車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.05.29 / 掲載日:2018.05.29

完全指南!梅雨対策メンテナンス PART3 快適性を高めるDIY工作

雨がシトシト降り続く梅雨時にはこの時期特有のトラブルが生じやすい。そんなうっとしい時期を快適に過ごすために、梅雨特有のトラブルに対応したDIY工作にチャレンジした。

【その1】視界を悪化させる水滴を飛ばすミラーウォッシャー

水滴の水量を増やすことで流れ落ちを誘発させる!?
 ドアミラーのミラー面には走行風が当たらないため、雨粒が付着するといつまでも滞留。後方視界が悪化してしまう。
 これを解消する方法としては……(1)小型のワイパーで払拭する。(2)高圧エアで吹き飛ばす。(3)水を吹き付けて水量を増やすことで水滴の流れを誘発する。……といった方法が考えられる。(1)はヘッドライトワイパーの流用で実現可能だが構造的に複雑。手間も半端なものでは済まない。部品代もかさむ。(2)はエアホーンのタンクを搭載すれば実現できるが、スペースが限られる乗用車でどこに搭載するかの問題が残る。(3)はウォッシャーホースを分岐して拡散ノズルで噴射させればよく、予算・手間も最小限で済む。
 ということで、最も実現の可能性が高い(3)の製作にチャレンジしてみた。

使った用品
カラースプレー噴射ノズル

使い終わって空になったソフト99ボデーペンの空缶から調達。なお、ノズル回りに付着した塗料は爪で削れば簡単に落とせる。

ASONE(アズワン) シリコンチューブ S-2×4

耐熱温度-60~200℃のシリコンゴム製チューブ。サイズは内径φ2mm、外径φ4mmで、価格は10m分(10m単位での販売だったため)。

分岐ジョイント

ジャンクボックスに入っていた純正パーツ(メーカー不明)。既存の外径φ6mmのウォーターホースが分岐できればメーカーは問わない。

三洋化成 ティニップルNT-3

植木鉢の自動散水装置向けの散水用のパーツを流用。外径φ4mmのシリコンゴムを接続できるTジョイントなら、メーカーは問わない。

1mm厚アルミ板

噴射ノズルのホルダーをこのアルミ板で製作する。強度はそれほど必要ないため、加工しやすい1mm厚で十分だ。

1 噴射ノズルを改造して拡散仕様にする
ノズル穴にカッターで切り込みを入れて細長い楕円に加工する。

ニッパーの刃先をノズル傘部とボタンの間の隙間に差し入れてハンドルを軽く握りノズルを浮き上がらせる。

ハンドルを軽く握ったままの状態でノズルをまっすぐ引き抜く。

2 きれいに拡散するまでトライ&エラーの繰り返し

加工したノズルにシリコンチューブを接続し水を噴出させて拡散状態を確認。きれいに広がって噴射されるまで(3~4個はダメにする覚悟で)加工・確認を繰り返す。

3 アルミ板でノズルホルダーを製作する
アルミ板にけがきペンで切り出し線をケガく。

ノズルの組み込み穴の位置にポンチでドリルの誘導穴を開ける。

φ3mmのドリルで誘導穴の位置に穴を開ける。

ドリルの刃が突き抜けた面に生じたバリをカッターできれいに切り取って平らに仕上げる。

金バサミを使用して、切り出し線に沿って切り出す。

尖っている角や切断面を棒やすりで削って丸める。

同様にしてホルダーベースを2枚、切り出す。

4 ノズルをセットして噴射具合を確認する
切り出したホルダーベースのノズル穴面を90度で曲げ起こす。

ノズル穴に自作した拡散ノズルをはめ込み、ホルダー裏からシリコンチューブをはめ込み接続する。

ノズル取り付け面を45度前後に曲げ、底部に両面テープを貼る。そして、ドアミラーの付け根付近に仮留めする。

5 角度が微妙に異なる助手席側は高さ調整が必要
注射器で水を吸引してシリンジ(注射筒)内を満たし、ノズルに接続したシリコンチューブ端を接続。

プランジャー(押子)を押し込んで水を勢いよく噴出させ、噴射角・拡散状態を確認する。

6 ホルダーの作り直しで5mm高くして解決!
噴射テストの結果、左側のノズルは高さが低く拡散しきれないことが判明。左図の寸法でホルダーベースを作り直した。なお、右側もL寸のほうが調子よさそう。新作するならL寸2個がいい。

7 プラリペアでカバーする
アルミ板を切り出して曲げ加工したままの状態では、物がぶつかって曲げ角が狂う可能性がある。見た目も今イチゆえプラリペアを盛って造形する。

1晩放置し、完全に硬化したところでヤスリで削って形を整えて完成だ。

8 ノズルを固定し、ゴムチューブをエンジンルームに引き込む
完成したノズルに注射器を接続し、きれいに拡散噴射される位置を検討。最適位置に両面テープでノズルを固定する。

シリコンチューブをウエザーストリップの隙間に押し込みながら前方に取り回す。

ホース端に針金を巻き付け、フェンダー裏の隙間を通してエンジンルームに引き込む。

ウォッシャーホースの位置まで取り回す。

9 ウォッシャーホースを分岐して接続する
取り回してきたシリコンチューブをウォッシャーホースの引き出し位置に合わせてカット。

Tジョイントで左右のシリコンチューブを接続。

ウォッシャーホースをジョイント部で切り離し、分岐ジョイントで接続し直す。

Tジョイントにφ4mmチューブをはめて太くし、ウォッシャーホースから分岐したホースを接続する。

10 ミラーに撥水剤を塗布!
本来はミラー面にNGの「ガラスコーティング剤」を塗布する。

水量が増えるほどに流れ落ちやすくなるため、水の拡散噴射で視界を得やすくなるからだ。

ムラなく拡散するよう加工できるかどうかが肝となる
 拡散ノズルはウインドウウォッシャー用が市販されているが、ホース接続部が本体下部に飛び出しているため、ドアへの取り付けは困難だ。
 そこで、自作することにしたが、これがなかなか難しい! ムラなく拡散するよう加工するのが至難で、右左で噴射圧も異なる。このため、この調整に苦労したが、何とか視界の確保に成功! チャレンジするならじっくり取り組もう。

Before

噴射!

After

「ガラスコーティング剤」を塗布すると細かな水滴が密集して後方が確認しにくくなるが、噴射水で水滴が大きくなったり(重くなって流れやすくなる)、噴射圧によって滞留していた水滴が流れ落ち、後方視界が復活するのだ。

【その2】頭上のルーフに響きわたる雨音を緩和させる

コンパクトクラスなら諦めもつくが…
 建物の軒先や電線などに溜まった雨の滴がルーフにしたたり落ちると「ポチャン」と、車内に不快な音が響き渡る。
 防音対策のレベルが低いコンパクトクラスであれば、はなから期待していないだけに諦めもつく。が、ミディアムクラス以上だとそのような不快な音が響き渡るというのはちょっと納得できない。ルーフ回りにはいったいどれほどの防音対策がされているのか?(取材車のマークXの場合ほとんど鉄板むき出し!)その確認をしがてら、市販のデッドニングキットを利用した防音対策をDIY施工してみることにした。

使った用品
エーモン フロア用吸音材

音の振動エネルギーをマイクロファイバー内の細孔で熱エネルギーに変換して吸収する。

エーモン ボディデッドニングキット

フロアやボディサイド、天井面などのデッドニングに使いやすいサイズに予めカットされている作業性に優れた制振シートのセット品。

エーモン アルミガラスクロステープ

強度に優れたガラス繊維混入の50mm幅、10m巻きのアルミテープ。強度バツグンで遮音マットをしっかり固定することができる。

STEP1 ルーフトリムをそっくり取り外してルーフ裏を露出させる

ルーフトリム上に組み付けられたパーツはすべて外す
 ルーフパネルの裏面にアクセスするためには、ルーフトリムをそっくり取り外す必要がある。
 このルーフトリム、一体成型品のかなり大柄パーツで、脱着するためにはアシストグリップやルームランプといったルーフトリム上のパーツやルーフトリム末端に被さっているパネル類をすべて取り外す必要がある。このため、作業はけっこう大変で、それなりに時間もかかる。取り出したルーフトリムを置く広いスペースを確保するのを忘れずに。

1 スポットランプを取り外す
固定ネジがあったとして2本。たいていレンズ裏にある。レンズを外しても見あたらなければ、はめ込み固定。まず下面の隙間に指先をかけ、コジり上げるようにして爪を引き抜く。

同様に上面の嵌合を解除して抜き出し、電源コネクターを分離して取り外す。

2 サンバイザーを取り外す
サンバイザーの支点ベースにねじ込まれている固定ねじを取り外す。

支点ベースをまっすぐ引き抜くようにしてルーフからサンバイザーを取り外す。

サンバイザーフックを指先でしっかり持つ。

そのまま左回りに90度ひねってロックを外し、まっすぐ引き抜く。

3ルームランプを取り外す
ルームランプのレンズ端を内装はずしでコジリ上げて取り外す。

左右端にはめ込まれたカバーを引き抜く。

カバー裏に隠されていたロック爪をコジってロックを解除し、本体ユニットを引き抜く。

4 アシストグリップを取り外す
アシストグリップの左右ベースにはめ込まれたカバーの端をコジリ上げ、ロック爪の引っかかりを外す。

外れたらまっすぐ引き抜く。

ベースを固定している金属クリップの端を内側に押し込んでロックを解除。

反対端も同様に解除し、アシストグリップをそっくり取り外す。

金属クリップは車両側に残ってしまうので、忘れずに回収。

運転席側には固定ボルトがある。カバーを外し、固定ボルトを取り外す。

5 Aピラートリムを取り外す
指をかけやすいルーフ付近を持ってまっすぐ引っ張るようにしてウエザーストリップを引き抜く。

Aピラーの側面まで引き抜いてピラーの側面端を露出させる。そして、ピラー端とボディの隙間に指先をかける。

まっすぐ引き抜くようにして固定用のクリップを引き抜き、手前に倒すようにして下部のはめ込みを抜き出して取り外す。

6 Bピラートリムを取り外す
サイドシル末端を内装はずしでコジリ上げてクリップを引き抜き、そっくり取り外す。

Bピラートリムロアの上端部を両手でしっかり持ち、手前に引き抜くようにして引っかかりを外して浮かせる。

上に引き抜くようにしてBピラートリムロアを取り外す。

Bピラートリムアッパーの下部を固定しているボルトを取り外す。

上部を引き抜くようにしてBピラートリムアッパーを取り外す。

7 これでようやくルーフトリムが外れた!
ルーフトリムの後端を保持しているクリップを引き抜けば、そっくり下に降ろせる。

ただし、トリム裏にランプ配線があるので注意!ピラーに固定されたコネクターを抜いて分離する。

8 シートを倒し、極力低い位置にルーフトリムを置く
作業性を考慮すればルーフトリムは車外に抜き出すべきだが、どう角度をズラしても引っかかって抜き出せない。ヘタに折り曲げると折れ目が入ってしまうため無理は禁物。

シートを倒して極力低い位置に置くことで車内に置いたまま作業を進めることにした。

9 マークXの場合、前席頭上にもうしわけ程度に制振シートが貼られていた……

ルーフパネルは予想通り鉄板むき出しだったが、運転席と助手席の頭上にはA4サイズの制振シートが貼られていた。ただし、助手席側は完全に剥がれていてルーフパネルを外した時に落下。運転席側は写真のように垂れ下がってしまっていた。

粘着剤が弱まっていて押さえ込んでもすぐに剥がれてしまう。

このため、一旦剥がして接着剤を塗布。元の位置にキッチリ貼り付けた。

STEP2 ルーフに制振シートを等間隔に、トリム裏に吸音材を隙間なく貼り付ける

制振シートを貼ってルーフパネルの振動を抑える
 雨粒の落下音が響き渡る原因は、ルーフパネルが振動していることにある。
 その振動を抑えるため、まずルーフパネルに制振シートを貼っていく。ただし、制振シートはただ貼り付けただけではダメ! 貼ったらヘラでムラなく擦って圧着し、確実に密着させることが肝心。そのためにも、貼り付ける鉄板面は確実に脱脂しておく必要がある。
 また、むき出しになっている鉄板面はそっくり覆うのが理想だが、必ずしも全面に貼らなければならないということではない。使用量が音質と比例するわけではなく、ポイントを押さえれば部分的な貼り付けでも制振の効果は十分に得られるのだ。とはいっても、貼りムラはやはり避けたい。左右対称になるよう丁寧に、キッチリ等間隔に貼ることが大切だ。

1 脱脂して制振シートを貼り付け、ヘラでムラなく擦って確実に密着させる
乾いたきれいなウエスにアセトンをたっぷり染みこませる。

ルーフの補強リブ間の平面部分をアセトンを染みこませたウエスで隅々まで拭いてキッチリ脱脂する。

制振シートのリケイ紙を剥がし、左右均等で等間隔になるよう配置して仮貼りする。

バランスよく配置できたら付属のデッドニングヘラでムラなく擦って圧着する。

2 制振シートは左右均等かつ等間隔にキッチリ貼り付ける
窮屈な車内で下に置いたルーフトリムを潰さないよう注意しながら上を向いての作業となるため集中力が切れがち。

左右均等で等間隔のバランスを崩さないよう、一列貼り付けたら一息入れて気持ちを切り替え、丁寧に貼っていく。

そして、広い隙間が生じることがないよう、隅々までキッチリ貼り付ける。

3 ルーフトリム裏に吸音材を隙間なく並べる
ルーフトリム裏に貼られた吸音材と吸音材間の空きスペースに両面テープを貼り付ける。

吸音材を広げて、ルーフトリム裏に隙間なく並べる。

切り込み面やトリムからはみ出す部分をカットしてしまう。

ルームランプの組み付け面の出っ張りを手探りで確認して、それより一回り広めの切り抜き線を書き込み、ハサミで切り抜く。

4 ズレないよう両面テープでしっかり固定!
隙間なく配置した吸音材をズラさないようめくり、トリム裏に貼り付けた両面テープのリケイ紙を剥がす。

吸音材を元の位置に戻し、両面テープ面を強く押し付けて確実に密着させる。

貼り合わせ面はズレが生じやすいので注意。

ゆっくり慎重に戻し、隣の吸音材にピッタリ密着するよう貼り付ける。

5 吸音材端はアルミガラスクロステープで押さえる
ルーフトリムに貼り付けてない吸音材の前後末端が浮き上がらないよう、アルミガラスクロステープを貼って押さえる。

貼り合わせ面の両端に均等に乗るよう位置合わせしながらアルミガラスクロステープで端から端までキッチリ貼り合わせる。

左右末端も浮き上がらないようアルミガラスクロステープを貼ってしっかり押さえ込む。

6 元通り組み上げて完成!
ルーフトリムをそっくり持ち上げ、定位置に収まるよう位置合わせし、後端のクリップをはめ込む。

自重で抜け落ちないよう支えながら前方に移動し、定位置に押さえ込めるアシストグリップを組み付けてしまう。

残りのルームランプ類を組み付ける。

ピラートリムを元通り組み付けて完成だ。

効果を検証!

音の変化を客観的に比較・検証するため音声信号の周波数成分をグラフ表示できるフリーソフト「WaveSpectra」を利用して施工前/施工後の波形を測定した。その結果が下のグラフだ。

Before

After

施工前、低かった140~150Hz辺りで瞬間的に上昇した後、200Hzにピークがきたものの、それ以降緩やかに収束していき300Hzでガクンと低下。施工前はガクガクと波打っていた300~400Hzも見事に収束している。

静寂で上質な室内空間へと変化した
 モデル車マークXの車内には対策前、ルーフに水滴が落ちた瞬間「ポッ、タ~ン」と、特に音色の後半かけて鉄板がビビる音が響き渡っていた。
 施工後はその雨音が「ポン」という短音に変化。低音域が若干強くなったものの、その後の残響音は見事に収束。ビビリ音が聞こえなくなったことで、だいぶ気にならなくなった。
 また、元々の手法がデッドニングゆえ、ドア回りはノーマルのままながら面積が広く広範囲に音が響き渡るルーフが残響しなくなったことで、静寂で上質な室内空間へと変化。走行中の車内の会話がより聞き取りやすくなり、カーステレオの音質も明らかに向上した。大成功だ!

補強リブを除いた一枚板の鉄板面にムラなく左右均等に制振シートを貼り付けた。これによりルーフパネルのビビリが抑えられ、雨音が気にならなくなると共に、カーオーディオの音質向上というおまけも得られた!

【その3】シリカゲルを利用して再利用可能な湿気取りを自作

ジメジメする梅雨時、トランクには湿気対策が必要!
 密室の空間となるトランクには湿気が溜まりやすい。特に梅雨時は荷物に付着した水分や結露が追い討ちをかけるため、放っておくと「錆」や「カビ」の発生を誘発する。
 このため、湿気対策が必要で、市販の湿気取りが有効だ。しかし、倒れないよう設置する必要があるなど、クルマに利用するにはちょと扱いにくい。
 そこで、シリカゲルを利用して再利用可能な湿気取りを自作してみることにした。ちなみに、シリカゲルに混入されている青色の粒は吸湿量インジケーターで、吸湿力に余裕がある青から水分を吸着すると淡桃色へと変化する。そして、淡桃色に変化したら電子レンジやフライパンで加熱することで細孔内部の水分を蒸発させることが可能。再利用できるのだ。

使った用品
ダイソー トレー付きケース黒

トレー付きでミニ救急箱・化粧品・小物の整理などに便利な蓋付き小型ケース(175×120×85mm)。ケースの蓋はロックも可能だ。

(有)坂本石灰工業所 シリカゲル

クローゼット、靴箱、押し入れなど、工夫次第で用途が広がる除湿材で、吸湿したら加熱することで再利用可能だ。

ダイソー 洗面台用ゴミキャッチャー

小径の排水口にスッポリはまり込む、ネットを帽子状に加工した洗面台用ゴミガード。プラ製で6個セット。

秋月電子 DCファン12V25mm角

シコー技研の12V仕様のDCファン。25×25×10mmの超小型サイズで、ファンは金属製。定格はDC12V、0.04Aとなっている。

秋月電子 2.1mm標準DCプラグ&ジャック

使い勝手を考慮し、DCプラグ&ジャックを利用して電源コードを脱着式とした。なお、直付けすることで簡略してもよい。

トステムビバ(株) 水切り袋不織布

丈夫で水に強く、細かいゴミも逃さない不織布を使用した水切り袋。三角コーナー用で、サイズは320(縦)×250(横)mm。

1 ケース側面に吸気/排気口を設ける
用意したケースの側面に洗面台用ゴミキャッチャーがはまるサイズの穴を開ける。洗面台用ゴミキャッチャーを並べて収まりを確認して穴位置を印す。

ホルソーでφ25mmの穴を開ける。

吸気口は1個。

スムーズに排出させるため排気側は2個設ける。

2 排気口に漏れ止めのネットを設置する
洗面台用ゴミキャッチャーの傘部にPP対応の両面テープを貼り付ける。

切り貼りして傘部の全面にムラなく貼り、はみ出した部分はハサミでカットしておく。

排気口に洗面台用ゴミキャッチャーはめてしっかり押し付ける。

同様に2個セットして一段落。

3 吸気口に電動ファンを固定する
中心が合致するよう電動ファンと洗面台用ゴミキャッチャーを組み合わせ、ねじ穴に合致する傘部にφ2mmの穴を開ける。

穴は対角線上に2個、M2のネジをはめて収まりを確認する。

OKなら電動ファンに通電して排気側を確認。

その排気側に洗面台用ゴミキャッチャーを組み合わせる。

吸気口の内側に電動ファンを組み付け、ナットを締めてしっかり固定する。

4 DCジャックを取り付け配線を接続する
電動ファンの横にDCジャックの固定穴を開ける。

約φ12mmと大きいため、適当なサイズの穴を開けてからリーマーで拡大する。

DCジャックをはめ込みナットを締めて固定。

電動ファンの赤線を中心ピンに接続。

黒線をアース端子へ。

5 電源コードを製作する
DCプラグのグリップを外して接続コーデにはめ込む。

配線コードの黒線をDCプラグの外周端子にハンダ付けする。

中心端子に赤線をハンダ付けする。

外周端子の爪を折り込んで配線コードを固定。

グリップをはめて電源コードは完成。

6 シリカゲルを投入する
水切り袋の口を広げてケースに収め、シリカゲルを投入する。スムーズに上蓋が閉められるギリギリの量を入れたら漏れないよう、水切り袋の口をキッチリ縛っておく。

7 常時電源に接続する
設置場所の近くを通っている既存ハーネスの常時電源線を分岐して電源コードの赤線を接続し、黒線をボディアースに接続。

DCプラグを接続して電動ファンが動作するか確認する。

強制循環でかなり効果的に湿気を奪ってくれる
 シリカゲルは大気に開放した状態で置いておくだけで、勝手に湿気を吸い取ってくれる。
 このため、実は空気に触れるようネットを張った容器に入れるだけでも十分役に立つ。今回は電動ファンで強制的に空気を循環させたためより一層効果的に湿気を奪ってくれた。
 ただし、効率がよすぎて青色のインジケーターがすぐに淡桃色に変化。こまめなチェックと、再利用の加熱が必要になる。どうにも痛し痒しだ。

電動ファンは回しっぱなしなので消費電流が気にかかる。

そこで、消費電流が少ないことを最優先で選定したが、定格の0・04Aに対し実測値はさらに少ない0・024A。これなら安心して使える。




提供元:オートメカニック


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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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