故障・修理
更新日:2019.11.18 / 掲載日:2019.11.18
絶滅危惧種スバルサンバーを快走仕様!「第26回 エンジン内部洗浄」
サンバーエンジンのEN07はとにかくブローバイガスが多く、働く車だからメンテもいい加減になって内部はスラッジだらけでドロドロという個体が多い。
そこでエンジン内部洗浄をしてコンディションをリフレッシュしたいと思ったところに、SUNOCOブランドでお馴染みの日本サン石油からフラッシング剤が新発売! 早速テスト敢行だ!
高級オイルに使われる洗浄剤をギュッと凝縮で効果は驚異
前回でオイルパン周りの修復が終わり、とりあえず激しいオイル漏れが止まって現在は小康状態。オイルパンを剥がした時に底に溜まっていたスラッジの量は思ったより多く、こびりついて剥がれなかった。ちょうどそんな時にSUNOCOブランドでお馴染みの日本サン石油から「スピード・フラッシング」という内部洗浄剤が発表されたのでテストしてみることに。
このフラッシング剤には高性能清浄分散剤「C・A・S」というものが使われている。これはレーシングユースの高温・高回転にさらされる高性能オイルに使われているもので、SUNOCO・BRILLなどに配合されているものをさらに高性能化し、洗浄した後に亜鉛系コーティングもされるということで、防錆にも繋がるため安心だ。
使用方法は暖機後注入し5分ほどで効果が出るということだが、実際に話を伺ったところ、注入したまま走行して何ら問題はないという。ただベースのオイルは16番相当で、若干オイル粘度が下がるため猛暑時は避けてほしいとのこと。実際SUNOCO営業車はすでに4000キロ走行しているという。
俗にいう定置洗浄剤はケロシン(灯油)、ソルベント(シンナー)などは一切使用しておらず、洗浄性能は高いが、耐シール性などに問題があり、エンジン内に残るとエンジンを傷めてしまうので敬遠すべきものだが、これなら安心できる。
サンバーでは使用前に検証としてヘッドカバーを外し、約300キロ走行後に再度カバーを外してチェック。驚いたことに指でこすっても剥がれなかった飴色のスラッジが撫でるだけで剥がれたことだ。
試しに原液を入れてヒートガンで温めて様子を見たらどんどんスラッジが薄くなっていくのが分かった。原液はスラッジをどんどん溶かして色が濃くなり、浮遊物体まで発見できたので、オイルフィルターの交換は必須となるが、内部洗浄効果は大きく、その後のオイル交換でレスポンスが高まったことが体感できるほどになったのは嬉しいところ。
嬉しくて走っていたら、ミッションの繋ぎ目からオイルの滴りを発見し、リヤクランクシールからのEN07定番漏れ決定(T . T)。次回はクランクシール交換だ!
第26回 エンジン内部洗浄
サンバーのドアスイッチはKV系TT/TW/TV系共通。ゴムの材質なのかそれとも斜めアタリが原因なのか、ゴム先端に穴が開いてスイッチ本体が露出してしまう。ここは雨水が入り込みやすく、スイッチ本体が腐食してルームランプが点灯しないということが多い。
ゴム交換さえできれば、と考えるがパーツリストを見るとスイッチAssyとしてか表記がない。そこで捜索してみたら、ありました。価格1/3以下で交換可。早速DIYするべし!