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コーティング・クリーニング
更新日:2019.09.06 / 掲載日:2019.09.06

目指せ30万km! オンボロジムニー快適化計画 その5

走る、曲がる、止まるに関してはとりあえず問題なくこなせるようになったジムニー。次に気になってきたのが内装の汚れ。前回は内装の丸洗いを実行したが、今回は引き続き天井(ルーフライナー)の張り替えを行った。

【ジムニーJA22W】1981年に登場したSJ30型から引き継いだ四角いボディを持つが、足回りは基本設計をそのままにリーフスプリングからコイルに変更したため、動きが悪くパーツが少ないなど、ジムニーマニアからはそっぽを向かれた不人気モデル。

汚いライナーを一気に剥がすとスポンジ部分がほとんど残った

前回は内装クリーニングを行ったが取り付けは保留していた。シートを外してそのまま作業を再開する。

 前回はシートを外してカーペットを剥がし、徹底的に内装のクリーニングを行った。その時に気になったのが天井(ルーフライニング)の汚さ。汚れや黄ばみがあるのはもちろん、なにかを取り付けていたのか、吸盤用のベースプレート(しかも劣化して黄ばんでいる)がたくさん取り付けられているし、端のほうは剥がれかかって生地が浮いている。せっかく内装をクリーニングしているのに、汚れたままの天井が気になって仕方がない。ということで、急遽天井を張り替えることにした。丸洗いした内装はガレージに残し、フロントシートのみを取り付けて前回は作業を中断していた。

 純正のライナーを注文しても、恐らく届くまでに時間がかかるだろうということで、なにか代用できるものを探しに大型のホームセンターに行った。大きさや厚さなどを考慮して、フロアカーペットを流用することに決定。ビニール素材やフェルトなど、様々なカーペットの中から、防音性も考慮してフェルトにクッション素材の発泡ゴムが付いたタイプをチョイス。1.5m×2m分を購入した。黒いフェルト素材のカーペットが気に入ったのだが、クッション素材が付いているタイプはグレーとベージュのみだったので、ベージュを選んだ。

 ルーフの歪みを押さえているステーを取り外し、端からライナーを一気に剥がすと、表面のビニール部分だけが剥がれ、スポンジ部分はほとんどルーフに残ってしまった。

キタナイ!

天井のライナーはタバコのヤニによる黄ばみや汚れ、なにかが飛び散ったシミ、吸盤のベースプレートなどが付いていてとにかく汚い。

天井の歪みを抑えるステーを取り外す。両側に2本の+ネジで留められているだけ。これって効果あるの?

スポンジがほとんど残ってる!

後ろの端はすでにライナーが浮いており、そこから簡単に剥がし始めることができた。

内部のスポンジはすでに劣化していて、剥がすそばから粉状になって車内を舞っていた。

ステッカー剥がしの強力クリーナーを吹き付けてみるものの、スポンジが分厚くてなかなか染み込まず、のりが剥がれない。

塗装やアンダーコートを剥離するためのウルトMBXブラシにゴム製のイレーサーを装着。

地道にスポンジを剥がしていくことに。

スポンジは剥がれ落ちるものの、粉状になって車内に舞い上がり、あちこちに降り積もってしまった。あとで掃除するのが大変だ。

ガリガリとひたすら剥がし続ける。削りカスのスポンジが飛び散って、静電気により体中に貼り付いて非常に不快! 時折作業を中断して掃除機で吸い取った。

ある程度スポンジが剥がれたら、のり取りクリーナーを塗布して接着剤が溶けるのを待つ。

スクレーパーで剥がしていった。

数種類のクリーナーを試してみた結果、3Mののり取りクリーナーの効果が高かったので、付近のホームセンターに電話しまくって3缶を確保した!!

すべてのスポンジを除去してスッキリ!! ちなみに作業開始から6時間もかかってしまった! 剥がし方のコツは掴んだが、もう二度と作業したくない。

スポンジを剥がした天井には両面テープを貼り付けるので、油分を除去するためにシリコンオフをスプレーしてクリーニング。

フロアカーペットの貼り付けには、カーペット用の強力両面テープを使用する。天井には凸凹があるので浮かないように注意。

なるべく隙間がないように、両面テープを貼り付けていく。カーペットはちょっと重いので、これで貼り付けられるのか不安だ。

スポンジの粉が車内中に舞って車内のあちこちに降り積もる

 天井に残ってしまったスポンジは、強力に貼り付いているのでスクレーパーで擦ってもぜんぜん剥がれない。ステッカー剥がし用の強力クリーナーを吹き付けてみるものの、スポンジが厚いので接着剤部分にまで浸透せずに効果を発揮できない。スポンジ部分を剥がすしかないが、手で作業していたら何時間かかるか分からない。さんざん悩んだあげく、ガレージ内を探しまわって塗装やアンダーコートを剥離するためのツール「MBXブラシ」を発見した。ウルト製のこのツールは、ディスクグラインダーのようなツールに、専用のブラシなどを装着して塗装などを剥離する。このツールにステッカー等を剥離するためのゴム製のイレーサーを取り付け、スポンジを剥がすことにした。

 回転するイレーサーをスポンジにあてると、面白いようにスポンジは剥がれていくのだが、ちぎれたスポンジは細かくなって車内に飛び散り、雪のように蓄積してしまった。静電気で車内だけでなく体中にも貼り付いて非常に不快! 時折掃除機で吸い込みながらの作業となった。ある程度剥がし終わったら、ステッカー剥がし用のクリーナーを吹き付ける。ガレージ内にあった数種類のクリーナーを試したが、3M製の「のり取りクリーナー」が最も効果が高かった。相性がいいのだろう。

 のりが剥がれたらシリコンオフで天井をクリーニングし、カーペット用の強力両面テープを使ってカーペットを貼り付けた。

厚めのフロアマットを天井に貼り付けた

カーペットは防音性を考えて、発泡ゴムのクッション材のある厚手のものをチョイスした。元の天井材より重くなってしまうが。

剥がした天井を新しいフロアーカーペットに重ね、マスキングテープで留めていく。

それをカッターでカットする。

角は丸くカットして、切り出し完了。こうして見ると、軽自動車でも天井ってけっこう大きいんだなぁ。

端はルーフとサイドパネルの隙間に入れられていた。

その入り込んでいた幅を計測して、新しいライナーに目標点を記入する。

取り付けの目標とするために、新しいライナーを縦に折り畳み、中央部分に線を引いた。

真ん中から両面テープの裏紙を剥がし、貼り付けていく。

真ん中の貼り付けが終わったら、徐々に外側の両面テープの裏紙を剥がして貼り付けていく。シワや隙間ができないように注意する。

両面テープでの貼り付けが終わったら、フチをルーフパネルとサイドパネルの隙間に差し込んでいく。分厚いのでなかなか入らない。

できた! 幸いシワも弛みもなくキレイに貼ることができた。室内のイメージは一新してスゴく心地よい!

しかし、車内にはスポンジの削りカスが飛び散っていて掃除が大変。

ひたすら掃除機で吸い続けたら、掃除機内がスポンジでいっぱいに。

前回ほったらかしにしておいたカーペットや内装パネルを取り付ける。嫌なニオイもなくなったカーペットはイイネ。

完成

すべてのパーツを取り付けて完成。フロアも天井もキレイになってまるで別のクルマのよう。あとはヘタッたシートを交換したい。

窓をピシッと閉めたい!!

「スキマが……」最後までウインドウが持ち上がらず、窓をキッチリ閉めることができない。その原因はドアガラスランの劣化だった。

ドアガラスランを交換するにはドアパネルを外さなくてはならない。

ドアハンドルの中にあるネジ、レバー内側のプレート部分のネジ、レギュレターを取り外し、ドアパネルを剥がしていく。

ドアガラスランとサッシの間に嵌め込まれているドアバイザー。これも窓が閉まらなくなった原因か。不要なので取り外す。

古いドアガラスランは、引っ張れば取り外すことができる。18年以上が経過したドアガラスランは、硬化してしまってカチカチ。

新しいドアガラスランの取り付けは、レールに合わせて差し込むだけ。取り付けにはそこそこの力が必要だ。なかなか入らない。

前側は入ったが、後ろが入らない。シリコンスプレーを少量塗布したら、あっけなくスルスルと入った。今までの苦労は……。

窓がきちんと閉まらないのはドアガラスランが傷んでいるから

 このジムニーはドアや窓をキチンと閉めたつもりでも、外の音がうるさく聞こえ、すきま風が入ってくる。もうウエザーストリップの寿命なのだろうと思っていたが、左ドアのウインドウをよくよく見てみると隙間があいている。パワーウインドウは付いていないので、手動のレギュレターハンドルをグッと動かしてみるが、この隙間は閉まらない。ウインドウレギュレターかレールにガタがあるのかと思ったが、隙間部分をよく見ると、本来ガラスが入るはずのゴムパーツ(ドアガラスランチャネル)がずれていて、ガラスがここに嵌らないのできちんと閉まらないことが判明。しかもこのゴムパーツ、硬化してしまってズレを直すこともできない。ドアガラスランは片側2千数百円なので即注文。ということで、早速交換です。

 このジムニーにはドアバイザーが装着されているが、このバイザー、ドアランとサッシの間に挟んで取り付けられている。これも窓が閉まらなくなった原因のひとつかも。筆者は煙草を吸わないので、このバイザーは取り外すことにした。

 ドアガラスランは引っ張れば取り外せる。取り付けもレールに合わせて差し込むだけだが、前側はなんとか入ったものの、後ろ側はなかなか入らない。少しシリコンスプレーを塗布したら、あっけなく入れることができた。

 作業後はキッチリ窓を閉めることができ、騒音やすきま風に悩まされることもなくなった。

フチを合わせる

角部分は内側に切り込みがあるので、この部分を後ろ側の角に合わせて位置を調整する。

後ろ側の角を合わせれば、自然に前側も位置が合ってくるので、弛みがないように差し込んでいく。

ドアガラスランを交換したことで、上下の動きもスムーズになり、隙間なくピタッと窓を閉めることができるようになった。

右側も左側と同様に作業する。一度コツを覚えたので、右側の作業時間は約半分で完了した。

あとは取り外したドアインナーパネルを取り付けて完成。また快適度がアップした。

オマケコーナー「JA22通信」
左がへたった純正ブッシュ。右がウレタン製の強化ブッシュ。高さの違いが分かるだろうか。

ゴム製のパーツは硬化している部分が多い

 以前、下回りを作業中にスタビライザーのブッシュが傷んでいるのを発見したのだが、緊急性を感じなかったので放置してしまった。先日思い立ってパーツを注文しにいくと、現在は欠品中で、連休前なので今注文しても届くのは2週間後という。むぅ、ならば、とネット通販で強化ブッシュを注文しました。

 古いブッシュを取り外してみると、アクスル側はつぶれて硬くなっており、スタビのブラケット側はちぎれていました。交換後は轍に乗り上げてもハンドルを取られにくくなり、直進安定性が増しました。へたっているクルマ交換してみては?。

恐らく新車時から交換されたことがないスタビブッシュのアクスル側。つぶれてしまってスタビに少しガタがあります。

交換後・アクスル側。上下からブッシュがギュッとスタビを挟んで、ガッチリ取り付けられた。

ブラケット側の強化ブッシュは赤い。純正が硬化してしまっているので硬さは比較できないが、それほど硬い素材ではない。

しっかりスタビを掴んでいる。今まではぐらぐらと動いていたので、走りもしゃきっとした。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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