コーティング・クリーニング
更新日:2019.05.14 / 掲載日:2019.05.14

ガラスコーティングの効果や耐久性・洗車やメンテナンス・施工費用の相場などを徹底解説

ガラスコーティングの効果や耐久性・洗車やメンテナンス・施工費用の相場などを徹底解説

ガラスコーティングは光輝く車体をキープできる上に傷が付きにくく、汚れが落ちやすいというメリットがあります。車をコーティングしたことがない方にとって、ガラスコーティングとは一体どのようなものか知らない方も多いのではないでしょうか?

ここでは、ガラスコーティングを含むカーコーティングの基礎知識に加え、ガラスコーティングの効果や耐久性、気になるガラスコーティング後の洗車やメンテナンス、そしてガラスコーティングを専門業者へ依頼した際の施工費用の相場などについて詳しくご紹介します。

カーコーティングの効果やメリット、コーティングの違いについて

カーコーティングの基本

カー用品店やガソリンスタンドでよく見かけるカーコーティングですが、どのような効果やメリットがあるのでしょうか?撥水性と親水性の違いも含め、カーコーティングの基礎を知っておきましょう。

カーコーティングの効果・メリット

カーコーティングとは、車の塗装の上に油脂や樹脂やガラスなどの成分でコート(覆う)することです。塗装されたそのままの状態では、傷や汚れが付着しやすい上に、紫外線によって塗装が劣化する恐れがあります。カーコーティングで作られる被膜が外部からのダメージを代わりに受けることで、車の塗装をキレイな状態に保つことができます。

撥水性コーティングと親水性コーティングの違い

カーコーティングには、水の弾き方の違いである撥水性と親水性の2種類があります。撥水性は「水玉になって転がる」特性があり、親水性は「流れ落ちる」のが特徴です。塗装面と水の接触角度によるもので、親水性の角度は40度以下、撥水性は90度以上という違いがあります。

撥水性は水がコロコロと転がるため、コーティングの効果が一目で分かることから人気が高い方法です。しかし、場所によっては水が留まり、水が乾いて水垢や雨染みになることがあります。一方、親水性は水が流れるように落ちるため、水垢になりにくいのが特徴です。雨染みが目立つ色が濃いボディーの車や、洗車をたまにしかしないという方に最適と言えるでしょう。

カーコーティングの種類と特徴

カーコーティングの種類と特徴

カーコーティングには大きく分けて、以下の4種類に分類されます。それぞれ成分や特徴が異なるため、カーコーティングをする前に理解しておきましょう。

油脂系コーティング

油脂系コーティングとは、従来型のワックスのことで、価格も安い上に初心者でも簡単にできるのが魅力です。しかし、あくまでもツヤ出しを目的としているため、傷や汚れを防ぐ効果は低いと言えます。また、耐久性が低く雨で流れ落ちてしまうので、約1か月ごとに塗り直す必要があります。ワックスを塗り続けることで返って染みやムラが目立つことも多く、ワックスをキレイに落とす作業が必要になることがあるので注意が必要です。

樹脂系コーティング

樹脂系コーティングとは、シリコンやフッ素、テフロンといったポリマー(有機化合物)が原料です。樹脂系のコーティングは、定着する際に分子が結合する化学反応によって、車体の塗装の上に強い被膜が作られます。その被膜がススや油などの汚れ、傷から塗装を守る効果が期待できます。細かい傷を埋めて光沢を出すことができるので、ピカピカの車体になるのが魅力です。ポリマー系コーティングをすると汚れが付着しにくくなるため、簡単な洗車だけで十分なメンテナンスになります。ただし、油脂系コーティングよりも耐久性は高いものの、洗車や雨、紫外線などの要因で効果が持続するのは約3ヵ月とやや短いです。

ガラス系コーティング

ガラス系コーティングとは、ガラス成分が一部含まれているタイプのコーティングです。ガラス成分は耐久性に優れており、被膜の劣化や傷を防ぐ効果が期待できます。油脂系や樹脂系よりもツヤや光沢が自然な上に、効果がおよそ6ヵ月持続するのは大きなメリットとなります。ガラス系は市販のコーティング剤を購入すれば、自分でも施工することができます。ただし、ガラス成分が「一部」というだけあって、製品によっては含有力が少なく、思うような効果が得られない場合もあります。樹脂系コーティング剤の中に含まれるガラス成分がごく微量でも「ガラス系」と称されるケースもあるため、コーティング剤を選ぶ際は含有量をしっかりと確認が必要です。

ガラスコーティング

ガラスコーティングは、ポリシラザンなどのガラス成分を主体とたコーティングで、塗装表面から剥がれづらい高密度のガラス皮膜を作れるのが最大の特徴です。カーコーティングの中でも最高の強度を持つため、施行を専門業者に依頼すると車の大きさによっても異なりますが、数万円以上~10数万と費用が高額になります。しかし、さまざまなダメージからしっかりと愛車を守ってくれるので、金額に見合った価値はあると言えます。

ガラスコーティングの効果やメリット・デメリット、コーティングの違いについて

ガラスコーティングの基本

ガラスコーティングの効果やメリット・デメリット、寿命、施工する際の適切なタイミングなど、ガラスコーティングの基本について詳しく解説します。

ガラスコーティングの効果・メリット

ガラスコーティングとは、車の塗装の上に薄いガラス被膜を張る作業です。他のコーティングよりも強度が高いことから、小石による傷や様々な汚れ、紫外線からの影響を最小限に留める効果が期待できます。また、水を弾く効果が高いので雨染みができにくい上に汚れが落ちやすいので洗車が楽になるメリットもあります。車の塗装を痛める原因をコーティングが守ってくれることは、新車に近い状態の塗装を維持できるガラスコーティングの魅力です。傷がほとんど無いキレイな状態の車は、手放す際の査定額がアップするのもメリットの1つです。

ガラスコーティングの欠点・デメリット

ガラスコーティングの施工は専門業者に依頼することが一般的で、車の大きさ・形状によって異なりますが、安くても約30,000円、より強度が高い2層構造では80,000~140,000円以上になります。時と場合によって、この費用がデメリットに感じる方もいるでしょう。また、業者に依頼する場合、最短でも1日、最長で~5日程は車を預ける必要があるため、毎日車に乗る方はガラスコーティングを依頼するのが難しいケースもあります。

ガラスコーティングの耐久性・寿命はどのくらいか

ガラスコーティングの耐久性・寿命は、一般的に「3~5年」と言われています。しかし、紫外線や駐車環境の影響によって劣化するため、場合によっては劣化が早まることも考えられます。ガラスコーティングの耐久性や寿命を少しでも伸ばすためには定期的なメンテナンスが重要になります。「○年メンテナンス不要」と推奨しているケースがありますが、何もしなくてよいと認識している方も見受けられます。ガラスコーティングは車に付いた汚れを落ちやすい状態にする効果がありますが、車が汚れないということではありません。当然、ガラスコーティング表面に油分や汚れが付着すれば、撥水性なども低下します。ここで言うメンテナンスは、「ワックスがけ等が不要」という意味であり、車が汚れたらこまめに洗車することが大切です。

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ガラスコーティングとガラス系コーティングの違い

ガラス成分をベースとしたコーティング剤から作られるガラスコーティングとは異なり、ガラス系コーティングは樹脂系コーティング剤の中に微量のガラス成分が含まれるという構成です。ガラス成分の含有量が少ないことから、ガラスコーティングよりも耐久性が低く、効果が持続するのが半年~1年程度と短くなっています。また、コーティングの硬度も劣るため、傷に対する耐性もやや劣ると言えます。ガラス系はガラスコーティングよりも安くできるため、ディーラーやガソリンスタンドなどで広く用いられている方法です。しかし、定期的な塗り直しが必要になるため、長期的に見るとコストが増える可能性があります。

ガラスコーティングを施工するタイミングとは

ガラスコーティングをおこなう上で最適なタイミングは、新車を購入した時です。新車時の塗装なら塗装前の下準備や磨きを極力省くことができ、結果的に費用が安くなります。また、ガラスコーティングの寿命は一般約に3年~5年であることから、次の車検を行うタイミングで塗り直すと長く新車時に近い状態を保てます。また、新車購入時にコーティングをしていない場合や中古車を購入した場合では、ガラスコーティングができないというわけではありません。細かい傷や雨染みなどを磨いて取り除き、下地を作ってからコーティングすれば新車のような輝きを取り戻すことができます。新車購入時よりも費用は掛かりますが、ガラスコーティングは必要なタイミングで施工すると良いです。

ガラスコーティングで傷は消えるのか

結論から言うと、ガラスコーティングをすることで傷を消すこともできます。これは、車体にできた細かい傷にコーティング剤が浸透すると、傷の凹凸が平らになり、光の加減で傷が見えにくくなるというものです。ただし、ガラスコーティングによって見えなくなる傷は、水で濡らしたり手で擦ったりすると消えるようなごく小さい傷に限ります。下地までに到達するような深い傷は、ガラスコーティングをしても消すことはできないので注意が必要です。

ガラスコーティングをDIYでやる方法

ガラスコーティングをDIYでやる方法

ガラスコーティングを自分で行う場合、準備すべき道具や正しい施行工程に加え、さまざまな注意点があります。大切な愛車を傷つけてしまわないためにも、DIYに挑戦する方は必ずチェックしましょう。

ガラスコーティングをDIYする際の必要な道具・準備

ガラスコーティングをDIYする際は、ガラスコーティング剤に加えて次の道具を揃える必要があります。

鉄粉除去用粘土(もしくは、鉄粉除去用シャンプー)

鉄粉は鉄分が含まれているススやホコリのことで、鉄粉は塗装に食い込むため、通常の洗車では落としきれません。鉄粉除去専用の粘土を使って軽く擦ることで、鉄粉をキレイに落とすことができます。

コンパウンド

コンパウンドとは、塗装面にある細かい傷を平面化するために使う研磨剤のことです。コンパウンド剤を選ぶ際は、粒子が細かいタイプにするとよりキレイな仕上がりになるのでオススメです。

ポリッシャー

ポリッシャーは研磨する機械のことで、手作業でコンパウンドを擦るよりも研磨作業を効率化できます。必須の道具ではありませんが、作業が楽になるので便利です。

脱脂剤

脱脂剤は研磨後に塗装面の油分を落とすもので、コーティングをより密着させるための必須アイテムです。カー用品店では、シリコンを取るという名目の商品がこれにあたります。

ガラスコーティングの基本的な流れ・施工工程

ガラスコーティングをする際は、次の流れで施工することが重要です。

1.洗車・鉄粉除去・拭き取り

最初は水洗いからはじめ、それでも落ちない汚れは車用シャンプーで汚れを落とします。洗車スポンジはボディーを傷つける恐れがあるため、洗車用のファイバークロスを使用すると便利です。洗車中に、鉄粉除去用粘土で鉄粉を落とします。粘土は適度な大きさにちぎって柔らかくなるまで揉み、水で濡れているボディーをツルツルになるまで軽く擦ります。洗車後の拭き取りも、マイクロファイバークロスを使うと残った汚れも一緒に拭き取ることができます。

2.磨き

ボディーが乾燥したら、磨きの作業に入ります。スポンジなどにコンパウンド剤を付けて磨きます。一度に広範囲を磨くよりも、30cm四方ほどの大きさで少しずつ磨くといいです。また、コンパウンド剤が乾いてくるので、研磨が終わった部分はクロスで拭き取ります。拭き取った部分に傷が残っていたら、再度磨くとより完璧な仕上がりになります。ポリッシャーは研磨する部品であるバフにコンパウンド剤を数滴垂らし、塗装面に垂直になるように当てて磨きます。

3.ボディーの脱脂作業

ボディーに付着している磨きカスや、コンパウンドに含まれている油分を落とすのが脱脂作業です。脱脂剤を染み込ませたマイクロファイバークロスで拭きます。拭いた跡が乾く前に、乾燥した別のクロスで拭き上げるとより効果的です。また、使用するクロスは使い古しのものだと油分がすでに付着しているため、必ず新品のクロスを使用して下さい。脱脂作業をするとガラスコーティング剤がしっかり密着し、コーティングの効果が高い仕上がりになります。

4.ガラスコーティング剤を塗る

ガラスコーティング剤に付属している専用スポンジに染み込ませたら、パーツごとに区切りながら順番に塗っていきます。多く塗りすぎたり塗りムラができないように、均一、かつ丁寧に塗ること意識して作業することが需要です。ひと通り塗り終えたら、塗り残しやムラがないかをライトで光を当ててチェックします。

ガラスコーティングをする場合の場所とは

DIYでガラスコーティングを施工する際は、自宅内にある車庫やガレージなど、「屋根のある場所」が望ましいです。理由としては、砂やホコリがコーティング剤を塗ったボディに付着するリスクがあるからです。屋根のある場所がない場合は、ホコリが立たない風の弱い日に施工することをおすすめします。

ガラスコーティング剤の選び方

ガラスコーティング剤は、水の弾き方である「撥水性・親水性・滑水性」の3種類から選べます。ガラスコーティング剤を選ぶポイントは、駐車場の環境に適したタイプに合わせることです。

<撥水性>

コロコロと水が流れ落ちる反面、ボディーに水滴が残りやすいというデメリットがあります。こまめにメンテナンスをする方や、雨風の影響が少ない屋内の駐車場の方に適しています。

<親水性>

水がボディーに張り付くように広がって流れますが、水捌けがよく撥水性のように残りにくいのが特徴です。雨が降っても影響を受けにくいため、屋外に駐車する方に適しています。

<滑水性>

親水性のように広がらず、直線的に水が滑り落ちるタイプです。こちらも水が残りにくくメンテナンスが楽なので、こまめに洗車できない方に適しています。また、屋外と屋内を問わないので、好みで決めても問題ありません。耐久年数や汚れの落ちやすさ、メンテナンスの有無など商品によって特性が異なります。

ガラスコーティングの注意点

ガラスコーティングをDIYでする場合、次に挙げる注意点があります。

作業に適した気温は15~25℃、湿度は30~50%

ガラスコーティングは気温が高いと被膜が乾燥し、撥水性や硬度がより高くなるという特性があります。気温が低くいと乾燥しにくいため、適した気温と湿度の環境で施工するとより効果的です。また、25℃を超えると早く乾燥が進み、塗りムラできやすくなります。ボディに日光が当たると25℃を超えてしまうため、炎天下の作業は絶対に避けて下さい。また、湿度が低すぎたり高すぎたりしても、被膜の硬化に悪影響を及ぼすので注意が必要です。

コーティング後12時間は水に濡らさない

コーティング剤を塗り終えてから12時間は、雨などでボディーを濡らさないことが鉄則です。乾燥が完全に終わっていないため、コーティング剤の硬化に影響を及ぼす恐れがあります。

ガラスコーティングをDIYでやることのメリット・デメリット

ガラスコーティングをする最大のメリットは、費用を大幅に安く済ませられることです。依頼すると最低でも20,000円はかかる費用を、およそ10,000円程度に抑えることができます。デメリットと言える点は、作業の手間が掛かることです。洗車機で洗車している方にとって、手洗い洗車だけでも大変な作業に感じるはずです。洗車に加え、研磨と脱脂、コーティングという工程が必要になるので、まとまった時間が必要になります。また、不器用な方や不慣れな方は、失敗して塗り直すこともあるのはデメリットと言えます。

ガラスコーティングを落とす方法

ガラスコーティングが劣化して汚れが目立ち始めたり、コーティングに失敗したら、落として再度施工する必要があります。ガラスコーティングの被膜を完全に落としたい場合は、専門業者に依頼する方法が最適でしょう。しかし、施工中での一部分のムラを修正したい場合は、同じコーティング剤を塗り直すと対処できる場合もあります。

ガラスコーティング業者の種類と特徴

ガラスコーティング業者の種類と特徴

ガラスコーティングを依頼する業者を選定するにあたって、主に以下の4種類に分類されます。それぞれに特徴が異なるため、業者を選ぶ前に把握しておきましょう。

コーティング専門店

コーティングを専門に行う業者で、特にガラスコーティングを強みとしていることが多いです。ガラスコーティングにおいてはガラス被膜の構造や強度、耐久年数といった条件からコーティング方法を選べるのが特徴です。専門店ならではの技術により、美しいツヤと強度を併せ持つコーティングを施してくれるのが魅力です。また、洗車や塗装のチェックといったメンテナンスも扱っており、コーティングをよりキレイに保ちたい方や、メンテナンスの手間を省きたい方は専門店が最適です。

カーディーラー

カーディーラーでは、新車を購入する際にコーティングをすることが可能です。コーティング済みの状態で納車されるので、業者を探して依頼する手間が省けるというメリットがあります。ただし、ディーラーは樹脂系やガラス系などの汎用的なコーティングが多いため、ガラスコーティングを施工できるのか確認する必要があります。

板金・塗装専門業者

板金・塗装専門業者とは、事故による傷やへこみの修理を行う業者のことです。一部の板金・塗装専門業者ではガラスコーティングも扱っており、塗装のプロならではの下地処理とコーティングの高い技術が大きな魅力と言えます。コーティング剤の種類や被膜の構造などの条件は専門店とほぼ変わらないので、専門店と同様の高い効果が期待できます。また、コーティングを施した車で事故を起こしてしまった場合、修理後に再度コーティングをする必要があります。板金・塗装専門業者なら修理とコーティングを両方依頼できるので、納車された時点ですぐに車に乗ることが可能です。

ガソリンスタンド

規模が比較的大きいガソリンスタンドでは、ガラスコーティングを行う店舗があります。大手チェーン店のガソリンスタンドはコーティングの専門資格を持つスタッフが施工を担当するので、専門業者に近い仕上がりを実現できます。料金も専門業者とほぼ変わらないので、近所に専門業者がない場合はガソリンスタンドに依頼することがオススメです。また、車検と同時に申し込みすると、コーティング代金を割引する店舗もあります。コーティングの耐久年数から考えると、2年ごとの車検で定期的にコーティングするとキレイな状態もキープできます。

ガラスコーティング業者への依頼

ガラスコーティング業者への依頼

ガラスコーティングを専門業者へ依頼した場合、車体の大きさによって料金が変動するのが一般的です。複数の専門業者の料金を基に、車種別の費用・価格相場をご紹介します。

ガラスコーティングの値段・費用・価格相場

ガラスコーティングの専門業者に依頼した場合の車種別の値段・費用・価格相場は次の通りです。

・軽自動車(ミラ・ハスラーなど):約45,000~60,000円程度
・コンパクトカー(ヴィッツ、デミオなど):約50,000~75,000円程度
・ミドルクラス(プリウス、インプレッサなど):約60,000~80,000円程度
・ミニバン・SUV(ノア、エスティマ、ハリアーなど):約65,000~85,000円程度
・大型ミニバン(アルファード、エルグランドなど):約70,000~95,000円程度
・ワゴン、高級セダン(ハイエース、レクサスLSなど):約80,000~120,000円程度

この相場は、一般的なガラスコーティングを比較していますが、耐久年数が1年のタイプになると20,000円程度で施工できる場合もあります。しかし、3年以上保つものと比べた場合、1年に1回塗り替えが発生することを鑑みると、総額では大きな差はありません。こちらでご紹介した値段・費用・価格はあくまでも相場になります。実際にガラスコーティングを依頼する際は、どのくらいの料金が掛かるのか必ず確認して下さい。

ガラスコーティングの保証とは

ガラスコーティングの施工を行う一部の専門業者やディーラーでは、「○年間保証」というサービスを導入しています。「コーティングの被膜がボディに付いているという保証」と「ボディの光沢度の保証」が、ガラスコーティングの主な保証内容です。コーティングが落ちてしまったり、光沢度が落ちたりするとコーティングを塗り直してくれるので保証が付いていた方がより安心です。しかし、これらの保証が該当するには様々な条件があり、それをクリアしなければ保証が適応されません。細かい条件が設定されていることも珍しくないので、コーティングを施工する前に確認することをオススメします。

ガラスコーティングを業者に依頼することのメリット

ガラスコーティングをDIYすることも可能ですが、初心者の方は塗りムラなどの失敗がつきものです。慣れない作業はかなり大変で車体が大きいと手を焼くこともあります。業者はコーティングのプロでありボディの隅々まで完璧な状態に仕上げてくれます。費用が高くなるのは否めませんが、輝きがあって撥水効果の高いコーティングは、やはりそれだけ利用する価値があると言えます。

ガラスコーティング後の洗車・メンテナンス・手入れの方法

ガラスコーティング後の洗車・メンテナンス・手入れの方法

ガラスコーティングを施工しても、水垢やホコリといった汚れを洗車で落とす必要があります。コーティングをより長持ちさせるために、次のポイントを踏まえて適切に対処しましょう。

ガラスコーティング後にワックスを上塗りしても大丈夫なのか

ガラスコーティングを施工した場合、ワックスがけのメンテナンスは基本的に不要ですが、ワックスを上塗りしてもガラスコーティングに影響することはありません。ワックスを塗ってから手洗い洗車をすると、ガラスコーティングが保護されて、コーティングが長持ちするというメリットもあります。さらなるツヤを生む高度なテクニックである一方、ワックスを塗り込む作業において傷を付ける恐れがあるため、車の知識がある方がやるべきメンテナンス方法となります。

ガラスコーティング後の車の保管場所はどこが最適なのか

ガラスコーティングの被膜は、風雨や紫外線によって徐々に劣化が進んでいきます。そのため、保管場所は屋根付きのガレージや屋内の駐車場で保管すると、被膜をより長く保つことが可能です。

ガラスコーティングした車を青空駐車しても大丈夫か?対策・対処法とは?

屋根付きの駐車場に保管するのが望ましいのですが、費用面や駐車場の立地などの条件で青空駐車が避けられない方も多いはずです。青空駐車だと雨と紫外線の影響のほか、黄砂や花粉なども、ガラスコーティングを含め車体に悪影響を及ぼします。ガラスコーティングを施した車を青空駐車する場合、定期的な洗車を行い、汚れを落とすことが重要です。しかし、こまめに洗車ができない方や、少しでも被膜を長持ちさせたい場合、車全体を覆うカバーを取り付けるとダメージ要因を減らすのに効果的です。

ガラスコーティングした車を機械式洗車機で洗車をしても良いのか

ガラスコーティングの被膜は硬度が高いため、洗車機のブラシで削られることは無いといえます。しかし、機械式洗車機は最初の水洗いが少なく、汚れをブラシで強制的に取り除くことで「洗車傷」が付く恐れがあります。洗車傷によってコーティングの層がけずられてしまう可能性があるため、ガラスコーティング施工後は手洗い洗車をするのが基本です。手洗い洗車をする時間や場所がなく、やむを得ず洗車機を利用する場合は、あらかじめ水で汚れを洗い流してから洗車機にかけることをオススメします。そして、洗車後の水はコーティングによって流れ落ちますが、この時に水分をしっかり拭き取ることが重要です。拭かずに走行して乾かしてしまうと、乾いていない部分に砂やホコリが付着してしまいます。

ガラスコーティングした車の洗車の頻度とは

ガラスコーティング後は、こまめな洗車が必要ですが、洗車の頻度は1~2週間に1回が最適です。コーティングをしていても汚れが付着したり、水垢が付いたりすることがあるので、汚れが気になったら洗車をすることが重要です。また、頻度とは関係なく洗車した方がいいケースもあります。

・雨や雪が降った日に走行した(水分や泥が付着する)
・海に行った日や潮風に当たった(塩害による錆を防止)
・融雪剤が撒かれた道路を走行した(融雪剤の成分によって塩害が起きる場合がある)
・鳥の糞が付着した(糞は強酸性なので放置するとコーティング層を超えボディーにも悪影響を及ぼす)

上記の条件下で走行した場合、なるべく早めに洗車することがオススメです。

ガラスコーティングした車の洗車方法とは

ガラスコーティング後は手洗い洗車が基本ですが、被膜を傷つけない正しい手順で洗車することをオススメします。

1.ボディーに付いたホコリなどの汚れを水で流す
2.カーシャンプーを水に入れて泡立てる(研磨剤不使用のシャンプーを使う)
3.シャンプー液をマイクロファイバークロスに染み込ませ、ゴシゴシ擦らずに上から下の方向に撫でるように洗う
4.シャンプーを水でしっかり洗い流し、乾いたマイクロファイバークロスで拭き上げる

汚れの度合いが少なければシャンプーも軽い力で落ちるので、より簡単に洗車が終了します。

ただし、炎天下で洗車をした場合、シャンプーの泡や水が拭き上げるより前に乾燥し、水垢が付いてしまいます。手洗い洗車をする際は、曇りの日か、日差しが強くない朝や夕方にするのがベストです。

ガラスコーティングを長持ち・維持させる方法

ボディーを傷つけずに優しく洗える「手洗い洗車」をこまめにすると、コーティングの耐久性を延ばすことができます。汚れたと感じたら放置せずに、上記でご紹介した洗車方法を実践することをオススメします。

ガラスコーティングはガラス質の被膜により、水捌けが良く、汚れが付着しても簡単に落ちる、傷が付きにくいというメリットがあります。しかし、汚れや紫外線などの外部要因によって被膜が劣化するため、こまめな洗車を心掛けて下さい。また、ガラスコーティングの耐久年数はあくまでも目安です。3~5年の耐久性がある推奨していた場合でも、1年に1回はコーティングの具合をチェックし、効果が薄れてきたら再度施工することをオススメします。

グーネットピット

 

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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