カー!といえばグーネットピット

無料整備工場検索&予約アプリ

グーネットピットアプリ

故障・修理
更新日:2018.08.21 / 掲載日:2018.08.21

黄ばんだヘッドライトを新車の輝きに復活!【樹脂パーツの補修】

樹脂パーツの補修 Step1 ネットで話題のスチームで仕上げるヘッドライトスチーマーを試してみた

黄ばんだヘッドライトを新車の輝きに復活!
 ヘッドライトの黄ばみを解消できる用具は数あれど、近年最もインパクトが強く興味を引かれたのが「ヘッドライトスチーマー」だ。
 なんと、曇ったレンズにスチームを当てるだけでみるみる透明になっていく。施工動画を初めて見た時は狐につままれた感じで、フェイクかとも考えた。
 そのネットで話題の「ヘッドライトスチーマー」が、初期型から進化して「ヘッドライトスチーマー2」としてデビュー。初期型で必須だったスチーム施工後のコーティング剤の塗布が不要とのことで、より施工が楽になっている。

【使用した用品】
■SPASHAN ヘッドライトスチーマー2 ■価格:30,000円(税込)

ヘッドライトスチーマーはSPASHANの製品ブランドで、溶剤とスチームを発生させるポットなどの器具とのセット販売が基本。この1セットで40から50台の施工が可能とのことだ。なお、編集部で入手した価格は先行予約時のもので現在は32,400円となっている。
■問い合わせ先:スーパースポーツコレクション

■FUJI STAR 超精密研磨フィルム ■価格:1枚 431円(税込)

研磨物に深いキズが入りにくく均一で安定した仕上がりが得られる、微粒子研磨材が均一にコーティングされた精密研磨フィルム。水研ぎも可能で、粒度別に色分けされているため一目で番手を確認することができる。
■問い合わせ先:モノタロウ

これがスチームを発生させるポットで、細長く伸びたオリジナルのノズルが付属。ポット側面には「SPASHAN」のネーミングが入る。

近年、増えている類似品の溶剤は透明だが、本物は青色。また、溶剤のみの単品販売はしていないとのこと。注意が必要だ。

【1】レンズの周囲を養生する
ヘッドライトのレンズ面と接する周囲のパネル端をマスキングテープを貼って保護する。まず、フラッシャーランプ。別体でまだきれいなためマスキングで切り分ける。

レンズと接するバンパー端にもマスキングテープを貼り付けていく。

そして、このようにレンズ全周をキッチリカバーする。

【2】耐水ペーパーでライト表面を研磨する
まず#800の耐水ペーパーで研磨して劣化した保護皮膜を削り落とす。

付属の研磨パットに巻き付け、きれいな水に浸して吸水させる。

水分を補給しつつタテ、ヨコの繰り返しで直線的に磨いていく。

黄ばみが落ちると、流れ落ちる水が削れカスを取り込んで黄色くなる。

力が入りにくい端のほうは削りムラが生じやすいので注意。

このような細部は研磨パットを外し、素手で磨く。

そして、レンズのどの面を磨いても削れカスを取り込んだ水が白くなるまで、隅々までムラなく磨き上げる。

ヘッドライトのコーティングが多少でも残っている面はヘッドライトスチーマーで透明にならない。

手を抜くことなくキッチリ仕上げることが肝心だ。

【3】黄ばみが取れたら#1000で研磨!
細かな番手の耐水ペーパーも付属するが、以後別途用意した研磨フィルムで磨く。#1000で研磨して#800の研磨で生じた研磨キズを落とす。

研磨パットに巻き付け、きれいな水に浸しながら水研ぎしていく。

曇りが薄まって反射鏡の輪郭が捉えられるようになった。

【4】#2000に切り替えて磨く
研磨フィルムを#2000に切り替え、#1000の研磨で生じた研磨キズを落としていく。

研磨パットに巻き付け、きれいな水に浸しながら隅々までムラなく水研ぎする。

研磨キズが落ちてさらに透明感が増してきた。

【5】仕上げに#4000で磨き上げる
最後に研磨フィルムを#4000に切り替え、目消しする。

磨き残しがないよう、隅々までムラなく水研ぎする。

細かな磨きキズが落ちて、レンズ全体がムラなく靄に覆われた状態となる。これで下準備は完了だ。

【6】研磨した面をキッチリ脱脂する
乾いたきれいなウエスにシリコンオフを染み込ませる。

レンズの研磨面を隅々までムラなく拭いて、表面に残っている研磨キズや油分を取り除く。

さらに、水研ぎ時の水分の残りをキッチリ拭き取り、乾燥させる。

【7】原液を1から2cmの深さまで入れる
剤ボトルのキャップの封をはがして外し、中蓋を引き抜く。キッチリはまっていて抜きにくいので勢い余ってこぼさないよう注意。

ポットに溶剤を注入する。

注入量はポットの底から1から2cm程度の深さ。少なすぎるとスチームの出が悪くなるので注意が必要だ。

【8】電源を入れてスチームを発生させる
ノズルの先端がハンドルの対面にくるよう持ってポットにはめ込む。

ハンドルの下端に設けられているDCジャックに付属ACアダプターのDCプラグを接続。ACコードをコンセントに接続する。

数分で中の溶剤がプクプクと沸騰し、蒸気が発生しだす。

ノズル先を鏡に当てれば、その蒸気の発生を確認することができる。

【9】少し離してスチームを吹きかける
レンズ面からノズル先端を2から3cm程度離して蒸気を当てていく。

蒸気がレンズに触れた瞬間、曇りが取れて透明に! これは面白い。しかも手軽だ。

残る面もまんべんなく蒸気を当てていく。

どんどん曇りが取れていく。

ただし、ノズルを傾けすぎると溶剤が漏れ、レンズに原液が付着すれば溶けてタレ跡ができる(実際にやってしまった)ので注意! 装着したままだとレンズ面を動かせないだけに、水平面への蒸気の吹きつけは慎重に行う

これで完成。マスキングテープを取り除く。なお、約5分で完全硬化し、再研磨や洗車、雨天走行も問題なく行える。

未施工の右ライトと見比べてみれば、その差は歴然。新車時の透明感が復活した。

右のライトも同様に処理する。

樹脂パーツの補修 Step2 白濁した樹脂パーツの艶を復活させる

市販の耐久コート剤を使えば簡単に処理できる
 新車時、黒々としていた未塗装樹脂も年数が経過すると劣化。色あせて白っぽく変色してくる。
 原因は紫外線で、直射日光に曝される外装パネルの周囲や境界線に配置された黒い樹脂パーツは特に劣化しやすく、白化するとパネルの境目がぼやけてメリハリがなくなってくる。これがクルマが古ぼけたと感じるようになる最大の要因! 放っておくとさらに醜い状態になってしまうので、白くなったと感じたら早めに対処したい。
 市販の未塗装樹脂用の耐久コート剤を利用すれば簡単に処理することができるからで、耐久性に優れるプロ仕様のワコーズ「スーパーハード」が一押し!
 ただし、「スーパーハード」は塗布後24時間は水濡れ厳禁。雨を避けられる暖かい場所に置いてよく乾燥させる必要があるので、利用する時は注意が必要だ。

【使用した用品】
■ワコーズ スーパーハード ■価格:6,480円(税込)

主成分の珪素化合物があらゆる樹脂表面にガラス状の硬い乾性皮膜を形成し、色あせた樹脂を蘇らせる樹脂用耐久コート剤。
■問い合わせ先:WAKO’S

【1】周囲を養生してムラなく塗り込む
水洗いして表面に付着した砂ボコリを落とし、キッチリ水分を拭き取ってよく乾燥させる。

乾燥したら周囲と接する塗装面にマスキングテープを貼ってカバーする。

付属スポンジから1ピース切り離し、黒いソフトスポンジ面の端から端まで縦断させるように「スーパーハード」を絞り出す。

薄く均一に塗り延ばしていく。

延びが悪くなったら再度スポンジにコート剤を染み込ませ、隅々までムラなく塗り広げる。

塗り込み完了。

【2】5分ほど乾かしウエスで 軽く拭き上げる
ムラなく塗布したら、そのまま5分ほど放置して乾燥後、乾いたタオルで軽く拭き上げる。

マスキングテープを取り除いて完成。黒々とした艶が復活して塗装面との境界にメリハリがつきキリッと引き締まった。

提供元:オートメカニック

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ