故障・修理
更新日:2019.11.29 / 掲載日:2019.11.29
絶滅危惧種スバルサンバーを快走仕様!「第27回 クランクシール交換【1】」
オイル漏れの検証からオルパンシールの修復作業をして数百キロ走行をしたら、気にしていたトランスミッションとの結合部から数滴オイルが滴り始めていた。
これは確実にクランクシールミッション側からの漏れ……サンバーの持病でもある。工賃5万円オーバーはきついのでDIY敢行! 今回は分解編だがドライブシャフトが抜けないという顛末!
ミッション本体にたどり着くまでが意外や大変な作業に!
0 以前行ったオイルパン合わせ面のシール再加工でエンジン周りのオイル漏れは一応収拾。「たぶん大丈夫」と信じて走行をしていたが、運が悪いことにオイル漏れを再び発見してしまった。以前のようにオイルパンべっとりというような漏れではないが、ミッションとの嵌合部付近からオイルが滴っているのに気付いた。地面に跡を残すほどではないが、下から覗き込むとオイルの滴がニヤニヤしながら視線を送ってくる。
症状としては確実にクランクオイルシールから漏れが発生しているが、EN07エンジンはクランクシールの他にクランクキャップシールというものがある。クランクを支えるクランクキャップの最後端がクランクシール受けを兼ねていて、そのキャップ合わせ面をさらにシールする2本の棒状ゴムシールがある。それが災いして、なかなかオイルが外に出てこないため、発見が遅れるのだ。
ディーラーで話を聞くと「持病ですね。サンバーは大体漏れてます。ここの修復は工賃5万円以上ですから、ほとんどのユーザーが直さないです」とまぁクルマにかわいそうな発言。絶滅危惧種なだけにこりゃ直さないとイカンね!
まあ漏れちゃったものは仕方ないのでシール交換となるが、部品代はわずか2000円ほど。DIYメンテ派の腕が鳴るってもんですナ!
エアクリーナー、マフラーなどなど外すものがたくさんあり、RRレイアウトの宿命で、いろんなものがぎっしり詰まってマス。特にマフラーは遮熱対策がきっちりされているので、マフラーにたどり着くまで遮熱板が山のよう! ネジ類を外してもダメで、知恵の輪のように考えながら外すことが必要だ。
ミッション本体は5本のボルト・ナットで固定されているので、補機類を外したら、全部緩めておき、最後に前後のマウントを緩める。その時エンジン側のマウントは1点なので、上から吊っておくことを忘れないように。
しかし、ドライブシャフトを抜こうとしたら、左側が全く動かず、バールでこじったりしてもダメ……固着の可能性大だ。仕方がなく力いっぱい叩いたらリジッドラックが動き出すという危険な状態に! 次回で対策だ!