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ホイール・タイヤ交換[2020.07.15 UP]

タイヤバーストの原因は?前兆と予防法、起こったあとの対処法を解説

タイヤバーストの原因は?前兆と予防法、起こったあとの対処法を解説

タイヤのバーストは、パンクと同じだと思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、バーストはパンクと違い、大事故につながりかねない故障です。タイヤのバーストは頻繁に起こるものではありませんが、万が一バーストが起こってしまったときのために、なぜバーストするか、バーストしたらどうすれば良いのかを把握しておきましょう。

この記事では、タイヤバーストの原因や前兆、予防策や起こったあとの対処法について解説していきます。

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タイヤのバーストとは

タイヤのバーストとは

タイヤのバーストとは、車の走行中にタイヤが破裂してしまう現象のことです。日常生活の走行では、タイヤの空気が抜けてパンクすることはあっても、タイヤのバーストは滅多に起こることではありません。

万が一、走行中にタイヤのバーストが起きると、ハンドルが取られるなど車のコントロールが効かなくなってしまいます。それにより、車が意図しない動きをして周囲を巻き込んだ大事故に発展する可能性もあり、非常に危険です。

また、タイヤが破裂した衝撃は非常に大きいため、他のパーツが傷ついたり、破損したりする可能性もあります。そうなると当然、修理費は高額になります。

タイヤバーストとパンクの違い

タイヤバーストとパンクの違い

タイヤのバーストとパンクは同じだと思われがちですが、冒頭でもお伝えしたとおり、バーストとパンクはまったく別物です。バーストは走行中に突然タイヤが破裂する現象のことですが、パンクは徐々にタイヤの空気圧が下がり、空気が減少することをいいます。

タイヤがバーストした場合、大きな破裂音とともにハンドルが取られるため、すぐに気が付きます。一方、パンクの場合は、徐々に空気が減っていくため気が付かない方も多いかもしれません。最近のタイヤは性能が向上し、釘などが刺さってもすぐに空気が抜けない構造になっています。そのため、しばらく時間が経過してから気付く方が多いのです。

タイヤがパンクする原因の多くは以下の3つです。

・釘などの尖ったものがタイヤに刺さり、穴が空いて空気が漏れる
・縁石に乗り上げる際に、タイヤの側面が擦り付けられてタイヤのサイドウォール部に負担がかかる
・大きな衝撃を受け、ホイールリムが変形してい、そこから漏れる。

パンクは、走行中に誰しも起こる可能性がある現象ですので、注意しなければなりません。

タイヤがバーストする原因

タイヤがバーストする原因

タイヤがバーストしてしまう原因にはさまざまなものがありますが、基本的に以下の3つが考えられます。

1.タイヤの空気圧低下
2.過積載
3.タイヤの劣化

これらがなぜタイヤのバーストを引き起こすのか、以下で詳しく解説していきます。

1.タイヤの空気圧低下

バーストの原因でもっとも多いのが、タイヤの空気圧低下です。空気圧が低いタイヤで高速道路などを走行すると、タイヤの表面が波状に変形する「スタンディングウェーブ現象」が発生します。スタンディングウェーブ現象が発生するとタイヤが熱を持ち始め、タイヤの形状を保つためのコードと呼ばれる補強材が破損します。これにより、バーストを引き起こしてしまうのです。
スタンディングウェーブ現象が発生すると、車体が小刻みに振動したのち、大きな振動に変わります。また、タイヤのゴムが焼ける臭いがするなど何らかのサインが出ますので、バーストによる大事故になる前にドライバーが気付くことも多いでしょう。

反対に、タイヤの空気圧が高すぎる場合もバーストの原因になることがあります。気温が高いときには空気が膨張するため、暑い日にタイヤの空気圧が高いまま高速走行すると、地面との摩擦熱が内部に伝わりやすくなりバーストを引き起こすことがあるのです。
なお、空気圧の低下はタイヤバーストの原因となるだけではなく、以下のリスクも増加させます。

・乗り心地が悪化してしまう
・ハンドルが取られることが増え、操作しづらくなる
・燃費が悪化する
・パンクの可能性が増す

スタンディングウェーブ現象が引き起こす事故や、空気圧の低下によって発生するリスクを減らすためにも、日頃からタイヤの空気圧は常に適正値に保つことが大切です。

2.過積載

過積載になるとタイヤに負荷がかかり、重さでタイヤが変形してしまいます。このままの状態で走行し続けると、タイヤに熱が溜まってコードが破損し、バーストを引き起こすことがあります。これはトラックだけでなく、乗用車でも過積載になると起こってしまうことです。
最大積載量として、車に積載可能な貨物の最大重量が定められていますので、荷物や乗車人数が多くなるときには重量に注意しましょう。

3.タイヤの劣化

タイヤの劣化もバーストを引き起こす原因となります。タイヤは紫外線や熱の影響などによって時間とともに硬化し、サイドウォールに筋状のヒビ割れが発生して脆くなります。
ヒビ割れが発生した状態で走行を続けると、隙間から水や埃が侵入してタイヤ内部で使われているスチールワイヤーが錆び、タイヤの強度が下がります。その弱った部分に走行負荷が加わると、たわみが生じてバーストを引き起こしてしまうのです。
タイヤの経年劣化は防げませんが、車を屋外で保管している場合はカバーをかけるなどして紫外線や熱の対策をすると、劣化を抑えることができます。また、タイヤワックスなどの薬品類もタイヤのゴムを傷める原因となりますので、このような薬品が付着したまま保管しないように注意しましょう。

タイヤがバーストする前兆

タイヤがバーストする前兆

タイヤがバーストする前兆として、スタンディングウェーブ現象や劣化によるヒビ割れ、キズが挙げられます。バーストして事故につながる前に、いち早くこれらの前兆に気付き、もしもの事態に備えましょう。
前述のように、スタンディングウェーブ現象が発生すると車体が小刻みに振動し、それから大きな振動に変わります。また、タイヤのゴムが焼けるような臭いも発生します。走行中、少しでもこういった異変を感じたら、スタンディングウェーブ現象が起こっているかもしれません。無理をして走行を続けず、安全な路肩へ停車させましょう。

タイヤがバーストしないようにするためには、タイヤにヒビ割れやキズがないか、日頃からよく確認することが重要です。タイヤのヒビ割れやキズは劣化が進んでいるサインです。車に乗る前、特に高速道路を走る前には必ず、タイヤにヒビ割れやキズがないかチェックするようにしましょう。
タイヤは経年によって劣化が進むため、劣化を防ぐことはできません。未使用のタイヤでも、製造から時間が経っていれば劣化している可能性があります。走行前にはタイヤの空気圧、ヒビ割れやキズの有無をチェックし、走行中は異常な振動や異臭などに注意しましょう。

タイヤがバーストするのを予防する方法

タイヤがバーストするのを予防する方法

タイヤのバーストは、「空気圧」と「保管やメンテナンス方法」に気をつけることで予防できます。
以下で、タイヤバーストの予防策を詳しくご紹介しますので、タイヤの状態をチェックしてみてください。

タイヤの空気圧を適正に保つ

空気圧が低いとスタンディングウェーブ現象が発生しやすくなり、空気圧が高すぎると気温が高い時期には空気の膨張によって、タイヤの摩擦熱が内部に伝わりやすくなることをお伝えしました。

これらを予防するためには、タイヤの空気圧を常に適正値に保つ必要があります。ただし、タイヤの空気圧は車種によって既定値が異なります。空気圧の既定値は運転席のドア開口部等に記されていますので、必ず確認しておきましょう。

また、走行後でタイヤが温まっていると、タイヤの空気圧は正常な測定ができません。そのため、必ずタイヤが冷えている状態で測定をおこないましょう。

タイヤの保管、メンテナンス方法に気を付ける。

タイヤは紫外線や熱、タイヤワックスなどの薬品類によって劣化し、ヒビ割れなどが発生します。経年劣化は仕方ありませんが、直射日光の当たる場所を避ける、タイヤワックスを付着したままにしない、といったことでも多少は劣化のスピードを抑えることができます。
劣化が進み、バーストしやすい状態にならないよう、タイヤの保管方法やメンテナンス方法には十分に注意しましょう。

タイヤがバーストしたときの対処法

タイヤがバーストしたときの対処法

タイヤがバーストしてしまうと、大事故につながることもあり非常に危険です。しかし、万が一バーストしたとしても、どのように対処して良いかわからないかもしれません。
ここでは、バーストしたときの対処の仕方を解説していきます。

タイヤがバーストしたらどうなる?

タイヤがバーストすると、「バン!」という大きな音とともにタイヤが破裂し車が傾きます。そして大きくハンドルを取られてしまうなど思ったようにコントロールできなくなります。もちろん、周りに他の車や歩行者がいた場合、大事故につながりかねません。
また、高速道路などで走行しているときにタイヤがバーストすると、破裂したタイヤのゴム片が飛び散り、後続車にぶつかってしまうこともあります。
このように、タイヤバーストは非常に危険な現象ですので、日頃からバーストを避けるために予防しておくことが大切です。

バーストしてからの対処の仕方

タイヤがバーストしたときには、焦らずに落ち着いて車の操作をするのが大切です。バーストすると車を思うようにコントロールできなくなりますが、焦って急ハンドルや急ブレーキをすると、二次被害のリスクが高まってしまいます。
前方の障害物を避けるために慌ててハンドルを切ると、タイヤのグリップが復活したとき、予想外の方向へ車が進んでしまうこともあり非常に危険です。また「車を止めなくては!」と思い、後続車の存在を確認せずに急ブレーキを踏むと、追突事故にもつながることもあります。

もし、走行中にタイヤがバーストしてしまったら、急ハンドルや急ブレーキをせずに、ハンドルを持ったまま徐々にスピードを落として安全な路肩で停車させてください。高速道路で車を停止させる場合は、他の車に気が付いてもらえるように、停止表示板を忘れずに設置して安全確保するようにしましょう。
いくら短距離であっても、「もう少し行けばガソリンスタンドがあるから……」などと、走り続けるのは危険です。バーストした状態ではスピードが出づらいうえに、ハンドルが取られて思ったように車を操縦できないため、事故の危険性が高まります。
また、走り続けることでホイールにキズが付いたり変形したりすると、ホイール交換が必要な状態になり、高額な修理費がかかることもあります。タイヤがバーストしたときには、必ずスペアタイヤに交換するかロードサービスに頼んで運んでもらうようにしましょう。
バーストしていなかったとしてもハンドルの挙動がおかしいなどの異常を感じたら、そのまま走り続けるのではなく、無理せずに車を停車させてください。

バーストしたタイヤは修理できる?

バーストしたタイヤは修理できる?

バーストしてしまうとパンク修理の感覚でタイヤを修理することはできません。パンクであれば、タイヤに穴が空いているだけですので、パンク修理キットなどで対応できる場合もあります。しかし、バーストはタイヤが破裂してしまっているため、修理することができないのです。

タイヤがバーストしたときは修理ではなく、タイヤそのものを交換しなくてはなりません。また、バーストしたときの衝撃は非常に大きいため、ホイールやフェンダー周りなどタイヤとは別の部分が損傷、破損している可能性もあります。その場合は、残念ながらその部分の修理が必要となり、修理費も高額になってしまいます。

バーストしたまま走行を続けると、ホイールの破損だけでなく事故にもつながりかねません。たとえ短距離であっても走行しないようにしましょう。

まとめ

この記事ではタイヤバーストの原因や前兆、その予防策や対処法を解説しました。タイヤのバーストは、車が走行できなくなるだけではなく、大事故につながりかねない非常に危険な故障です。

タイヤは、運転する人や同乗する人の命を守る、車のなかでも特に大切な部品です。そのため、タイヤの空気圧は適正か、タイヤにキズやヒビ割れがないか、日頃からしっかりと点検しておく必要があります。

また、万が一タイヤがバーストしてしまったとしても、慌てずに対処しましょう。冷静にハンドルを持ったまま、徐々にスピードを落として安全な路肩へ停車させることが大切です。日常の点検をしっかりとおこなっていれば、タイヤバーストは未然に防ぐことができます。洗車のときなどには、同時にタイヤの状態をチェックすることを忘れないようにしましょう。

グーネットピット編集部

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、 自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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