故障・修理
更新日:2020.10.27 / 掲載日:2020.10.27
インヒビタOH 前編 スバルサンバーを懐走仕様!
古いスバルの軽はそのポジションになっていてもセルモーターが回らないことが多く、大抵はシフトレバーをガチャガチャ動かしてみるとエンジン始動ができるようになる。このトラブルの原因はシフトまわりに付いているインヒビタスイッチの接触不良によるもの。自慢じゃないですがウチの25年ものも例に漏れずガチャガチャやってます。ところがパーツは製造廃止! でOHにチャレンジなのだ。
Stay Homeの昨今、書店もアオリを受けて、AM誌の購入もままならない状態かと思います。この記事が皆様の手に届く頃には収束することを願っていますが、そういう時は奥さん!AM誌も通販ですよ!
それはさておき本題。オートマ車両はシフトレバーをP/Nレンジにしておかないとエンジンが始動できない仕組みになっているのはご存じかと。MT車のクラッチスイッチと同様に誤発進を防ぐための処置なのだが、古いスバルの軽はこのトラブルが多く、セルを回す前の儀式として「シフトレバーガチャガチャ」がある。慣れてしまうとこれすらもトラブルだと思っていない人がいるだろう。
このトラブルの原因はシフトまわりに付けられた電気的なスイッチが接触不良になってIGON→STARTでもセルモーターに電気が行かないということなのだ。
KV嬢もお年頃の25歳で17万キロ超えだから、当然「シフトレバーガチャガチャ」だ。どのくらいシフトレバーを動かしたか、セルモーターを回したかは星の数ほどだってことは想像がつく。
そのスイッチの名称はインヒビタスイッチと呼ばれるもの。早速ディーラーでパーツ注文しようと思ったら、なんと「製造廃止」だそうな。交換した経験があるメカニックさんに話を聞いた限りでは「非分解」だそうで、交換しか手はないと。
入手済みのマニュアルを見ると、シフトレバーの付け根にあるようなので、コンソールを外してレバーを露出させてみたが、どこにもそんなスイッチはない。そういえばミッションの上あたりにあるという話を聞いたような気もする。
エアクリーナーケースを外してみると、シフトワイヤーの先の扇形の物体から電線が生えているのを発見! これがインヒビタスイッチである。シフトレバーを動かしてみるとNの位置で、合いマークであろう突起を発見し、固定ボルトは若干のアジャストができるようになっている。ボルトを抜いて取り外すとシフトアームの先端に切り欠きがあるので、間違って取り付ける心配はない。問題はエアクリーナーケースの下部にあるので、ブローバイに混じったオイル分が浸入している内部はぐちゃぐちゃだろう。
どこだ?
マニュアル記載の場所はシフトセレクター付け根となっているので外してみたら、スイッチらしきものはどこにも見当たらない。
シフトリンケージの部分に扇形のスイッチ発見!
TV系はミッションの真上にあるのでKVもかと、エアクリーナーケースを外したら、シフトリンケージの部分に扇形のスイッチ発見!つづく。