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故障・修理
更新日:2020.05.08 / 掲載日:2020.05.08

視覚向上プロジェクト【1】

純正のみでアフターには出回らないシステムが手に入る

 近年のクルマには様々な安全装備が装着されており、日々確実に進化している。

 一台のクルマを大切に乗っていると、そのような安全装備の進化から取り残された気分に陥る。後付けしてアップグレードするという手段もあるものの、最新装備がアフターマーケットに下りてくるまでにはかなりの時間差があるからだ。

 ところが近年中国製パーツの進化が目覚ましく、国産では自動車メーカーの純正用途のみで一般には出回らない最新システムが、早い段階から後付けパーツとして市場に投入されている。今特集の目玉3D「アラウンドビューモニター」もその一つで、初期のシステムは数年前から流通していた。今回、取り上げたのは最新版で、描写能力がかなり向上しているうえに驚くほど安価な価格で手に入る。

【ITEM1】上空から見下ろした視点で周囲を確認できる後付けできる「アラウンドビューモニター」

前後・左右の4つのカメラの映像を合成することで実現

 「アラウンドビューモニター」はボディのフロント/リヤ、左右両サイドの計4か所に設置したカメラの映像を合成・処理することで、空から見下ろす視点での映像をリアルタイムで作り出す。

 このため、本製品では高性能4コアプロセッサー採用。しかも、720×480 1280×720の出力ビデオ解像度を実現と、かなり能力が高められている。また、アマゾンの製品説明欄には記載されていなかった「死角検出(BSD)」、「車線逸脱警報(LDWS)」機能も搭載されているとのことだ。

ボディの前後・左右に広角レンズをセットしたカメラを設置する

フロント。

リヤ。

左右のドアミラーの下面に、広範囲を捉えることができる魚眼レンズをセットしたカメラを設置。リアルタイムで歪みを補正しつつ合成することで上空から見下ろす映像や、斜め後方から眺めている立体映像を実現している

魚眼レンズによって生じた歪みを補正し、合成する

魚眼レンズなら1つのカメラで広範囲を捉えることができるが、生の映像は丸く歪んだものになってしまう。その歪みを補正して真っすぐな画像に修正し、繋ぎ目なく合成。これをリアルタイムで行うことで、あたかも車両の真上にカメラがあるような映像を可能としているのだ。

同様の後付けシステムは、実は数年前から存在した

後付けの中国製「アラウンドビューモニター」は数年前から海外市場を中心に出回っていた。これは2年ほど前に流通していた初期のユニット。CPUの処理能力が低く、1時間も経過すると熱暴走してフリーズ。動画の描写もカクカクしたものだった。

2017年後半に流通しだしたユニットで、細かなバグはあるもののほぼ実用になった。

今回購入した最新版。放熱フィンが設けられたガッチリしたアルミケースで、かなり期待が持てる。

簡素なパッケージで中国本土から直送されてきた

MiCarBa 3Dカーカメラ 1080 PスーパーHD 360度サラウンドバードビューシステムパノラマビューカーカメラ4-CH DVRレコーダーGセンサー付きDVRクアッドコアCPU 最新超暗視機能 超高画質
● 購入価格 23,100円(税込)

最近、アマゾンでよく見かける中国からの発送品で、注文してから約2週間。忘れた頃に届いた。

必要最小限サイズの箱に1つのビニール袋にそっくり収めただけという簡素なパッケージだったが、入組されている各パーツの作りは意外にしっかりしている。

4つのカメラの映像はSDカードに保存される

カプラーの接続ポートは3つあるが、すべて形状やピン数が異なるため、接続を間違えることはない。

また、マイクロSDカードへの4画面リアルタイム録画も可能。つまり、ドライブレコーダーとしても機能するのだ。

説明書は比較的丁寧なものの表記は英語!

取扱説明書は英語表記。必要最低限の内容ながら、比較的丁寧に解説されている。ただし、後から付加された機能と思われる「死角検出」と「車線逸脱警報」の詳細な説明はなかった。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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