コーティング・クリーニング
更新日:2020.06.26 / 掲載日:2020.06.26

コロナウイルスに負けない! 洗浄除染DIY PART3-1 次亜塩素酸水で除菌消臭

分解しやすく保存に難ありだが、安全に利用できる
コロナ騒動で品薄となり、店頭から姿を消した「アルコール除菌剤」。これの代用品として俄然注目されているのが除菌・消臭効果のある「次亜塩素酸水」だ。入手困難となった当初、キッチンブリーチを薄めた溶液「次亜塩素酸ナトリウム」が代用になると話題になった。これは似たような名称ながら全くの別物。薄めても人体へのダメージがあり、扱いに注意を要する。これに対し「次亜塩素酸水」は分解しやすい化合物で保存が難しいという難点があるもののタンパク質等の有機物に触れた瞬間に除菌されて分解後、水にもどる。10から30ppmという低濃度でも効果があり、人体に対する影響が小さくて済む等、安全に利用できるのだ。

市販されている「次亜塩素酸水」は右端のようにポリ容器で液体で供給される液体タイプと、水に溶かして利用するパウダータイプ(中央と左端)の2タイプがある。オススメは必要な時に必要なだけ作れ、長期保存が可能なパウダータイプだ。特に「レーアライフ パウダー」は1回分(500cc/100ppm)がカプセルに小分けされていて利便性に優れる。作り方は簡単。まず、空の500ccペットボトルに水道水を500cc注入する。カプセルを1つ取り出し、キャップを開けてペットボトルに全量投入する。キャップをキッチリ締め込む。底に沈殿したパウダーの粒が溶けてなくなるまでよく振って撹拌する。残らず溶けたら「次亜塩素酸水」の完成だ。

次亜塩素酸ナトリウムは全くの別物!

一時期、キッチンブリーチを薄めた液が消毒に使えると話題になった。確かに使えるが、これは「次亜塩素酸ナトリウム」で薄めても人体へのダメージがある。「レーアライフ パウダー」との違いを比較すべく、1カプセル100ppmと同等の濃度に薄めたものを製作。

使用した用品

■ レーアライフ パウダー 1袋(30個入り)粉末タイプ
■ 購入価格:2,950円(税込)
水に溶かすだけで次亜塩素酸水となる有効塩素60%以上の速溶性粉末剤。30回分(1回500cc)のカプセルに小分けされている。

■ Jacess 卓上 超音波式
 2倍噴霧量 卓上加湿器
■ 購入価格:2,999円(税込)
高周波数振動する霧化ピースで液体水分子の構造を分解し、ミスト状にして噴霧する持ち運びに便利な充電式の超音波霧化加湿器。

■ ダイソー ペットボトルケース/スプレーノズル
■ 価格:各110円(税込)
ペットボトル用の保温ケースと汎用スプレーノズル(1パック2個入)。なお、スプレーノズルは現在、入手困難になっている。

次亜塩素酸水は弱酸性

どちらも無色透明で、見た目にはどちらもただの水にしか見えない。両者の大きな違いは「pH」にある。「pH試験液」を利用してその違いを明らかにする。次亜塩素酸水を試験カップに必要量取り出し、試験管に注入する。次亜塩素酸ナトリウムも同量、試験管に取り出す。試験管にpH試験液を1滴落とす。「次亜塩素酸水」は薄い黄緑色に変化。pH5.0から6.0の「弱酸性」だ。「次亜塩素酸ナトリウム」は薄いブルーで、pH9.0の「強アルカリ性」を示す。人肌はpH4.5から6の「弱酸性」ゆえ、「次亜塩素酸水」は手に付着してもほぼ無害だが、「強アルカリ性」はタンパク質を分解する。手に付着するとヌルヌルするのはこのためで、皮膚や目に付着すると薬傷の恐れがあるため、「次亜塩素酸ナトリウム」を使用した後は水拭きする必要があるのだ。

アルカリ電解水は強アルカリを示した

pHの測定ついでにダイソー「アルカリ電解水」のpHも確認してみた。pH試験液を滴下した直後、濃紺に変色。100ppm濃度の「次亜塩素酸ナトリウム」よりも強いpH10の「強アルカリ性」を示した。ここに界面活性剤なしで汚れが落ちる秘密がある。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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