コーティング・クリーニング
更新日:2020.01.28 / 掲載日:2020.01.28

【車の洗車のやり方】愛車をピカピカに仕上げる洗車のコツまとめ

【車の洗車のやり方】愛車をピカピカに仕上げる洗車のコツまとめ

ピカピカになった愛車を見ると気持ちが良いものですが、あなたは車が汚れたとき、どんな方法で洗車をしているでしょうか?自己流で洗車をしている方も多いと思いますが、間違った洗車方法によって知らぬ間に愛車を傷つけてしまっているかもしれません。正しい方法で洗車をすれば、塗装へのダメージは軽減されます。そこで今回は、「愛車をピカピカに仕上げる洗車のコツ」をご紹介します。正しい洗車方法で、塗装に優しく美しい仕上がりを目指しましょう。

洗車に必要な道具

洗車に必要な道具

洗車の前に、まずは必要な道具について見ていきましょう。特別なものは必要なく、シャンプー、スポンジ、タオルといった、洗車の基本的な道具があれば問題ありません。ただ、それぞれ選び方にポイントがあります。ありものの台所洗剤やふきんで洗車をするとボディを傷める危険性があるからです。洗車に適した道具の選び方について、詳しく見ていきましょう。

シャンプー

シャンプーには中性洗剤とアルカリ洗剤の2種類があり、それぞれ場面によって使い分ける必要があります。

中性洗剤

中性洗剤は最も一般的な洗剤で、食器用洗剤にもよく使われています。アルカリ性に比べると洗浄力は低いですが、塗装面やコーティングに悪影響を及ぼさないので普段使いには適しています。ただし、虫の死骸やこびりついた油汚れなどを落とすのには向きません。

アルカリ性洗剤

アルカリ性洗剤は、油汚れに強い洗剤です。しつこい油汚れやこびりついた虫の死骸などを落とすのに適しています。「油汚れに強い」「洗浄力が高い」などの記載がある洗剤はアルカリ性であることが多いです。高い洗浄力は魅力的ですが、その一方で塗装面やコーティングを傷めてしまう可能性があります。そのため、普段からの洗車には向きません。ちなみに、アルカリ性洗剤は肌荒れを起こす原因になるため、使うときはゴム手袋を着用することをおすすめします。肌が弱い方は中性洗剤を使用するときも同様です。
それぞれの特徴についてご紹介しましたが、基本的に洗車には中性洗剤を選ぶようにしてください。汚れ落ちも重要ですが、やはり塗装面やコーティングに影響を及ぼさないことが何よりも重要だからです。なお、中性洗剤と聞くと食器用洗剤をイメージする人も多いと思いますが、食器用洗剤の中にはまれに塗装面に悪影響を及ぼすものもあります。そのため、洗車用の中性洗剤を使うようにしてください。

洗車用スポンジ

「洗車用スポンジなんてどれも一緒では?」と思うかもしれませんが、小さいスポンジや硬いスポンジはムラや傷の原因になります。洗車に適しているのは、柔らかくて大きなスポンジです。また、1つのスポンジで車全体を洗車すると、汚れや砂を取り込んでしまいボディを傷つけてしまう恐れがあります。そのため、「ボディ用」と「汚れの多いボディ下部や足回り用」でスポンジを2つ用意して使い分けることをおすすめします。

タオル(マイクロファイバークロス)

スポンジと同様、「タオルなんてどれも一緒では?」と考えがちですが、タオルも選び方を間違えるとボディを傷だらけにしてしまう恐れがあります。例えば、台所用のふきんなどは繊維が硬く、拭き上げの際にボディに細かい傷を作りやすいです。洗車に使うタオルは必ず洗車用のもの、つまり「マイクロファイバークロス」が適しています。マイクロファイバークロスは繊維がとても細く柔らかいので、ボディに傷をつけずに拭き上げることができます。ちなみにタオルもスポンジと同様、場所ごとに分けて使うことをおすすめします。「ボディ用、ステップやドア・ボンネットの内側用、足回り用」と最低でも3枚用意して使い分けるといいでしょう。さらに、マイクロファイバークロスの他に吸水力に優れる「合成セーム」を用意すると便利です。まずは合成セームで水気を吸収し、その後にマイクロファイバークロスで仕上げると拭きムラがなく美しい仕上がりになります。

正しい洗車の手順

正しい洗車の手順

洗車の道具が用意できたら、早速洗車していきましょう。最適な道具を使っていても、洗い方を間違えると傷が入ってしまうこともあるので、上手な洗車のコツを解説します。洗車の流れは以下の通りです。

① 足回りに水をかける
② 足回りを洗浄し洗い流す
③ ボディの上側から水をかける
④ ボディ上面パネルを洗浄し洗い流す
⑤ ボディ側面パネルを洗浄し洗い流す
⑥ 最後に拭き上げて終了

それでは、上から順番に洗車の手順を見ていきましょう。

①足回りの汚れを水で流す

足回りの洗車を後回しにすると油や泥汚れがボディに跳ねて台無しになってしまいます。まずは最も汚れている足回りの汚れから洗い流すのがセオリーです。ホースやシャワーで勢いよく水をかけて、足回りの砂や泥汚れなどを落としてください。高圧洗浄機を持っている方は、それを使うとなお良いです。ホイールハウスの裏やシャーシ下など、日頃見えない部分にこそ汚れが溜まっています。見逃さずに洗浄しましょう。

②足回りの汚れを洗浄し洗い流す

水で汚れをあらかた落としたら、次はスポンジと洗剤を使って足回りを洗浄していきます。足回り用のスポンジを使って、サイドスカートの下やホイールの隙間など汚れの溜まりやすい箇所を重点的に洗ってください。ちなみに、気温の高い時期に洗車をする場合、汚れを含んだ洗剤が乾いて焼き付いてしまうので、洗ったらすぐに水で流しましょう。また、洗剤はタイヤのゴムを劣化させる原因になるので、それを防止する意味合いもあります。

③ボディの上側から水で汚れを流す

足回りの洗車が完了したら、次はボディを洗っていきます。まずはボディについたホコリや砂などを上から下へ向かって、「ルーフ→窓→ボンネット→トランク→ボディ側面→バンパー」の順に洗い流していきます。パネルの縁やドアバイザーの裏側、グリルやエンブレムなどに汚れが溜まりやすいので、意識して洗いましょう。洗い流す際にホースがボディに当たると傷が入ってしまうので、ホースを支えてボディに当たらないよう注意してください。背の高い車でルーフまで手が届かない場合は、脚立などを用意するといいです。脚立が濡れると滑りやすいので、使用の際は注意してください。

④ボディ上面のパネルを洗浄し洗い流す

汚れを水で洗い流したら、ルーフ、トランク、ボンネット、ガラスなど、ボディの上面にあるパネルからスポンジで洗っていきます。このとき、足回りを使って汚れたスポンジを使うと傷の元になるので、ボディ用のスポンジに持ち替えてください。ボディをキレイに洗うコツは、パネルをブロックごとに分けてその中を塗りつぶすように洗うことです。これは洗車のプロと同じ洗い方で、効率が良く洗い残しが少ない方法です。パネルを洗い終わったら、洗剤を水で洗い流していきましょう。「ルーフ→窓→ボンネット→トランク」の順番で上から洗い流していきます。洗い残しがあると水シミ(イオンデポジット)の原因になるので、すすぎ残しがないように注意しましょう。特にすすぎ残しやすいのは、

・ミラーの可動部
・ドアノブ
・ボンネットやトランクなどパネルの隙間
・サイドステップの内側

などです。

⑤ボディ側面のパネルを洗浄し洗い流す

ボディ上面の次は、ボディ側面のパネル「ドア・リアバンパー・フロントバンパー・フェンダー等」を洗浄し洗い流していきます。このときも先ほどと同様、すすぎ残しがないように注意してください。ミラーの可動部やドアノブ、サイドステップの内側などを丁寧に洗い流しましょう。

⑥最後にボディを拭き上げる

いよいよ最後の工程です。実は洗車で一番重要なのはこの拭き上げ工程と言っても過言ではありません。拭き残しがあると、水道水に含まれるミネラルによって水シミが発生してしまうからです。水シミはイオンデポジットとも呼ばれ、一度ついてしまうと落とすのはかなり大変です。もし付着してしまった場合は、イオンデポジット除去剤を使って落としましょう。まずは合成セームを使って大まかに水分を拭き取ります。擦るようにして拭き取るのではなく、合成セームを広げて滑らせていくように水分を吸収するのがコツです。合成セームで大まかに水分が拭き取れたら、仕上げにマイクロファイバークロスで拭き上げていきます。このときも優しく滑らせるように拭き取っていきましょう。力を入れると傷の原因になってしまいます。マイクロファイバークロスが水を吸い切ってしまったときは、絞って水気を切ってください。洗車道具の項目でも解説しましたが、拭き上げの際は3枚のマイクロファイバークロスを使い分ける必要があります。「ボディ用、ステップやドア・ボンネットの内側用、足回り用」と、忘れずに箇所ごとにクロスを持ち替えて作業しましょう。忘れがちなのがボンネットやトランクドアを開けた縁にある水滴です。意識しないとついつい見逃しがちな箇所ですが、水気が溜まりやすいので忘れずに拭き上げてください。

⑦仕上げのタイヤワックス

この工程は絶対に必要なものではないですが、仕上げにタイヤワックスを塗ったほうが、より見栄えが良くなります。また、タイヤワックスにはタイヤの劣化を抑える効果もあります。
※油性のタイヤワックスは逆にタイヤを傷めるので推奨しません。劣化を抑えられるのは水性のタイヤワックスに限ります。

タイヤワックスを使うときのコツは薄く塗ることです。たくさん塗りすぎると遠心力でボディに飛び散ってしまいます。また、ホイールに付着してもホコリなどを呼び寄せる原因になります。あくまでもタイヤのみに塗りましょう。

まとめ

今回は、正しい洗車の道具選びから正しい洗い方までをご紹介してきました。思っている以上に車のボディは繊細です。少しのことでも傷が入ってしまうので、忘れずにスポンジやクロスを使い分けて作業しましょう。隅々まで丁寧に洗車すれば、愛車はそれに応えるように輝きます。ピカピカの愛車で気持ち良くカーライフを送ってください!

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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