一体型立体成型による拡散性で車検対応を実現したクリアレンズ向けオレンジ(アンバー)バルブ。
1 インナーをめくってバルブを抜き出す
タイヤハウス前方側のマッドガードをめくってフェンダー端との間に隙間をつくる。 その隙間から手を入れ、電球ソケットをカチッとロックが外れて止まる位置まで左に回す。 まっすぐ後方に引き出す。 ガラス面を摘んでまっすぐ引っ張り、ノーマルバルブを取り外す。 2 LEDバルブの極性を確認し、組み付ける
ハザードスイッチを押してハザードを点灯させる。 LEDバルブを電球ソケットの端子部に軽くはめてみる。点灯しなければ逆向き。 一旦抜いて180度回転させてはめ込み、点灯することを確認する。 OKなら、止まるまで確実に押し込む。 3 元通り組み付けて完成!
電球ソケットを軽く押し付けたまま回してはまり込む位置を探す。 グラつくことなくはまって安定することを確認する。 OKならカチッとロックされるまで確実に右に回す。が、マッドガードとフェンダー端の隙間から手探りでの作業となるため、慎重に進めたい。 ヒートシンク一体型のフラット基板立体成型テクノロジーによる拡散性、光量共にノーマルバルブ(右)と同等。昼間でも点灯していることを明確に識別できる。 ポジションはノーマルバルブに比べて若干広がりが狭いが、ウインカーはLEDバルブ自体がオレンジに発色するためメリハリがあり、ノーマルよりきれいで視認しやすい。 光量・拡散率共にノーマルバルブと遜色ないレベル!
純正バルブ組み替えタイプのLEDバルブが市場に登場した当初の製品は、白熱球に比べて暗い上に拡散率が低く、とても実用に耐え得るものではなかった。
しかし、現在市場に出回っている製品は光量・拡散率共にノーマルバルブを上回るレベルに達している。それは今回利用したLEDバルブの点灯状態を見てもらえば一目瞭然。発色もきれいで、これなら車検も問題なく通すことができる。
リヤ回り/ストップ&テール、ウインカー、バックランプ
バルブへのアクセス方法は2通り!
コンビネーション化されたテールランプのバルブへのアクセス方法は2通りある。トランクルーム内に設けられた点検穴から電球ソケットを外すタイプ。ランプ本体をそっくり取り外し、裏側にセットされた電球ソケットを外すタイプの2つだ。初めてなら、まずランプの裏側に点検穴があるか確認を。これがなければランプ本体をそっくり外す必要がある。
ランプ裏にサービスホールが設けられていないか確認。これがなければそっくり外すタイプ。周囲に設けられたネジを外して取り外す。 電球ソケットはレンズ中央の真裏に設置されているため、レンズ面を確認することで、どのランプ用か識別できる。 STEP1 ストップ&テールランプ、ハイマウントストップのバルブを組み替える
T20 6Wセラミックバルブも純正バルブ規格サイズに準拠。純正バルブとほぼ同サイズで、製品寸法による取り付け可能車種を選ぶことなくポン付けが可能だ。 ストップ&テールランプ用はLED専門店で調達!
ストップ&テールランプのバルブはT20ウェッジのダブルバルブで、PIAAはこのタイプのLEDバルブをラインナップしていない。そこで、ネットのLED専門店で適合するLEDバルブを調達した。
また、シングル球のハイマウントストップランプも発色を考えると赤色LEDバルブがベストだ。が、このタイプのラインナップもなく、入手困難だったためホワイトのH-543を利用することにした。
使った用品
LED PARADISE T20 6Wセラミックバルブ赤色 DC12V車用の赤色ダブル球。チップLEDを6個使用した明るいバルブでテールランプに適合する。なお、上記した価格はバルブ1個分だ。
PIAA 超TERA Evolution H-543 美しい光として要望の多い、理想的な薄いブルーホワイト6000Kの蛍光灯を圧倒的に凌ぐ美しい光を放つT20シングル球互換のLEDバルブ。
1 ノーマルバルブを取り外す
サービスホールのカバーを外し、レンズ面と対比させてテール&ストップランプの電球ソケットを識別する。 見つけたら電球ソケットの指かけ部をしっかり持つ。 カチッとロックが外れて止まるところまで、左に回す。 回転が止まったら、そのまままっすぐ後方に引き出す。 バルブはウエッジタイプなので、ガラス面を指先で摘んでまっすぐ引っ張るだけで取り外すことができる。 2 極性を確認してLEDバルブを組み付ける
やはり点灯確認が必須。まず、スモールランプを点灯する。 電球ソケットにLEDバルブを軽くはめて点灯するか確認。点灯しない場合、一旦引き抜く。 180度回転させてはめ込み、点灯するか確認する。 OKなら止まるまで確実に押し込み、念のためブレーキを踏んで光量がアップするか確認する。 3 元通り組み付けて完成!
組み付け穴に電球ソケットをはめ込み、軽く押し付けながら回して、すんなりはまり込む位置を探す。 収まったらグラつくことなくキッチリ安定しているか確認。 OKならカチッとロックされるまで確実に右に回して組み付け完了だ。 4 ハイマウントのバルブを取り外す
レンズ裏にはめ込まれているカバーを取り外す。 ハーネスが突っ張って抜けないため、コネクターのロックツメを押し込みながら電球ソケットから引き抜く。 電球ソケットを左に回してロックを外し、まっすぐ引き抜く。 バルブはやはりウエッジ球。ガラス面を摘んで引っ張れば取り外せる。 5 極性を確認して組み付ける
電球ソケットにLEDバルブをはめ込み、運転席から見えるよう下にたらして運転席に移動。ブレーキを踏んでみる。 点灯すればOK。点灯しなときは一旦引き抜いて180度回転させてはめ込み、再度点灯するか確認する。 点灯することを確認したところで元通り組み付ける。 <テールランプ>右・ノーマル/左・LEDバルブ 朱色ぽっい色合いとなるタングステン球に比べ、LED化したテールはレンズ面全体が赤く発色。
<ストップランプ>右・ノーマル/左・LEDバルブ 照射される光も刺すような鋭い赤色で、パッと瞬時に点灯するため視認性も向上している。
STEP2 バックランプのバルブを組み替える
ヒートシンク一体型フラット基板立体成型テクノロジーでLEDらしからぬ拡散性を実現。バックランプに使用した場合、視認性の高い明るさと拡散性を実現する。 バックランプもLED化によるメリットは大きい
バックする際、白色光を点灯することで後方に向かって移動していることを後続車に知らしめるという重要な役割があるバックランプ。これもLED化によるメリットは大きい。バック切り替え時に瞬時に点灯し、テールの赤色とは明確に異なるHIDのような白色光が照射されるため、視認性が確実に向上するからだ。
さて、このバックランプに利用したLEDバルブはPIAAのH-543。車検対応なので安心して利用することができる。
使った用品
PIAA 超TERA Evolution H-543 T20シングル球互換のH-543はフロント/リヤウインカー、コーナリング、ルームランプ、バックランプなど、多くのランプに適合する。
極性を確認して組み付ける
電球ソケットにLEDバルブをはめ込み、運転席から見える位置に置いて運転席に移動する。 キーONでエンジン始動し、ブレーキをしっかり踏んでシフトをRに入れる。 点灯しない時シフトNで後方に移動。LEDバルブを引き抜いて180度回転させてはめ込み、再度点灯確認する。 <バックランプ>右・ノーマル/左・LEDバルブ 点灯させてみるとHIDのような白色の発光で明るく、とにかくきれい。ぼわっとした純正バルブに比べて視認性は確実に上だ。
STEP3 リヤウインカーバルブを組み替えてハイフラ対策を施す
基本的には簡単だが車種によってはポン付け不可!
消費電流の少ないLEDバルブをフラッシャー回路に接続すると、点滅速度が極端に速くなる。いわゆる「ハイフラ」現象で、道交法(毎分60~120回と規定されている)に反することもあるため、何らかの対策が必要となるのだ。
この「ハイフラ対策」、最も簡単なのがLED化で減少した消費電力を電気的な抵抗を増やして補うという方法だが、せっかくの省エネ効果がスポイルされてしまう。このため、市販のLED対応リレーへの組み替えがベストだ。ネットで検索すれば多数ヒットし、安いものなら500円前後で入手可能。しかも、基本的に既存のウインカーリレーと組み替えるだけと非常に簡単だ。
ただし、モデル車のモビリオはコンビネーションメーターの基盤に組み込まれているためポン付け不可。リレー配線を識別して割り込み処理する必要があった。近年のコンパクトカーでは注意が必要だ。
メタルクラッド抵抗 減少した消費量を抵抗で消費させて補うという力業のハイフラ対策時に利用する。数百円程度から入手できる。ヒートシンクを備えたものも多い。
3pinタイプ 抵抗追加では省エネ効果がスポイルされるため、LED対応リレーへの組み替えがベスト。今回もこの方法だ。ただし、2タイプあるため購入時は注意が必要だ。
8pinタイプ 使った用品
PIAA 超TERA Evolution H-541 21WのT20ノーマルバルブに対し超TERAEvolutionは6Wで同等の明るさを確保と、消費電力が71.4%も削減できるのだ。
ハイフラ防止ICウインカーリレー 3ピン 点滅速度が調整可能な3pinタイプのLED対応ICリレー。カチカチ音あり、アンサーバックやキーオフ時のハザードも対応する。
1 ノーマルバルブを取り外す
レンズ面を観察してウインカーランプの電球ソケットを識別する。 見分けたら電球ソケットをカチッとロックが外れて止まるところまで左に回す。 回転が止まったところでまっすぐ引き出す。 バルブのガラス面を摘み、そのまままっすぐ引っ張って取り外す。 2 極性を確認してLEDバルブを組み付ける
ハザードスイッチを押してハザードを点灯させる。 LEDバルブを電球ソケットの端子部に軽くはめて点滅するか確認。点滅しなければ逆向きなので一旦引き抜く。 180度回転させてはめ込み、点滅することを確認する。 OKなら、組み付け穴に電球ソケットをはめ込み、すんなりはまり込む位置を探す。 グラつくことなくキッチリ収まったら、カチッとロックされるまで確実に右に回す。 3 メーターパネルを取り外す
メーターバイザー上部に垂直にねじ込まれた固定ネジを外す。 コラムカバー下面から垂直にねじ込まれている固定ネジを外し、コラムカバーを取り外す。 ドリンクホルダーを引き出し、メーターバイザー下部を内張りはがしでこじり上げて固定クリップを引き抜く。 残りの固定クリップを順次こじり上げて外し、メーターバイザーを取り外す。 固定ネジを外しコンビネーションメーターを引き出す。 4 リレー配線が接続されたコネクターを見極める
モビリオはメーター基盤にウインカーリレーが組み込まれているため単独交換は不可。20ピンコネクターを抜いて点滅しなくなることを確認する。 5 配線を分岐してウインカーリレーを接続する
ICリレーの各端子(+/-/L)に平端子を利用して配線コードを接続する。どの端子線か識別できるよう+に赤、-に黒、出力のLに緑を配した。 リレー配線は20ピンコネクターの10番(緑/白)、19番(黒)、20番(黒/赤)の3本。 リレー配線は20ピンコネクターの10番(緑/白)、19番(黒)、20番(黒/赤)の3本。 メーター側配線はテープを巻いて絶縁する。 10番の緑/白線の被覆を剥いて、リレーの+を分岐・接続する。 19番の黒線の被覆を剥いて、リレーの-を分岐・接続する。 テープを巻いてキッチリ絶縁して接続完了だ。 6 動作確認後、点滅速度を調整して完成!
まずはハザードスイッチONで点滅するか確認する。 OKならメインキーONでウインカースイッチを入れ、点滅回数が規定内に収まるよう調整する。 メーター裏を経由してヒューズボックス横にICリレーを引き出す。 ブラつかないよう固定して完成だ。 右・ノーマル/左・LEDバルブ ボワッと点いて完全に消えることなく点滅するノーマルに対し、LEDバルブはパッと点いて完全に消灯するため違いは明確!光量も十分だ。
目立つだけでなくLED化によるメリットは大!
近年、LEDランプの純正採用は珍しくなくなったが、ウインカーやバックランプまでLED化している車種は少ない。
それだけにウインカーをLED化すれば目立つことうけ合い。点滅時、白熱球がボワッと点いて完全に消えることなく次の点灯に移行するのに対し、LEDバルブはパッと点いて完全に消灯と違いは明確でより視認性に優れるからだ。
また、省電力でバッテリーへの負荷が軽減され結果的に燃費に有利と、LED化によるメリットは大。白熱球仕様だったらぜひチャレンジしたい。
近年のLEDバルブは光量はもちろんのこと拡散性においてもノーマルバルブに引けを取ることはなく、目論見通り視認性は大きく向上した。 ヘッドライトもDIYでLED化できる!
コンパクトながら強力な新開発マイクロファンの採用によって、ライト後方に飛び出すヒートシンクもコンパクトにまとめられている。 3200ルーメンのHIDに引けを取らない明るさを実現
光源としてのLEDの進化は日進月歩。留まるところを知らないがごとくに進化しており、ついにポン付け可能なヘッドライトコンバージョンキットも登場した。
とはいえ、初期の製品は光量的に辛いものがあった。そのため近年の製品はHID並みの光量を確保など、実用的な明るさがあることを謳い文句とする傾向にある。今回チョイスした「ツールパワー製LEDヘッドキット」もしかり。純正ハロゲンの約1100ルーメンの約3倍、3200ルーメンのHIDに引けを取らない明るさを実現しているという。本体には航空機素材に使用されているアルミ素材採用と放熱性と機能性を兼ね備えた作りで、強力なマイクロファンによってコンパクトなヒートシンクも実現。新世代にふさわしい仕上がりとなっている。
LED化の総仕上げとして、このヘッドライトコンバージョンキットを組み付けてみることにした。
使った用品
ツールパワーLEDヘッドキット 超高効率チップの採用によってHIDに引けを取らない明るさを実現したH4Hi/Lo切替え式LEDライトキット。
1 ノーマルバルブを取り外す
コネクターを引き抜き、上部ツマミを引っ張ってゴムカバーを引き抜く。 バルブの傘部を縦断する形にセットされているロックピンの端を押し下げて横にズラして引っかかりを外し、引き上げる。 バルブの端子を持ってまっすぐ後ろに引き抜く。 2 LEDバルブに組み替える
3つのツメの幅の狭い部分が真下になるようLEDバルブを持ち、ヘッドライトの組み付け穴にまっすぐはめ込む。 傾いたりガタつくことなくピッタリ収まっているか確認。 OKならズレないよう保持してロックピンをセットして固定する。 この際、ハーネスがロックピンの上を通るよう取り回すことが肝心だ。 バルブハーネスをライトケースの突起部に沿うよう取り回し、ゴムカバーをキッチリ組み付ける。 LEDバルブの後端ネジ部にマイクロファンをねじ込む。 回らなくなる位置までキッチリ締め込んでバルブ組み付けは完了だ。 3 コントロールユニットを接続する
バルブハーネスをデジタルコントローラーのハーネスに接続し、固定リングを締め込んでロックする。 ファン配線を接続する。 ライトケースの空きスペースにデジタルコントローラーを固定。 ライトコネクターを車両側コネクターに接続する。 POINT 車種によってはバンパー脱着が必要
ヘッドライト後方にゆったりしたスペースがある車種でも、そこに至るルートは手がギリギリ入る程度ということがままある。このような時はヘッドライトをそっくり取り外してしまうのがベスト。だが、車種によってはそのためにフロントバンパーを外す必要が生じる。
モビリオはまさにそのタイプ。ヘッドライト下部の固定ポイントがバンパーに隠れてしまっているからだ。とはいえ、近年のクルマは意外と簡単にバンパーを取り外すことができるのだ。
1 上下にセットされているクリップとボルトを外す
正面上部は樹脂クリップで4~6か所、下部はネジで数か所、樹脂クリップで4~6か所固定されている。その固定箇所は剥出しで下に潜ればすぐに見つかる。
2 左右端のネジを外し、嵌合部を引き抜く
バンパー末端は下から垂直にネジが締め込まれている。上面は折り込み部がはめ込み固定されているだけ。 固定ネジを外し、バンパー端を持ってグッと引っ張れば引き抜ける。 反対端も同様に引き抜けばそっくり外れる。 3 ヘッドライトASSYを取り外す
ライトボディ外側の下部側面にセットされている固定ボルトを取り外す。 内側下部に正面からセットされている固定ボルトを取り外す。 ライトボディ上面にセットされている固定ネジを取り外す。これでヘッドライトはグラグラになる。 前方にまっすぐ引き出し、コネクター類を切り離して取り外す。 HIDのような純白光が、スイッチを入れた瞬間から最大光度で点灯するため、パッシングも確実に相手に伝わるようになる。 35W仕様のHID並みと遜色のない明るさ「LEDヘッドキット」による照射光は謳い文句通り、かなり明るい。35W仕様のHID並みと遜色のないレベルで、これなら十分実用に耐え得る。
ただし、モデル車モビリオのマルチリフレクター仕様のヘッドライトとは相性が悪いようで、配光特性に問題が生じた。カットラインが曖昧(特に左肩上がりとなるべきカットライン)で、上方への漏れ光が多いのだ。車種によっては問題なく付くようなので、導入するなら愛車に適合するか事前に確認したほうがよいだろう。
提供元:オートメカニック