故障・修理
更新日:2020.11.19 / 掲載日:2020.11.19
The 溶接 DIYで楽しむ「鉄」工作3 DIY向け機種紹介!半自動アーク溶接機1
無段階の出力電流調整とワイヤースピード調整がダイヤルひとつで可能で、家庭用15Aコンセントで板厚1.0~3.0mmまで溶接できる。
溶接ワイヤーはリールに巻かれた状態で溶接機本体側面に取り付けられており、その前方にはワイヤー送り機構が設置されている。
半自動アーク溶接機は、トーチに設置されているトリガーを引くことで溶接用のワイヤーが自動的に送り出される。
フラックス入りのワイヤーはアーキュリー専用品で、ワイヤー径はφ0.8mm。軟鋼用とステンレス用の2種類が用意されている。
シールドガス不要で、家庭用100V/15Aのコンセントで使用できるノンガスタイプの「直流半自動溶接機」。
交流電源は一秒間に50回(西日本では60回)+と-が入れ替わるため、「交流溶接機」はアークが切れたりついたりを繰り返す。このため、アークが不安定になりやすい。これに対し極性が変化しない直流を採用する「直流溶接機」はアークが安定。スパッタが少なく溶け込みがよいため扱いやすい。しかも、本機は無段階の出力電流調整とワイヤースピード調整がひとつのダイヤルで可能で、板厚1.0~3.0mmまで対応する。
また、グリップを握った時だけワイヤーが供給され通電する仕組みの安全設計になっており、使用率オーバー防止機能搭載で使い過ぎによる内部トランスの焼損の心配も無用。手軽に溶接を楽しむことができる。
目的のワイヤーを組み付けたら、先端の曲がった面をカット。ガイドチューブに通してローラー押さえをセットし締め付ける。
トーチの先端ノズルとチップを外し、ワイヤーが出てくるまでトリガースイッチを押し続ける。
チップとノズルを元通り組み付けて使用準備完了。リールに巻かれたワイヤーを使い切るまで、溶接を続けることができる。