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故障・修理
更新日:2020.08.31 / 掲載日:2020.08.31

うっかりミスで大惨事1 ベンツちゃん復活大計画

今月の作業レシピ
・サブフレームブッシュの交換・ジャッキアップポイントの修復・ハリーガレージ豪雪対策

エンジン系のリカバリーも終わり、いよいよ最終コーナーを迎えたベンツちゃんだが、ガレージがある北海道・札幌はまっ白な雪景色。そこで試運転前に気になっていたリヤアシのリフレッシュに挑んだところ、想定を超えた泥沼に……。こんなことで、雪が解けたら颯爽と走れるのだろうか? メチャ不安……。

 リヤアシのリフレッシュ作業を行うと、ハンドルのレスポンス向上に加えて、直進性がよくなることも多い。すでに我がベンツちゃんのリヤ側のサブフレームブッシュには亀裂が入っていることは確認していたので走行時に影響が出るだろうなあと思っていた。実際、試運転の際に素早いレーンチェンジのような急なハンドル操作をするとクルマがふらつく。例えるならば、古い映画のカーチェイスシーンの逃げ惑うような感じなのだ。いくら生まれたのが半世紀近く前とはいえ、「最善か無か」の思想で作られたベンツの操安性はこんなもんじゃないはず。しかし、このサブフレームブッシュの交換はなかなか厄介。それというのもW123のサブフレームブッシュの取り付け部分は、ジャッキスタンドをかける場所として使われるケースが多く、ここを交換する場合は他の場所にジャッキをかまして車体を持ち上げる必要があるのだ。問題になるのは“他の場所”で、なかなか適当なポイントが見つからないこと。困った時のネット頼りでW123のサブフレームブッシュ交換作業で検索をかけてみても、同じような悩みを持つメカニックから、「どこにジャッキスタンドをかけるの?」というトピックが多い。さらに検索していくとようやくそれらしい情報をいくつか見つけることができたのだが、このポイントで車重を支えるの? と疑問に思ってしまう情報も多い……。そんな時間を過ごすこと約30分、車体をジャッキアップさせることなく、サブフレームを交換する方法を発見。明らかに整備書とは異なるが、この方法を試すことにする。

正しいポイントはどこなのか?正直、よく分からない
ベンツ専門工場でもサブフレームブッシュ取り付け部をジャッキポイントとして利用しているのが普通らしい。

サブフレームブッシュには亀裂が入っているため要交換。だが、ジャッキスタンドをどこにかければよいのだろうか?

ずっとやりたかった リヤサスOHに着手。しかし、 安易なメンテで深刻な事態に……

必要になる取り付けボルトやサブフレーム・ストップリミット(右上)も同梱されているのはありがたい。

このブッシュは下側に抜けるので、サブフレームを多少下げるだけで交換可能という情報を発見。試してみることにする。

サブフレームに当ててジャッキアップすることに
車体が持ち上がらない程度にサブフレームをジャッキで支える。タイヤは接地状態だが気は抜けない作業。

スプリング装着状態でアームまわりのボルトを外す際は、力のかかり具合と向きを予測して慎重に行う。

「最善か無か」を感じさせる、サブフレームの移動量を規制する“ストップリミット”を取り外す。

緩んだ瞬間にアームが突然下がってレンチと床に挟まれないように回していく。左の指の位置は少し危ない位置でした。

難関ポイントをなんとかクリアか?
幸い、錆の発生もなく簡単に取り付けボルトを外すことができた。ここまではスムーズに進んでいったのだが……。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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