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故障・修理
更新日:2020.12.01 / 掲載日:2020.12.01

The 溶接 DIYで楽しむ「鉄」工作9 被覆アーク溶接機の使い方

基本をしっかり
頭に叩き込んだ上で
とにかく数をこなす!?
 溶接に慣れている人は、いとも簡単にきれいなビードを刻んでいく。そんな作業風景を端から見ていると簡単にできそうとイメージしがちだか、実際にやってみるとこれほど難しいものはない。
 まっ先につまずくのがアークのスタートで、慣れないと溶接棒の先端が母材に貼り付いてしまいがち。また、スタートできたとしても、一定幅に同一ピッチで曲がることなくまっすぐきれいなビードを引くのは至難のワザ。基本を理解していたとしても身体がついていかないから、数を重ねて身体で覚えるしかない。 このため、上手くなりたいなら基本をしっかり頭に叩き込んだ上で、とにかく数をこなす。これが最も近道といえる。
 そこで、まずは「被覆アーク溶接機」と「ノンガス半自動アーク溶接機」それぞれのオススメ機種(被覆アーク溶接機は低容量タイプとの違いもレポート)の基本的な使い方と、溶接の基本テクをまとめてみた。

アースクリップを溶接台に挟み、コンセントを接続

アースクリップを溶接台に挟み、コンセントを接続。

アースクリップを溶接物、もしくは溶接台側面(溶接台を使う場合)の金属面に挟み込む。電源コードは電圧降下の影響(出力低下)を避けるため、可能な限り壁のコンセントに直接接続する。

溶接棒をホルダーにセットし、電源を入れたら準備完了

溶接棒は溶接面に対して垂直に保持しやすい角度になるようホルダーに挟み込む。

グローブをはめて遮光溶接面を被ったら準備完了。溶接棒が溶接物や作業台に接触しないよう注意しつつ、電源スイッチをONにする。

スパークが飛んだら一定間隔で上下に振りながら移動

低容量タイプゆえ溶接スタートのきっかけとなるスパークの発生にはコツがいる。

溶接棒の先端をはらうように擦りつける(ブラッシング法)ようにしてスパークさせ、一定間隔で上下に振りながら移動する。

電源ケーブルを延長する時は要注意!

電源ケーブルの延長が必要なら「電圧ドロップ対応品」を利用する。また、利用時は溶接機のみの単独運用が基本だ。

巻いた状態で15Aといった大電流を流すとコードリールがコイルの役目をして熱を帯びてくるので要注意! 伸ばして使うのが原則だ。

慣れないと溶接棒が貼り付きやすい

スパーク発生時、とかく溶接棒の先端をコツコツ接触させる「タッピング法」を行いがちだが、低容量タイプでコレを行うと母材に貼り付きやすくなるので注意!

直流インバーターアーク溶接機 スティッキーの使い方

陰/陽極ソケットにホルダー/アースコードを接続する

本体正面のソケットにホルダー/アースコードを接続。アースクリップを溶接物、もしくは溶接台側面に挟み込む。

溶接棒を垂直に保持しやすい角度にホルダーに挟み込む。

出力を設定し、 電源スイッチをONする

出力調整ダイヤルを中央の40に設定。とりあえず、この位置で溶接し始め状況に応じて(薄板で強過ぎるため弱めたいなど)微調整する。

溶接棒がショートしないようホルダーを保持しつつ電源スイッチをONする。

ホットスタート機能でスムーズにアークスタートできる

ホットスタート機能によってスタート時に瞬間的に電流値が上がるため、スムーズにアークスタートできる。

被覆アーク溶接ゆえ、溶接が完了した直後のビートは「スラグ」に覆われている。

ハンマーで叩き割って除去する必要がある。

直流インバーターアーク溶接機はスパークが安定しているためきれいに仕上がる

「ホームアークナビプラス」も慣れればきれいなビードを引けるが、裏面を見ると熱の伝わりにムラが……(左)。パワフルな「スティッキー」は両面に均等に熱が伝わっている(右)。

こちらが裏面。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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