故障・修理
更新日:2020.03.10 / 掲載日:2020.03.10

幸せの黄色いベンツちゃん 復活大作戦 特別編 【1】

ハリーの新メンテ拠点が完成! その「笑撃」の組み立て日記をご覧あれ!!

ベンツちゃんを筆頭にいろいろなクルマを直してきたハリーズガレージが、クルマ同様に傷んでいることが判明。「DIYメンテの潮時か?」とも考えたが、回り回ってガレージをDIYで組み立てることにしました。この夏、最大のビッグイベントとなった新ガレージ立ち上げをぜひご覧あれ!



気づいてしまったガレージの地盤沈下。
もうここではメンテは苦しいかも……。



と、一念発起して新ガレージを建設することに。
やっぱりこれもDIYでやりましょ(笑)。

劣悪なメンテ環境にさよならニューガレージ、自分で作ります!

 10年以上前にDIY2×4工法で作ったしたガレージだが、ここにきてフロアの端が沈下していることに気づいてしまった。すでにかなりの傾斜となっており、水が常にたまっている状態。カビも発生しているなど、率直にいって作業環境は劣悪だ。

 あと何年、クルマいじりを楽しめるか? 安全装備が充実した新車を買う機会では? とも考えたけれども、やっぱり、まだまだDIYメンテはやめられない。あれこれ考えていると、「大型ガレージをDIYで組み立てませんか? 工賃は節約できますし」と悪魔のような提案が……。これがボクのDIY魂を激しく刺激したのはいうまでもないわけです(笑)。

 JRコンテナが家の前に停車したときは、ご近所さんは「引っ越し?」と思ったそうな。だが、開けられたコンテナの中には、大量のガレージの部材がびっしりと積載。建築資材の山を目前にして、「これDIYは無理なんじゃないの?」 と、セールスマンのあおり言葉が恨めしく思ったのは内緒です。

 さらに新ガレージ予定地は、母屋の奥まった場所なので、そこまで部材を移動しなければならない……。最近通っている整形外科の先生からは、上を向く姿勢や重いものを持つのは避けるように、といわれているのに……。組み立て云々という前に、この部材を運ぶだけでも、自分が壊れてしまうのではなかろうか?

 なんとか部材を予定地まで運んだあと、イナバの組み立て説明書に目を通してみると、とにかく初体験の作業が多い。クルマのメンテ経験のおかげに加えて、イラスト図を多用し非常に分かりやすい構成のため、だいたいの流れは分かるのだが、中に出てくる用語や注意点を完全に理解できるとまではいい難い。

 ただ、おのおのの工程に使われる部材は、部材パックの横に書かれたパーツ番号で判別できるので誤った組み付けをしてしまうリスクは低い。このような気配りがクルマのメンテでもあったらな~と、一瞬うらやましく思ってしまった。

見つけてしまったジメジメ床地盤沈下しているのか?

昨年北海道で発生した地震以来、不同沈下(ガレージの片側だけが沈下)の進行が早まった印象。母屋の屋根からの水や融雪水で常に湿った状態になってしまった。

40年以上前に増築した母屋の押し入れ部分も、地盤沈下の影響で基礎(束石)は30cm近く沈降。ほぼ浮いた状態になっている。過去には川が流れていたらしく地盤がよくない。

新ガレージの建設予定場所から旧ガレージ(トタン板の壁)を撮影。新ガレージまでクルマが入るためにはガレージの壁、母屋の一部を取り除く必要がある(笑)。

この付近の新築の家は、不同沈下防止のために杭を4mほど打ち込むそうだが、ガレージ基礎で杭打ちは一般的ではない。できるだけ、機械で地盤を打ち固め整地するのが精いっぱい。

新ガレージへの通路を作るために旧ガレージは完全にぶっこわします

10年以上前に2×4工法で作った旧ガレージ。解体はちょっと寂しいけど、自分で作ったので作業は簡単。木材の一部が腐っていたが、豪雪によく耐えた。ありがとう。

ガレージ予定地は基礎からやります。ここはプロにお願いしました

リジッドラックの使用やDIYアライメントの作業性を考え、水はけ性を無視し完全にフラットに仕上げてもらった。命を預けるコンクリ土間の厚さは15cmでガッチリ仕様に。

「なんとかなるさ」精神で挑んだガレージ作り。しかし、その手間と面倒はクルマの比ではなかったかも……

どうせ作るならば大型タイプイナバの組み立てガレージをゲット


イナバガレージ ガレーディアGRN-3136・62J(豪雪地型)をチョイス。部品はパーツごとに梱包されて配達されるので、クレーン車がなくても組み立てられることが大きな選択理由。

届いた荷物の量に唖然 これ、本当に自分でできるのか?


ご近所さんお引っ越し? と思ったら、コンテナ内にはガレージ部品がビッシリと積載されていた。いまさら「やっぱり組み立てお願いできますか~」とはいえない……(汗)。

パーツを土台の上に並べたらおっかなびっくり作業をスタート

ユーザーフレンドリーな組み立て説明書は、梱包段ボールの横に書かれている部品番号で説明されるので、母屋”とか鼻隠し”の建築専門用語が分からなくても大丈夫そうだ。

初めてのDIY分野。クルマメンテのノウハウを駆使して、とにかく組み立てシミュレーションと仕組みを徹底理解する。注意書きまでじっくり吟味しよう。

土間は基礎施工の図面(事前にネットでダウンロード)から、寸法通りに正確に作ってもらったので、土間の端部分にガレージのベースとなるフレームを合わせて施工する。

初めての作業はどきどき やはりクルマと違う……

なんか間違った? 苦労しながら修正しているうちに、せっかく綺麗に塗布した防止コーキングはベトベト。いきなりのミステークに先行き心配になる。

思った以上に骨組みはしっかり しかし先はまだまだ長そうだ……

屋根を支える桁”はさほど重くないが、ソロ作業で柱に取り付けるのは少し危険。見かねた近所のオジサンが手伝ってくれたのは多いに助かった。ありがとうございます。

接合部はフレームの一部が折り曲げられ、正確な位置で仮固定できるようになっている。

作業性はすこぶるよい。取り付けの大部分は、M6ボルト(10mmレンチ)で固定。

作業1日目終了!


作業開始から1日目でようやく形になった。この段階で、柱の傾きは修正可能だが、すべての柱がきちんと垂直になっていたのは、正確なコンクリート土間のおかげだと思う。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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