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故障・修理
更新日:2019.09.30 / 掲載日:2019.09.30

絶滅危惧種スバルサンバーを快走仕様!「第3回 サンバーにスポーツブレーキパッド」

赤帽ならぬ赤パッド装着。本来スポーツパッドはバックシムを入れないほうがダイレクトフィーリングが得られるが、快適仕様は入れる。

クルマの歴史と共に歩んできたスバルサンバー、軽自動車の概念を覆すようなマジメな造りの富士重工メイドは既に生産打ち切り。とはいえいわゆる軽自動車の造りはコスト重視。いつまでも快適に朽ちることなく走り続けるために徹底ブラッシュアップは続くのだ!

SUBARU Sambar TV1(2007)

バン系のブレーキは止まるということに不安

 サンバーにはワゴン、バン、トラック、2WD、4WD、AT、MT、NA、SCと多くのバリエーションがあり、それぞれ微妙に仕様を変えてきているのだが、ブレーキもワゴンとバン系に大別するとホイールサイズの違いからフロントブレーキローターの大きさも変わり、バン系は小径ローターが与えられている。バンの場合、ホイールの適合がJWL-Tとなり、タイヤも乗用ではなくLT表示の多プライタイヤが標準で装備される。荷重重視での運行が中心となり、整備された市街地の高い平均速度ではブレーキに物足りなさを感じているユーザーも少なくないはず。現にリース使用されていた運送会社のドライバーからもブレーキに対する不満が届いていたという。

 赤帽サンバーは仕様が異なっているのでブレーキは問題ないというが、一般ユーザーはブレーキが怖いという評価もある。

 一般ユーザーの場合、バン系であってもドレスアップなどでタイヤ&ホイールを乗用車用タイプに交換している例が多く、LTタイヤと比較してタイヤのグリップが上がっているため、さらにブレーキが効かなくなるという事態も発生している。

 取り上げているこの車両もはじめはブレーキに悩み、純正よりはいくらか効くといわれた純正交換タイプパッドに交換していたが、145SR12純正から、たまたま手持ちの3インチアップ165/55-15サイズ乗用タイヤに交換したらカッコはいいが止まらないという事態が起きている。死ぬほどブレーキペダルを踏んでようやくABS介入とは通常走行で止まらないということ。

 ワゴン系は多くのメーカーから「よく効く」ブレーキパッドがリリースされていて、純正13インチホイールに対応したブレーキまわりで安心を得ているが、多くのバン・トラック系はそのまま。そんな不満を訴えていたらようやくスポーツ系ブレーキパッドメーカーから安心できるパッドがリリースされたのだ。止まる安心はクルマを快適にしてくれる。こりゃ早速装着=快適仕様なのだ。

第3回 サンバーにスポーツブレーキパッド

アクレ・コンパクトアクレK-CAR専用のパッド。ミミの形状を確認して自分のサンバーに使えるかを確認。7000円(税別)。

サンバーTV/TT系のパッド番号は451で2004年7月以降の後期型が対象。同じ660cc同型でも仕様違いがあるので注意。

36,000km使用した右は残量3.5mmの日清紡製。以前の純正(下)はとにかく効かなかった。新品は9mmの摩材厚がある。

36000kmほぼノーメンテで走ったフロントキャリパーはブレーキダストで色が変わっていた。どれだけ掃除すればいいのだろう。

パッドは固着して外れないのでクリップリムーバーでおこして外す。

パッド上下のスプリングも外して必ず洗浄。至るところをワイヤーブラシとパーツクリーナーで洗浄。

できるだけパッドをスムーズに動かすのだ。

コンパクトアクレにはシムがなく、純正シムをそのまま使用する。表裏があるので装着時間違えないようにする。右がピストン側。

上下のスプリングはパッドが移動するガイドになるので、当たり面はとにかく磨く。ここのスムーズさがパッド片減りなどを解消。

ピストンは片押しタイプなのでプライヤーでも押し戻せるが、ピストンツールを使ってキャリパー端面まで押し戻しておく。

パッド裏側、シムなどには薄くブレーキグリースを塗布する。流れ出さない程度に薄く塗りシムをパッドに組み込んでおく。

リヤドラムもついでに分解して確認。シューはまだ残量たっぷりで内部も綺麗なままだった。パーツクリーナーでダストを洗浄。

タイヤを外し、リヤドラムの分解はまずプラハンでハブまわりとドラムを振動を与えるために軽く叩いておくと外れやすくなる。

スタッドボルトの脇になるネジ穴に8mmのボルトを左右均等に締め込んでいくとドラムが浮き始めてパカンと簡単に外れる。

リヤまわりは摩耗・損傷もなく綺麗だった。外しついでにドラムをワイヤーブラシで磨いて錆落とし。シャシーブラックで化粧直し。

リヤエンジンのため、重い側からジャッキアップし、車体をウマで支える。フルード交換はいちばん遠いブレーキから始める。

ブレーキフルードブリーダーならひとりでできるが、ふたりでやると確実。ペダルを踏んだまま、キャリパー側でリリースしていく。

サンバーのブレーキフルードリザーバータンクはドアサイドのインパネに入り口がある。入れにくいのでこぼさないように注意する。

ホイールスタッドボルトはスレッドコンパウンドなど、銅系のグリスを塗布しておくと規定トルクで締めやすくなるので習慣にしたい。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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