故障・修理
更新日:2020.05.24 / 掲載日:2020.05.24
HONDA CR-XとSUBARU REX VXまとめて面倒見て やろうじゃないかっ!
令和になったと思ったら、平成初期に話題になった車が2台も同時にやってきた。が!どちらも不動…解体屋にも置いてないような大古車だ。持ち主はどうやら公道復帰を願って(勝手に)いるらしく、お布施なしで我が家の駐車場を占領することに。資料もないまま、どうやって公道復帰させるか!
オーナーの性格と生活がびっちり詰まった2台なのだが
暑い夏と暑い秋?の令和だが、サンバー企画でかなり手いっぱいのメンテナンスを行っているところに「飛んで火に入る夏の虫」とばかりに不動車が2台やってきた。自走でくるならともかく、積載車に積まれてやってきた。つまり我が家の駐車場を占領しようというたくらみである。「なんとか公道復帰させてほしいの♪」と甘い声で囁いたのはこの車のオーナーで、2台ともに女性ユーザーなのだ。「ガッテン承知の助!」と江戸っ子ばりに返答したものの、車両が降ろされて各部を点検し始めたらかなりイライラ。どちらも平成初期のクルマだから、パーツやマニュアルなどかなり難関が待ち受けている。甘い声に騙されたとはこのことだ。
まあ、地面にタイヤが8本も着地しちゃったので、どうにか動いて車検が取れて、公道復帰をさせるしか、我が家の駐車スペースは空きそうにもない。つ~わけで重い腰をあげることにした。
まずはスバル・レックスだ。この車両はオーナーの思い入れで約15年間ガレージで眠っていた車両。ガレージの解体で追い出され、それならば復活させようと考えたらしい。
ボディまわりはそれなりに傷や凹みがあるものの、塗装の状態がよく、太陽光にさらされる時間が短いことを証明している。かなりツヤツヤしているのだ。
車内も綺麗にされていて、当時もののリヤスピーカーやステアリング、そして羽根ばたきも。インパネまわりの造作などが当時を偲ばせる。
ところが乗り込んでみたら病気になりそうなほどのカビ臭で、シートバックを見たら一面真っ白なカビが住居を構えているという始末。これをなんとかしないと作業中に病に倒れそう。
もちろんガソリンは腐っていることは間違いなく、タンクにどのくらいの容量があるかと通電してみたら、なんとバッテリー端子の直後でメインハーネスがネズミにでも食われたかのように切断している。
しかしこの個体、2気筒スーパーチャージャー搭載で1年間ほど製作された55馬力/600kgという超じゃじゃ馬スーパーマシン! なんとか復活させたいぞ。
SUBARU REX VX
3代目REXは3バルブ2気筒549cc電子制御エンジンとスーパーチャージャーで55馬力を発生。
1988年から1年だけ作られた希少車。
室内は年式にしてはかなり綺麗で、ステアリングとシフトノブは交換されているが、女性オーナーらしく、かなり愛された車両だ。
小さい手書きの車検証というのが当時を物語る。平成元年初年度登録で平成8年から元オーナー所有。平成15年あたりまでは実動車。
リヤトレイには懐かしい置き型のアルパインスピーカーが綺麗なまま搭載されている。日焼けもなく、非常に状態はいい。
ラゲッジには羽根ばたきやボディカバーとともに多分ノーマルと思われるマフラーが。しかしこのボディカバーがカビを増殖させていた!