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故障・修理
更新日:2019.12.12 / 掲載日:2019.12.12

ホースクランプの種類と規格

 ホースクランプは、ゴムホースなどの接続部を固定するのに使うパーツで、エンジンルームでは様々なタイプやサイズのクランプが使われている。ここでは、ホースクランプの種類や規格について解説する。

ラジエターホースやエンジンのエアダクト配管、ヒーターホース、パワステやATのフルードのホース(低圧部)などでよく見かけるタイプ。サイズの幅が広い。

クランプの規格では、ねじを締め込んで使うものに、リング状のワイヤーを使ったJISのホースクランプとJASOに定めてあるウォーム式がある。ラジエターホースやターボの配管、オイル周りのホースなどでよく使われている。この他、ばね力を使ったばね式ホースクランプの規格がJASOに定めてあるが、こちらもラジエターホースから、径の細いバキュームホースまで幅広く使われていて、締め付け力や形状によって分類されている。

クランプ自体に締め付け力が発生するタイプ。バキュームホースのような外径の細いものからラジエターホース程度の径によく使われる。あまり大型すぎると、ばねの反力が強くて扱いづらくなる。

 クランプのサイズは、ホースクランプでは、リングを開いた時の直径が6mmから136mmまで規定されていて、ウォーム式では18mmから100mm、ばね式では、1種で6.5mmから50mm、2種で5.6mmから43mm、3種で10.1mmから27mmが規定されいる。
 当然のことながら、ホースクランプで大切な性能は、ゴムホースに圧力が加わっても抜けずに保持することである。これを確認するため、パイプにホースを固定してエアで加圧して圧力漏れ試験を行う。ばね式のクランプでは、繰り返し径を広げた時のヘタリ性についても規定されている。
 また、クランプのサイズや使用する材質、硬さ、防錆や腐食防止のための表面処理、真円性などについても規定されている。

●ホースクランプの規格

自動車用ホースクランプの種類と特徴

締め付け板と座金の付いたボルトでリングの噛み合わせ部を広げていくと、径が縮まる仕組み。

ベーシックなクランプ。冷却、吸気、燃料、潤滑、ヒーター系などに使われていて、直径の範囲も広い。種類は締め付け板の形状で分類されている。呼びはリングの径を示すもので、開いた時のミリ寸法と同じである。締め付けボルトサイズは、呼び6~12でM3×0.5、呼び14~18でM4×0.7、呼び20~136でM6×1である。

クランプには必要に応じてこのようなブリッジが取り付けられることがある。

ウォーム式ホースクランプの種類と特徴

このクランプはバンドに刻みが入っていて、ハウジング部のウォームねじとバンドが噛み合って、引き込まれると締め付け力が発生する。クランプの種類は幅によって分類されていて、1種は8~9mm、2種は12~13mmである。呼びは開いた時の内径と同じで、18~100(内径18mm~100mm)の19種が規定されている。

ばね式ホースクランプの種類と特徴

種類の違いでクランプ力が異なり、ワイヤータイプの1種が最も軽い力で、2種(プレートタイプシングル)、3種(プレートタイプダブル)の順に強くなっていく。呼びは3ケタで示され、例えば1種なら065(基準径6.5mm)から500(基準径50mm)までが規定されている。


つまみ部の形状。ブリッジ型は両サイドがつながっているので、つまみやすい。また、つまみ部に樹脂コーティングしてあるタイプもある。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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