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故障・修理
更新日:2020.08.31 / 掲載日:2020.08.31

うっかりミスで大惨事2、ベンツちゃん復活大計画

亀裂が入ったサブフレームブッシュ。ゴムの劣化が進んだことで、センター穴の位置がずれているのが分かる。

スプリングが車重を支えているが、サブフレームが車体から外れた状態なので不安定。車体の下に潜らないように作業を行う。

バールでこじると簡単に抜けた。ブッシュ側面には摩耗痕があるので、ユルユルの状態になっていたのだろう。

予想以上にスポッと抜けた

ブッシュはかなりつぶれていた
操安性がイマイチなのも納得
古いブッシュがつぶれたことで、サブフレームは車体側の取り付けプレートに接触していたのだろう。

はっきりとした劣化箇所が見つかったこともあって気分は上々、春の試運転が本当に楽しみ。

 まれにみる暖冬の影響で、去年から今年の北海道も記録的な雪不足状態が続いていた。だがこんな年は、春先に“湿ったドカ雪”が降ることも多い。湿った雪はとても重く、雪や氷が屋根に残った状態で雨が降ると重さは激増してしまう。つまり屋根の倒壊を招く危険が高くなるわけだ。去年DIYで組み立てたイナバのガレージは、積雪1.5mまで耐えるとされる“豪雪地型”。屋根強度を高める“豪雪柱”を装着する設計になっているが、まだ取り付けていないことを思い出したので、急いで作業を行うことにしたわけです。

幸い暖冬で“豪雪柱”なしでも屋根の変形はないが取り付けは急務。指で示している部分が柱を取り付ける箇所。しかしDIYで組み立てても雨漏りが一切ないのは、さすがイナバのガレージだと感心。豪雪柱はコンクリフロアに埋め込むのが正式な施工方法。だが今回はボルトで固定するので、埋め込み長さ分を切断。板厚のある頑丈な柱だ。柱を正確に垂直に取り付けないと強度は発揮できない。デジタルレベルを使用して微調整をしながら固定する。打ち込み式アンカーを専用のアンカー・ドリルで開けた穴に打ち込む。金具は柱にネジ山を作ってボルトで固定。これでベンツちゃんも一安心だが、最近の予期不能な天候では想定外の豪雪もありえる。ガレージの状態点検は気が抜けない。

あとはボルト1本取り付けるだけ そんな緩んだ気持ちに 天罰が当たりました……(涙)

ブッシュを取り外した状態で車体側を見ると若干ずれていた。この程度のずれであればブッシュの弾性でどうにかなると……。

年式によっては、サブフレームと車体の間にゴムのスペーサーが装着されるが、その場合“ストップリミット”は装着されない。

潤滑油の選択は
悩みどころ

左はBMW用のブッシュ装着用。今回の作業では“水だけ”が一番よかったと感じたが、作業温度にも左右されると思う。

車重を利用して
押し込んでみる
ジャッキでブッシュを上に押し込む方法で挑戦。無理して押し込むと車体まで持ち上がってしまう……。

ジャッキを上げるとブッシュセンターが車体に当たるので、角材をフレームの間に挟んでブッシュの外筒部を持ち上げる。

予想どおり、上手くいった!
ここまではまれに見るほどのスムーズな作業。でも、こんな時ほど後で苦労するのが今までの流れ。今回もそんな予感が当たってしまった。

あれれ、ブッシュが抜け出てきた。そこで洗剤分を落とし水だけにして再度挑戦。ブッシュが落ち着くまでこの状態をキープ。

ブッシュ弾性のおかげでボルトを押し込むことは可能だが、奥のネジ山にかからず、ボルトと数時間格闘するはめに。

「ありがたや、ネット情報」
でも、過信は禁物でした……
 こんなに簡単ならもっと前に交換しておけばよかった。そう感じてしまうほどブッシュの脱着作業は簡単に済ますことができた。ネット情報もなかなか、と感心しながら、サブフレーム取り付けボルトを締めていたところ、ブッシュの中心穴と車体のボルト穴が若干ずれている影響なのか、スムーズにボルトが入らない。そこでボルトの頭をジャッキで持ち上げながら締め付けてみる。
 この方法もネット由来の情報だが、ボルトの先端が砲弾型に尖っているので押し込めば自動的にセンターは出るはずなので問題ないと試みたのだが、“よしネジ山にかかったぞ!”と感じて数回転後にラチェットにネジ山を壊したような嫌な重い感覚が……。新年早々に痛恨のミスが発生してしまいました(涙)。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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