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キズ・へこみ直し
更新日:2018.08.21 / 掲載日:2018.08.21

カー用品店で容易に入手できる 用具でお手軽補修!【擦りキズ&引っかきキズ】

Sample1 軽い擦りキズはコンパウンドで目立たなくなる

異物が付着したキズは見た目は派手だが……
 ガードレールや駐車場のポールを軽く擦った程度の「擦りキズ」は、塗装表面に塗料カスがコビリついているだけというケースがほとんど。凸状に盛り上がった状態だったら、まず間違いなし。
 この手のキズ、見た目にはハデだが、表面に付着した付着物をコンパウンドで磨き落とすだけで目立たなくなる。ボディカラーと異なる異物がクッキリ付着したキズだったら、まず試してみたい。
 ただし、コンパウンドによる磨き作業は極細の研磨材だったとしても塗装を削ることに違いはない。このため、部分的に磨きすぎると色あせ、研磨粒子の粗いタイプなどは、限度を超えれば逆にキズになってしまう。特にメタリック色は要注意! あくまで「様子を見ながら少しずつ」が原則。クルマから少し離れて眺めた時に目立たなくなったらストップしたい。「もうちょっと」と感じたあたりが引き際だ。

【使用した用品】
■ソフト99 液体コンパウンドトライアルセット ■価格:1,598円(税別)

使う順番、番手を間違えることなく正しく使えるよう、仕上げまでの番手を一式パッケージング。便利な専用スポンジも付属する。
■問い合わせ先:ソフト99

【1】表面に付着した異物を磨き落とす
磨き作業は研磨粒子の粗いものから細かいものへと切り替えながら仕上げていく。モデル車のようにホディカラーと異なる異物がクッキリ付着していた時は、「キズ消し用」から磨き始める。

キャップを外し、付属スポンジの黒い面側に小豆大ほどの量を絞り出す。

磨く面に2から3回ポンポンと軽く押し付けて均等に均し、キズに対して平行に直線的にスポンジを動かすようにして磨く。

同じ場所を10回を目安に擦ったらウエスで一旦拭き取り、キズの状態を確認する。

まだ、目立つようなら少量付けて再度磨いて確認。これをキズが目立たなくなるまで繰り返す。

キズが見えなくなるように磨き落とそう。

【2】仕上げに磨き上げる
「キズ消し用」を使用すると、モヤがかかったような磨き跡が残りやすい。

このような磨き跡は「仕上げ用」で磨くことで消し去ることができる。

新しいスポンジに少量、絞り出す。

縦・横の繰り返しで直線的に磨いていく。横に。

縦に。

 ムラなく磨いたらウエスで拭き取って仕上がりを確認。これを数回、繰り返せばモヤが取れて艶が復活する。
 また、塗装色や塗膜のコンディションによっては、艶が出きらないことがある。そのような時は、さらに超極細の「鏡面用」で磨き上げる。塗装面が平滑になることで本来の色・艶が蘇る。

Sample2 引っかきキズは均してピンポイント塗装

タッチアップ用のスプレーアタッチメントを活用する
 タッチアップ塗料を使えば小さなキズの補修も手軽に行える。しかし、飛び石程度の小キズならまだしも、ひっかきキズだと筆塗りゆえにハケ跡が残り、近くで見るとどうしても目立ってしまう。
 かといって本格的にスプレー塗装するほどではない。そんなキズの補修にはタッチアップペン専用のスプレーアタッチメント「エアータッチ」が役立つ。これを利用すればタッチアップ塗料がエアーブラシのような超極細スプレーに変身! マスキングすることなく、ピンポイント塗装を行うことができるからだ。

【使用した用品】
■ソフト99 タッチアップペン ■価格:572円(税別)

コンパクトなタッチアップ専用容器に入れられたタッチアップ塗料で、純正ホディカラーに適合する塗料がラインナップされている。

■ソフト99 耐水サンドペーパーセットM ■価格:410円(税別)

研磨パッドの利用に適したロングサイズの耐水ペーパーのセット。#150/1枚、#320/2枚、#600/2枚、#1000/1枚が入組。

■ソフト99 エアータッチ ■価格:823円(税別)

タッチアップペンをセットすることで周囲に飛び散ることがないエアーブラシのような超極細スプレーを可能とするスプレーアタッチメント。

■ソフト99 エアータッチこだわりセット クリアー ■価格:810円(税別)

エアータッチ専用クリアーセット。クイックアダプターでエアータッチへのタッチアップペンとの取り換えが洗浄せず簡単に行える。

■ソフト99 エアータッチこだわりセット ボカシ剤 ■ 価格:810円(税別)

エアータッチ塗装周辺のザラツキを平滑にし、新旧塗装の境界面をぼやかして目立たなくするエアータッチ専用ボカシ剤。

【1】ペーパーに水をつけながら周囲となだらかに繋がるよう研磨する
#600の耐水ペーパーを用意する。

バケツにきれいな水を用意。耐水ペーパーを浸して吸水させる。

キズ溝に対して平行に、小さな円を連続して描くようにすることで均等に研磨(水研ぎ)する。

水がきれてきたらバケツの水に浸して吸水させると共に、研磨面に水をかけて研磨カスを流して仕上がり具合を確認。

その研磨・確認の繰り返しでキズ溝の底まで削り込みつつ周囲となだらかに繋がるよう仕上げる。

【2】クイックアダプターをセットする
カチカチと音がするまで、タッチアップペンを振って中の塗料を混ぜ合わせる。

「エアータッチ」外箱のキップ立て位置を指で押してくりぬき、キャップを緩めて外し、筆を上にして差し込む。

クイックアダプターをタッチアップペン容器に組み付け、キッチリ締め付ける。

クイックアダプターをエアータッチのノズル部の下からまっすぐはめ込む。

奥まで確実にはめ、側面のロック爪を引っかけて固定して使用準備完了。

【3】数回に分けて徐々に色をのせていく
段ボール片などに試し吹きして、噴射される範囲を確認する。

塗装面から約6から10cm離しつつ、キズ面を中心に左右交互に平行移動させながら塗装していく。

ただし、最初に塗る量は軽く色がのる程度に留めて乾燥させる。

数分放置して乾燥させる。

下地の色が隠れてムラなく色がのるまで塗装する。

メタリック色を塗る時は最後に塗装面から離しぎみにふわっと吹いてメタリック粒子を広げる。

均等に色がのれば目立たなくなるが、艶がなく近くで見ると補修跡が目立ってしまう。

【4】クリアーに付け替え、上塗りする
メタリック色は仕上げにクリアーを塗布する。これで艶がでてきれいに仕上がる。エアータッチ専用クリアーに付属のクイックアダプター取り付ける。

エアータッチからタッチアップペンをクイックアダプターごと取り外す。

エアータッチ専用クリアーに組み替える。

塗料を塗った面よりもやや広めにクリア―を塗布して乾燥。この塗布と乾燥を艶が出るまで、2から3回繰り返す。

するとこの通り、艶が出たことで補修跡が周囲となじみ近くで見ても違和感のない仕上がりとなる。

【5】ボカシ剤で周辺のザラツキを処理する
ただし、補修箇所の周辺には塗料が粗く付着するため、どうしてもザラつく。最後にこれを処理する。エアータッチ専用ボカシ剤に、付属のクイックアダプターを取り付ける。

エアータッチ専用クリアーをクイックアダプターごと取り外す。

エアータッチ専用ボカシ剤に組み替える。

カラー塗装が乾燥する前(2分以内)に、艶がなくてザラついている部分にエアータッチ専用ボカシ剤を塗布。

そのまま乾燥させて完成だ。

Sample3 鉄板面へとつながるキズはサビに注意!

サビを放っておくと最後には穴があく?
 フェンダーを擦ってしまったとしても、軽く接触した程度で些細なキズだったら放っておきがちだ。
 しかし、樹脂のバンパー面から金属のフェンダーにかけてキズつけた時は要注意! 些細なキズでも鉄の地肌が露出したまま放っておけばサビが発生。塗膜の下に広がりつつ鉄板を侵食していき、最後には穴があいてしまうからだ。
 このため、サビを発見したら被害が広がる前にただち処理する必要がある。とはいえ、初期の段階なら削り落として防錆剤を塗布するだけと意外に簡単だ。

【使用した用品】

■ ソフト99 2WAYサビ取り消しゴム ■価格:518円(税別)

ハード面(80番)/ソフト面(150番)の2WAYで、小さな範囲の錆もピンポイントで削り落とせる消しゴムタイプの錆取り材。

■ソフト99 サビ止めペイント ■価格:626円(税別)

サビの進行を止める防錆保護膜を形成するジンクリッチ(亜鉛)塗料を手軽に扱えるタッチアップ容器入りのサビ止めペイント。

【1】凹凸を均し、サビは削り落とす
#600で水研ぎしてササクレやバリを取り除く。

まずはざっと落としていく。

サビ取り消しゴムの黄色面(ハード)で、表面に付着している酸化物を可能な限り擦り落とす。

サビは塗装膜の下に広がっている可能性もあるため、きれいな面が露出するまで一回り広めに、周囲の塗装ごと削り落とす。

損傷部とその周囲をシリコンオフで拭いて汚れや油分を取り除く。

【2】防錆剤を塗布してピンポイント塗装する
カラカラと音が鳴るまでサビ止めペイントをよく振り、中の塗料を十分撹拌する。

キャップを外し、キャップ裏のハケを塗料皿の端でしごいてハケ先に染み込んだ塗料を塗料皿に溜める。

先の細い小筆を利用して鉄板が露出している面全体に、サビ止めペイントを塗布する。

まず1時間ほど放置してサビ止めペイントが完全に乾かす。

乾いてからエアータッチを利用して同色のタッチアップペイントで上塗りする。

近くで見れば補修跡が目に付くが、離れてしまえほとんど目立たなくなる。

提供元:オートメカニック

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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