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故障・修理
更新日:2019.09.30 / 掲載日:2019.09.30

絶滅危惧種スバルサンバーを快走仕様!「第2回 EN07苦悩のブローバイ対策その2」

日本中どこに行っても見かけるスバルメイドサンバー。富士重工は2012年2月28日に軽自動車生産をやめたが、サンバーは愛され続けている。もう造られることのない贅沢仕様のサンバーをいつまでも乗り続けるためにブラッシュアップ!

SUBARU Sambar TV1(2007)
ノーマルと同じブローバイホースと同じ取り回しの間に内部セパレーター付きのオイルキャッチタンクを挿入してあるのだが。

気液分離してみたら なんと大量の水だらけ

 前回では大量のブローバイガスを発生する、クローバーEN07エンジンの対策を見たわけだが、既に気液分離対策としてオイルキャッチタンクを早期から導入していた。前回から買い物やなにやらばかりで長距離移動がほとんどなく、片道5キロ圏内を走行しただけでどのくらいキャッチタンクに溜まるのかを検証。

 ドレンボルトを外してみたらなんと大量の水ばかりで油分はほとんど排出されなかった。これはエンジン内部に結露などで溜まった水分だったり、吸入された空気の中にある水分が水蒸気となってブリーザーから排出され、通常ならば水蒸気のままブローバイガスと一緒にエアクリーナーケースに還元されて燃えてしまうのだが、そこまで行くことなくエンジン停止で水蒸気がキャッチタンクで水に戻ったものだ。大量の水であるため、オイルフィラーキャップを外してみれば、乳化したクリーム状のものがこびりついていた。

 走行距離がまだ3万キロ台というこの個体だが、エンジン内部はクリームで満たされてるんじゃないかと心配になってきた。

 今回は必須のオイルキャッチタンク装着と取り付け部位がマフラー至近なので、オイルがミスト状のままになるのを少しでも防止するため、断熱テープ処理をおこなってみた。次回までどのくらい溜まるのか。

 効率改善では現在ブローバイガスパイプにワンウェイバルブを仮装着してクランクケース内圧コントロールの効果を試しているところである。現状ではエンジンブレーキが効きにくくなっている。

 そして、もしかしたら流用できるんじゃないかと、細くて華奢なステアリングを交換してみた。エアバッグ付き純正インプレッサ用である。スバルはボス形状が同じことが多く、現実に取り付けできるかどうかトライしてみたが、若干の改造で取り付けできることが判明。まだインプレッサ用だけだが、他車のものも試してみたい。

キャッチタンクはシリンダーヘッドカバーに唯一あるブローバイガス排出パイプからエアクリーナーケースに接続されている。

ここ。

豪雪に見舞われた2月を経たキャッチタンクの中身はドバーッと大量の水が出てきた。短距離走行を繰り返すとこの症状になる。

約1か月で100cc弱の水が排出された。透明度は高くオイル分がほとんど出ていない。エンジンから水が出るというのは困りもの。

オイルフィラーキャップを外してみると、蓋の内側に乳化したクリーム状のものがべっとり。エンジンの中も乳化しているのか!

サンバー唯一のスペシャルパーツ。RSTブローバイセパレーター。内部の仕切りが気液分離してくれる。9300円+税。

マフラー至近のため、キャッチタンクはかなり高温になる。断熱材を巻いて少しでもオイルミストを液体化してみることに。

ピストンの上下動によるクランクケースの内圧ロスを防ぐためにワンウェイバルブを実験装着中。エンジンブレーキが効きにくくなる。

番外編 ステアリング流用交換 サンバーSTIバージョン!

ステアリングをインプレッサのものに交換してみた。革巻きでスポーティに大変身!STIのロゴが農道ポルシェをやる気にさせる!

エアバッグ付きのステアリングは分解時に必ずバッテリーマイナスターミナルを外しておく。これは基本中の基本だ。

ステアリング交換はほとんどの車種でT30トルクスビットを使用。ロック剤が塗布してあることが多く、気合い一発で緩める。

ステアリングセンターは17ミリソケットを使用。ステアリングをロックさせて一気に緩める。ナットは外さずそのままにしておく。

ステアリングのスプラインのあたりに潤滑剤を少量吹き付けて浸透させておく。

これでプーラーがなくてもほとんどの場合外れる。

ステアリングをがっちりつかんで強く上下左右に振りながら手前に引いてみるとスポッと外れる。ナットをつけておくと怪我しない。

エアバッグのハーネスは黄色のロックタブをクリップリムーバーで引き上げた状態でカプラー部分を持ち上げて抜き取る。

交換はそのまま入れ替えできる。ホーンのアース位置が違うので、10センチ弱のアース線を平型端子で作製して延長。

ステアリングを入れ替え、センターナットを取り付ける。インプレッサのハンドルもホーンパッドはT30トルクスでサイド止め。

インプレッサのステアリングは2.8kgと、持っただけで分かる軽さ。そして剛性感が高い。これだけでハンドリングは向上する。

取り外して気がついたのがステアリングの重量。剛性感のないノーマルだが3.3kgと重い。夏熱いのはグリップカバーが薄い?

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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