パーツ取付・交換
更新日:2018.10.22 / 掲載日:2018.10.22

ノーマルタイヤでの積雪路走行時リスクと雪に備えたタイヤ交換について

一年を通して積雪をほとんど経験したことがないユーザーは、冬用タイヤの重要性について認識が希薄であることも多くなってきます。しかし、そういった地方でも、数年に一度は大雪に見舞われることもあり、雪道での運転に不慣れで「雪用のタイヤに交換しておけばよかった。」と後悔することが多いのも現実です。そこで今回は、ノーマルタイヤで積雪路を走行する危険性をはじめ、雪に備えたタイヤ交換について解説します。

タイヤ交換をせずに雪道を走ることの危険性とは

そもそも、雪が積もった公道をノーマルタイヤで走行するとこ自体が、道路交通法違反であることをご存知である方はそう多くないと思います。地方自治体によって表現の違いはありますが東京都の場合、「積雪又は凍結により明らかにすべると認められる状態にある道路において、自動車又は原動機付自転車を運転するときは、タイヤチェーンを取り付ける等してすべり止めの措置を講ずること。」と定められているなど、全国的にタイヤチェーンやスタッドレスタイヤの装着は、義務化されていると言うことができます。また、タイヤチェーンや、スタッドレスタイヤを雪道で使用せずノーマルタイヤで走行すると、「滑る・止まらない・曲がらない」など、自動車が本来確保しておかなければならない、「まっすく走る・適時に停止する・カーブを安全に曲がる」という3大原則が揺らぎ、大きな事故の原因になってしまうこともあります。

雪に備えるためにどんなタイヤに交換すると安心なのか

現在販売されているスタッドレスタイヤは、「半オールシーズン」と呼べるほど、以前のスタッドレスタイヤに比べ、弱点として指摘されていた剛性も高く、そのまま夏場でも使用可能ではありますが、やはり長持ちさせたいのであれば、スタッドレスタイヤと夏用タイヤを履き替えることが大切になります。一方、雪道における走行性能を保ちつつ、夏場や梅雨時の濡れた道での走行性能も併せ持っている、オールシーズンタイヤと名付けられているタイヤもあり、こちらであればいちいち履き替えなくとも、一年中使用し続けることが可能です。もちろん、スタッドレスに比べると深く降り積もった雪道に対応することが困難であるうえ、夏用タイヤより購入コストが高めであるものの、冬用タイヤとノーマルタイヤとの交換作業コストを節約できるため、それほど深い積雪が想定されない地方であれば、採用を検討するのも手です。いずれにせよ、雪が降る季節になった場合は、スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤなど、ノーマルタイヤ以外の雪の走行に適したタイヤの準備をすることが大切です。

雪の季節に準備するためのタイヤ交換時期の目安とは

積雪に備えたタイヤ交換の時期については、地域によってまちまちなので断言はできませんが、関東の場合であれば12月に入ってからが雪道走行に適するタイヤへの交換の目安になってくると考えられます。雪が降り始めてしまうと、交換作業を請け負う業者も混んできますので、できれば早めにスタッドレスタイヤへの交換やオールシーズンタイヤへの交換を検討しておいた方がよいでしょう。スタッドレスタイヤにせよオールシーズンタイヤにせよ、どんな環境でも、確実かつ安全に道路を走行できるというわけではないので、状況に即した運転が必要になります。積雪路をより安全に走ることのできるスタッドレスタイヤなどへの交換は、早めに準備をして、雪道を走る際には安全に注意しながら慎重に運転するようにしましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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