ガソリン車用(オイル交換)[2020.01.28 UP]

【エンジンオイルと粘度の関係】愛車に最適なエンジンオイルの選び方

【エンジンオイルと粘度の関係】愛車に最適なエンジンオイルの選び方

エンジンオイルは、人間で言うところの血液のようなものです。過酷な状況下で使用されるエンジンを、摩擦や熱から守る役割を果たしています。血液がドロドロになると不健康になるように、エンジンオイルも劣化してくると様々な不調の原因となります。そのため定期的な交換や、エンジンに合ったオイル粘度を選ぶことが重要です。そこで今回は、「エンジンオイルと粘度の関係から、愛車に最適なエンジンオイルの選び方」までを解説します。愛者にとって最適なエンジンオイル選びの参考にしてください。

エンジンオイルの役割は?

エンジンオイルの役割は?

エンジンオイルの役割は以下の5つです。どれか1つでも役割が果たせなくなるとエンジントラブルの原因になるので、定期的なチェックや交換は必須です。それぞれの役割を見ていきましょう。

①潤滑作用

最も重要なのが、潤滑作用です。エンジン内部は、ピストンやクランクシャフト、カムシャフトといった部品が1分間に数千回転し、摩擦しています。当然、激しい摩擦が起こりますが、エンジンオイルによって摩擦を軽減して、スムーズなエンジンの可動を可能としているのです。もしエンジンオイルが潤滑作用を果たさなくなれば、すぐにエンジンは焼き付いてしまうでしょう。

②密封作用

エンジンはシリンダー内をピストンが往復していますが、これらが完全に密着すると動かなくなってしまうため、わずかな隙間(ピストンクリアランス)が設けられています。しかし、この隙間から燃焼エネルギーが吹き抜けると、パワーロスやブローバイガスの排出につながってしまいます。エンジンオイルにはこの隙間を塞いで密閉性を上げる作用があり、これによってパワーロスやブローバイガスの排出を最小限に留めています。特に、古い車種や走行距離が多く磨耗によってピストンクリアランスが広がった車種にとって、エンジンオイルの密閉作用は欠かすことのできないものです。

③冷却作用

エンジン内部は摩擦や燃焼によって発生する熱で、とても高温になります。温度が一定以上になるとオーバーヒートや焼き付きなどを起こしてしまいますが、エンジンオイルはこれを防止する役割を担っています。エンジンオイルはエンジン内部で熱を吸収しながら循環し、オイルパンに回収され冷却されます。冷却されたオイルは再びエンジン内部を循環する仕組みです。ちなみに、競技車両や一部のスポーツカーでは、さらなる冷却のために、オイルパンとは別に""オイルクーラー""が装備される場合もあります。

④洗浄作用

エンジンは燃焼や摩擦によって様々な汚れが発生します。この汚れは""スラッジ""と呼ばれ、溜まると潤滑性能が低下してエンジンの寿命を縮めてしまいます。エンジンオイルにはこのスラッジを吸収し、エンジンを汚れから守る役割があります。オイルは使っていくうちに黒く汚れていくことはご存じだと思いますが、それはオイルがスラッジを吸収している証拠です。

⑤防錆作用

エンジンは鉄などの金属でできているため、酸化すると錆びてしまいます。しかも、エンジン稼働時と停止時では温度差が激しいため、水滴がつきやすい環境でもあります。エンジンが錆びてしまうと、性能が低下したり最悪エンジンが故障する可能性があります。そうした錆からエンジンを守るのもエンジンオイルの役割の1つです。金属を油に浸けておけば錆が発生しないのはイメージできると思いますが、同じ原理で、エンジンもエンジンオイルによって錆から守られているのです。

エンジンオイルの選び方

エンジンオイルの選び方

エンジンオイルには実に様々な種類の商品があります。オイル粘度の低い・高いや、ベースオイルの種類など、種類が多すぎて迷ってしまう方も多いでしょう。その中から愛車に適したオイルを見つけるのは難しく感じるかもしれませんが、実は選び方のポイントさえ知っていればそれほど迷うことはありません。愛車に最適なエンジンオイルの選び方について、以下で見ていきましょう。

まずは純正のエンジンオイル粘度を確認

愛車に合ったエンジンオイルを選ぶにあたり、まず確認すべきなのは純正のエンジンオイル粘度です。メーカーが指定しているオイル粘度が分かれば、オイル選びの基準が分かるからです。純正指定のエンジンオイルは、車に付属する説明書に記載されています。説明書が見当たらない場合はディーラーに問い合わせてもOKです。一般的なオイル粘度としては、コンパクトカーなどでは5W-20~5W-30、大排気量車やスポーツタイプの車では5W-40~10W-40 程度が指定されていることが多いです。ちなみに、エコカーはエンジンの抵抗を減らして燃費を稼ぐために、低粘度オイルが純正指定されている場合が多いです。そのためエコカーのエンジンオイルを交換する場合は、純正と同じ低粘度タイプのものを使用することをおすすめします。

走行状況に合わせてエンジンオイルの粘度を選ぶ

基本的には純正指定と同じオイル粘度を選択すれば問題ありませんが、走行状況(気温や走り方など)によって粘度を変えると、より愛車にマッチします。オイル粘度は“SAE粘度”という規格で表され、例えば10W-40のように表記されます。これら2つの数字は、小さいほどオイルが柔らかく(低粘度)、大きいほどオイルが硬い(高粘度)ことを表しています。さらに詳しく解説すると、前半の数字は「低温時粘度」を表し、数字が低いほど低温始動性が良くなります。ちなみに低温時粘度に付くWは「Winter」のWです。後半の数字は「高温時粘度」を表し、数字が高いほど熱への耐性が強くなりますが、その分抵抗も増します(燃費が悪くなる)。

低粘度オイルと高粘度オイルのメリット・デメリットについて、表にまとめました。

メリット デメリット
低粘度オイル ・冷間時の始動性が良い
・抵抗が少ないので燃費が良くなる
・高温時に油膜切れを起こす可能性がある
・クッション性が少ないのでエンジン音が大きくなる
高粘度オイル ・高温でも油膜を保持できる
・エンジン音が静かになる
・抵抗が大きいので燃費が悪くなる
・冷間時の始動性が悪くなる

ベースオイルからエンジンオイルを選ぶ

上の表の通り、エンジンオイルの粘度は高くても低くてもメリット・デメリットがあり、トレードオフの関係です。「始動性と燃費が良くて高温時の油膜の保持能力も高い」オイルが理想的ですが、そういった高性能オイルは存在するのでしょうか?そこで登場するのが、「高性能なベースオイルを使ったエンジンオイル」です。高性能なエンジンオイルであれば、「始動性と燃費が良くて高温時の油膜の保持能力も高い」という理想を両立できます。

ベースオイルには以下の3種類があり、上から順に高性能です。

①化学合成油

最高性能を誇るベースオイル。その名の通り化学的に精製(合成)して作られたオイルで、不純物が含まれないので非常に性能が高いです。優れた始動性と強力な油膜を両立する理想的なベースオイルですが、価格が高い点がデメリットです。価格よりも性能を重視する人にオススメのベースオイルです。

②部分合成油

化学合成油と鉱物油の中間的な性能を誇るベースオイル。名前の通り、鉱物油に部分的に化学合成油を加えて作られています。化学合成油ほどの性能ではありませんが、日常的な使用には十分な性能を誇ります。性能とコストのバランスが良く、万人におすすめできるオイルです。

③鉱物油

性能は最も低いですが、その分価格が一番安い鉱物油。最も普及しているベースオイルです。原油から不純物を取り除いて精製されます。価格が安い分、耐熱性や耐久性は化学合成油に劣りますが、一般的な使用であれば性能的に問題はありません。あまりこだわりがなくコストを優先したいという方におすすめのオイルです。

まとめ

エンジンオイルは大きく分けて粘度とベースオイルで選ぶということでした。基本的には純正指定と同等のオイルを選んでおけば問題ありませんが、走行状況に合わせて選ぶことで、より自分にマッチしたエンジンオイルを選ぶことができます。オイルはエンジンにとって血液のような存在なので、定期的に交換してエンジンをベストコンディションに保ちましょう!

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