故障・修理
更新日:2020.01.29 / 掲載日:2020.01.29
走れスバルR2 フロントマスク修正 【1】
ボディパネルの補修を始めてからずっと気になっていたのが歪んだフロントパネル。ボンネットと一緒にフロントまわりをごっそりカットしたものを譲り受けたので、こいつを使ってフロントパネルの再生に取り掛かった。
スバルR-2は昭和44年8月、ロングセラーだったスバル360の後継車種として誕生した2ストローク2気筒360ccの軽自動車。
当初から気になっていたフロントパネルを再生
後先考えずに腐ったパネルを切り落としてしまったために、長々と1年近くも作業をしてしまったボンネットフードも、前回でようやく一段落となったので、今回はボディパネル補修を始めてからずっと気になっていたフロントパネルの補修に取り掛かることにする。フロントパネルはR-2の購入当初から錆と歪みが気になっていて、塗装を剥がしてみると分厚くパテが盛られ、プレスラインはパテで成形されていた。タガネで叩きながらパテを剥がしていくと、その下のボディパネルは大きく歪んで凸凹。一部はパネルがちぎれていて、その補修をせずにそのままパテを盛って覆い隠してあった。ひどい補修だなぁ、とは思ったものの、このR-2が現役だった頃は単なる古い軽自動車で価値も低く、なるべく低いコストで修理するのはおかしいことではないなぁ、などと納得した。とはいえ、このまま再びパテで覆い隠すというわけにもいかないので、できればきちんと補修したい。元の状態が分からないので、旧車のイベントなどでR-2を見かけるたびにいろいろな角度から写真を撮ったりしていたものの、やはり一部の形状が複雑で、一枚のパネルから切り出して再現するのは素人にはほぼ不可能だと諦めていたのだが、前回ボンネットを譲っていただいたスバルマニアのI氏から、一緒にこれも持っていきなよ、と、フロントまわりをカットしたものをいただいたのだ。再現が困難な部分は、ここから切り取って移植することにした。