パーツ取付・交換
更新日:2018.10.22 / 掲載日:2018.10.22

ドライブレコーダーは事故などの証拠としても扱われるのか

車の装備アイテムのひとつにドライブレコーダーがあります。ドライブレコーダーは、簡単に言えば車載カメラであり、自動的に動画と音声が収録される機器です。自分が事故を起こした際、もしくは事故に巻き込まれた際に客観性のある証拠を残すことができる便利なアイテムとなっており、商用車はもちろん、個人が保有する車にも多数搭載されています。事故が起きた際には、どちらに過失があるのかをハッキリさせる必要があるため、その証拠としてドライブレコーダーは重要な存在になりえます。今回は、実際に事故が起きた時、ドライブレコーダーの映像は証拠採用されているのかについて解説します。

ドライブレコーダーのメリット/デメリット

ドライブレコーダーを装備することで事故時の証拠としたいと考えるドライバーも存在します。自分が交通ルールを守った運転をしていても、突然ほかの車が追突してくることもあります。このような場合、今までは双方の言い分や目撃者の証言、付近の防犯カメラ映像などを警察官が集約した上で事故原因などを突き止めていました。しかし、時と場所によっては目撃者も防犯カメラもなく、双方の証言のみが参考材料になることもあります。仮に相手のドライバーが赤信号を無視する状況があったとしても、自らの過失を認めることになるため、正直な申告をしない場合があります。こうしたケースでもドライブレコーダーがあれば客観的な証拠になるため、自分の言い分が正しく、相手の言い分が間違っているというということを、事実として証明することができます。また、昨今は煽り運転なども社会問題化していますが、このような事態に巻き込まれた時にも証拠になる場合があります。このように自動車を運転する際に、自分が不利にならないための証拠になるのがドライブレコーダーです。しかし、その一方で自分にとってデメリットとなることもあります。自分の間違いや過失も映像には収録されますし、ドライブレコーダーの映像は必ずしも証拠採用されるとは限りません。警察官がどう判断するかでその後の流れも決まります。仮に裁判にまでなるような事故やトラブルであっても証拠として採用されるかどうかは検察官や裁判官にゆだねられる部分もあります。

交通事故などでドライブレコーダーは証拠になるのか?

交通事故が起こった時、事故原因の特定やどちらに過失があったのかを調べる中で双方の車両にドライブレコーダーが付いていれば、それを調べることがあります。ドライブレコーダーの機種にもよりますが、その場で再生が可能なものも多いため、その場で調べることもありますし、後日回収したデータをもとに証拠として採用されることもあります。事故の過失割合は刑事責任だけではなく、民事における慰謝料請求などにも影響を与えます。そのため、自分に何も過失がないのであれば相手に過失があることを明確にしないといけません。このような場合にドライブレコーダーの映像が証拠として、その役を担ってくれる場合があります。ドライバー自身の証言なども加味されますが、基本的に自分にとって不利になる発言はしたくないと考えるのが人間の本音です。そのため、警察や各種機関としては客観的な証拠のほうをより信頼する傾向があるとされ、ドライブレコーダーの映像が証拠採用される場合もあるのです。ただし、映像が不鮮明だったり、決定的な瞬間が撮影されていないなどの場合は、証拠にならないケースもあります。

証拠として使うために、おすすめのドライブレコーダーの選び方

証拠として映像を確保するために、ドライブレコーダー選びで特に押さえておきたいのが視野角や解像度です。ドライブレコーダーは、簡単に言えばカメラと録画機器がセットになっているわけですが、カメラはデジタルカメラやスマホカメラと同様にそれぞれ解像度が異なります。業務用レベルとも言える高解像度のカメラもあれば、粗い映像しか撮影できないものもあります。仮に肝心のシーンが撮影されていても、解像度が粗いために相手の車なのかどうか判別できないようなケースもあります。そのため、どのようなレベルの解像度なのか、さらには夜間でも撮影が可能なのかどうかなども機種を選ぶ際には大切なポイントです。また、視野角は上下左右どの範囲まで、そのカメラが撮影できるかを表しています。ほぼ正面しか撮影できないカメラもあれば、180度程度を撮影できるカメラもあります。この視野角の外側に決定的な瞬間があった場合は、証拠を残せないことになってしまいます。そのため、機器を選ぶ際には視野角にも注意しましょう。さらに、最近では前方だけではなく後方も同時撮影できるドライブレコーダーもあります。後部から追突された場合にはこの位置にカメラがあることは重要ですから、カメラの台数なども重要視しましょう。ドライブレコーダーは客観的な証拠映像を残せる可能性がある機器です。状況によっては相手の過失を認めさせることができる決定的な映像を残すこともできるので、万が一の事故に備えて装備しておきたい機器と言えます。それぞれのメーカーが様々なタイプを販売していますので、解像度や視野角なども吟味し、最適なドライブレコーダーの導入を検討してみてください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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