カー!といえばグーネットピット

無料整備工場検索&予約アプリ

グーネットピットアプリ

車検・点検・メンテナンス
更新日:2022.11.10 / 掲載日:2022.07.14

車検費用の相場はいくらぐらい?法定費用や車検基本料の内訳を解説!

車検を受ける際、どの位の費用がかかるのか気になるところです。車検を通すためには、法律で定められた保安基準に適合していなければなりません。

そのためには事前の点検や整備が行われ、必要であれば部品も交換します。また、車検時に納めることになっている税金などの法定費用もあり、車検費用の中には様々な費用が含まれています。

車検費用は依頼先によっても違ってくるので比較することも大事です。今回は車検費用の内訳や、車検費用が高くなるケース、安くするための工夫なども紹介するので参考にしてみてください。

車検費用の内訳について

車検費用の内訳について

車検はオイル交換などのメンテナンスと違って、まとまった費用が必要になります。車検費用の内訳は、大きく3つに分けられます。

1つ目は、自動車重量税などの法定費用です。車の車両重量に応じて課せられる自動車重量税は、車検時に納めることになっています。また、加入が義務となっている自賠責保険は車検時に更新されるので、自賠責保険料と車検時にかかる手数料も含まれています。

2つ目は車検基本料です。車検を業者に依頼すると、車検前の点検や整備、車検の手続きなどを全て行ってくれます。車検基本料とは、業者に依頼する際の代行手数料にあたります。

3つ目は部品交換費用です。車検は保安基準に適合しないと合格しないので、きちんと整備し、劣化した部品は交換しなければなりません。部品交換費用には、その際の部品代と交換にかかる工賃が含まれています。

1.法定費用

法定費用というのは、税金や保険料、手数料のことです。金額も決められており、車検を通す際は必ず支払わなければならない費用となっています。

自動車重量税は、車両重量によって税額が決まっている国税です。軽自動車に関しては、車両重量による税額の変動はなく一律です。普通車、軽自動車ともに車の環境性能や初年度登録からの経過年数によっても、自動車重量税の金額が変わります。乗用車の場合、初年度登録では3年分、以降車検ごとに2年分をまとめて納めることになっています。

また、法律で加入が義務付けられている自賠責保険の保険料も法定費用に含まれます。自動車重量税も自賠責保険料と同様に、車検時に数年分をまとめて支払う形です。他にも車検を受ける際の手数料として、印紙を購入しなければなりません。印紙代は、車種などによって金額が異なります。

2.車検基本料

車検基本料は、車検を業者に依頼する際にかかる費用のことです。車検を受ける際は24ヶ月点検を行い、劣化・消耗した部品を交換するなどメンテナンスを行ってから、車検場で検査を受ける流れになっています。

24ヶ月点検は法律で決められている法定点検です。特に車の異常がなくても安全性に問題がないかを点検し、メンテナンスをしなければなりません。その際の費用が24ヶ月定期点検料となります。さらに、業者に依頼することでかかる人件費や技術料が代行手数料として、車検基本料に含まれています。

3.部品交換費用

部品交換費用は、車検前に点検を行った際に消耗・劣化していた部品を交換する際にかかる費用のことです。車検には安全基準が規定されており、基準を見たさなければ車検に通らないため公道を走行することができません。

車に故障が見られなくても、そのまま走り続ければいずれ故障するリスクがある、安全性が保てないと判断された部品は交換対象となります。車は日々走行していると、どんなに大事に乗っていても必ず部品が消耗するので交換は避けられません。

部品交換費用は、部品代と交換に必要な技術料として工賃が含まれます。交換する部品が多かったり、エンジン部分などの主要な部品であれば高額になる場合もあります。

車検費用は車種ごとに異なる?

車検費用は車種ごとに異なる?

車検費用は、車種や車両重量、減税対象車か否かによって費用が異なります。軽自動車や5ナンバーのコンパクトカー、3ナンバーのセダンやミニバンの中だと、一般的に3ナンバーのセダンやミニバンの車検費用が高いです。

また、エコカー減税の対象車両だと税金が優遇されるので、対象外の車両よりは法定費用が安くなります。後は、車検を依頼する業者によっても金額差が生じます。

なお、車種別の車検基本料の相場は以下の通りです。

軽自動車の車検費用の相場

軽自動車の場合、税金や保険料、印紙代の法定費用は約30,000円です。車検を業者に依頼するとして、車検基本料の相場は約35,000円となっています。

そこに法定費用を加算すると、車検費用は最低でも約65,000円はかかることになります。この費用に部品交換代を加算した金額が車検費用です。

5ナンバー車の車検費用の相場

排気量1,500㏄以下で車両重量が1,001㎏~1,500㎏までの5ナンバーの小型車の法定費用は、税金と保険料、印紙代で約46,000円になります。車検を業者に依頼するとして、車検基本料の相場を約43,000円とします。

この相場と法定費用を合わせると、約89,000円は最低でも必要となるでしょう。この費用に部品交換代を加算した金額が車検費用となります。

3ナンバー車の車検費用の相場

排気量2,000㏄クラス、車両重量1,501㎏~2,000㎏までの3ナンバー車の場合、自動車重量税や自賠責保険料、印紙代を含む法定費用は約55,000円になります。車検を業者に依頼したとすると、車検基本料の相場は約50,000円です。

法定費用と車検基本料を合わせると、約105,000円は最低でも必要になります。この費用に部品交換代を加算した金額が車検費用の総額となります。

部品の交換をすることが多いので、少なくともあと数万円は上乗せされると考えておきましょう。

車検費用は依頼先によって異なる?

車検費用は依頼先によって異なる?

車検費用は、車検を依頼する業者によっても金額差が生じるのが現状です。車検の依頼先は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンド、整備工場や車検専門店などが挙げられます。

ディーラーは技術料が高いと言われており、カー用品店や整備工場などは一般的な価格です。また、車検専門店は最低限の整備のみを行うので、車検業者の中でも割安だとされています。

ディーラーは高品質だが費用は割高

車を購入したディーラーに車検をお願いするという方も多いでしょう。ディーラーは高度な整備技術のある整備士がメンテナンスを担当するので、サービスの質は期待できます。

部品も揃っており、車の販売店なので安心感があるというのもメリットの1つです。ただし、ディーラーはその分技術料が高いので、車検費用が高額になると言われています。

また、交換に使う部品も純正部品になるので社外品よりも高くつきます。車検費用を抑えたい方よりは、費用がかかっても安心安全に運転したいと思っている方におすすめです。

カー用品店やガソリンスタンドは足を運びやすい

カー用品店やガソリンスタンドでも車検を依頼できます。カー用品店は大型店だと部品の品揃えも豊富で部品が選べる場合もあり、車検費用の節約にもつながるでしょう。

また、ガソリンスタンドでは給油ついでに車検を依頼でき、給油割引などの特典がつくこともあります。車検費用もディーラーよりは安いのが一般的です。

土日や祝日でも対応しているため、車検を依頼しやすいという一面もあります。ただし整備士の技術レベルはお店によって差が出やすく、サービスの質に関しては不安が残るでしょう。

車検専門店は割安で早い

車検専門店というのは、車検や法定点検などのメンテナンスを専門に請け負う業者のことです。基本的には、車検に通る整備のみをスピーディーに行うのが特徴です。

車検専門店は、点検や整備の作業が分業化されている場合が多く、複数人の整備士が一気に整備を行うので効率よく進んでいきます。また、車検に通すためだけの最小限のメンテナンスしか行わないので、車検費用もかなり安くすることができるでしょう。

車検満了日がギリギリでも予約で埋まっていなければすぐに対応してくれて、短時間で車検を行ってくれるというメリットもあります。

整備工場の車検費用は工場によって違う

整備工場の車検費用は業者によって異なりますが、さほど高くないと言われています。点検で故障などが見つかっても、修理や整備などを比較的安くやってくれるのも特徴です。

年式の古い車や走行距離の長い車などは整備箇所が多く、部品交換代がかさみます。しかし整備工場なら、こういった一般的に車検費用が高くなりがちな車でもメンテナンス費用が安く済むので、車検費用をある程度抑えられるとも言われています。

一方で、土日や祝日が休みの所が多く、整備工場によって整備士のレベルや整備範囲も違うという一面もあるため、車検を依頼する場合は注意が必要です。

車検費用が高くなってしまうケースについて

車検費用が高くなってしまうケースについて

車検費用が相場より高くなってしまう場合もあるので、このようなケースについても知っておきましょう。車の部品が予想以上に消耗・劣化しており、整備箇所が多い場合に当てはまります。

例えば、通常1回目の車検では交換不要な部品が消耗し、安全面のリスクが高くなり交換しなければならない場合などです。さらに、年式が古いと法定費用の税金が高くなります。

他にも、交換部品や工賃が高いというケースも当てはまるでしょう。

部品や工賃が高い場合

車検費用は車種や業者によって金額差がありますが、高くても150,000円程度にまでは収まると言われています。しかし、相場よりも高額になる場合もあるので注意が必要です。

理由としては、交換した部品が高額であった場合が考えられます。ブレーキパッドやオイル交換などの消耗品の交換は、数千円から10,000円程で済むことが多いです。

しかし、エンジン回りなど車の主要部品を交換しなければならない場合、部品1つで数万円から100,000円以上かかることもあります。また、技術が必要となるので工賃が多くかかる場合もあるでしょう。

そういった高額な部品の交換が数か所に及んだ場合、車検の総額が高くなってしまいます。

年式が古い車は税金が高くなる

車検の法定費用はあらかじめ決まっていますが、年式によっては税額が高くなる場合もあります。また、自動車重量税は車両重量に応じて税額が決められています。

しかし、初年度登録から一定年数が経過した車、つまり年式が古い車は税額が高くなり結果的に車検総額が上がってしまいます。新車登録から13年経過すると、軽自動車は20%、普通車で39%の増額です。

例えば、新車登録時の税額が5,000円だったとすると、13年経過すれば軽自動車で6,000円、普通車で6,950円になってしまいます。税額が大きいと、初年度登録の金額と13年目の金額では、かなりの差が生じてしまいます。

また、初年度登録から18年経過するとさらに税率が上がるため、より負担が大きくなるでしょう。

走行距離が長い、運転が荒いなどで車の整備箇所や交換部品が多い

車種や年式などが同じ条件であっても、頻繁に車を使う、長距離通勤、通学している場合などは走行距離が長くなりがちです。走行距離が長いということはそれだけエンジンに負荷がかかっていることになり、部品の劣化も進んでいる可能性が高いです。

車検前の整備で修理箇所が増えることで交換する部品の数も増え、その分車検費用がかさんでしまいます。また、急発進や急ブレーキを繰り返すなど運転が荒い方の場合、ブレーキパッドやタイヤの摩耗が激しく早期にこれらの部品交換が必要になることが予想できるでしょう。

例えば初年度登録から2回目の車検では、通常はまだ交換しなくてもよい部品を交換しなければならないケースも出てきます。そうなると、どうしても車検費用が高くなってしまいます。

車検費用を安くするための方法

車検費用を安くするための方法

車検費用を少しでも安くするためには、複数の業者に車検費用の見積もりを依頼し、金額を比較しましょう。業者によって整備内容や車検費用が異なることも多いです。

さらに、整備内容を見直して、不要な箇所は削ってもらえるか業者と相談しましょう。他にも、部品代がかかるのでリビルト品を使うのも車検費用の削減につながります。

また、割引キャンぺーンなどのタイミングで車検に出すというのも効果的です。

業者ごとに見積もりを比較する

まずは、カー用品店や整備工場など、車検をどこに依頼するかを決めます。ある程度候補が絞れたら、今度は何社かに車検費用の見積もりを依頼しましょう。

業者によって車検費用は異なります。整備内容などもきちんと確認し、車検費用を比較検討しながら自分で納得のいく業者を決めることは、車検費用の節約にもつながるでしょう。

早割りやキャンペーンなどの割引制度を利用する

車検を請け負う業者によっては、時期的に車検費用を安くするキャンペーンや割引を行っている場合もあります。そういったお得な情報は、車検が近付いてきたら事前に調べておくと良いでしょう。

お店のホームページやカー用品店などでは、店頭のポスターやメールなどでお知らせがあるので情報を得られるかもしれません。車検を受けるのが期限の1ヶ月以上前だと、次回の有効期限が短くなってしまうのでその分損をしてしまいます。

しかし、予約は受け付けている業者がほとんどです。この予約を車検予定日より早めに行うことで、いわゆる早割という割引を受けられる場合もあります。

また、新しくオープンする店舗などでは、オープン記念の割引を行っている場合もあります。そういった機会を上手く活用すれば、車検費用を安くすることができるでしょう。

不要なサービスを減らし、リビルド品を使ってもらう

車検の明細書を見ると、洗車などのサービス料金が含まれていることもあります。洗車や車内の清掃などは自分でできるので、不要だと伝えれば料金が節約できるでしょう。また、部品交換が必要になった時、純正部品を使うと高額になります。社外品でも物によっては、高くつく場合もあるでしょう。

中古部品やリビルド品にすれば、新品ではないですが費用を抑えることができます。リビルト品は、中古部品を分解しキレイに洗浄してから劣化消耗した箇所を新しい部品に交換し、再び組み立てた部品のことです。

安全性や機能性に関しても検査を行い合格した物しか販売されないので、安心です。新品よりも安く手に入り、新品と同じ位の機能性が保てるというメリットがあります。

業者間で取り引きされていることが多いので、車検依頼先の業者に頼めばリビルト品を使ってもらえるかもしれません。

ユーザー車検にするなど、できる限り業者を頼らない

車検業者に依頼すると、どうしても工賃や代行手数料などがかかります。そういった費用を抑えるなら、ユーザー車検にトライしてみるのも良いでしょう。

ユーザー車検は、自分で運輸支局に車を持ち込んで車検を受けるというものです。通常なら業者に車を預けると、点検整備後にやってくれる手続きを全て自分で行います。

印紙代などの必要経費は負担しなければなりませんが、数万円は車検費用を抑えることが可能だとされています。ただし、車検前の法定点検に関しては、素人では車検に通るだけの整備を行うのは難しいでしょう。専門技術を備えている整備工場に依頼し、必要な部品は交換してもらったほうが安心です。

車検費用は結構な出費になるのできちんとチェックしよう

車検費用は結構な出費になるのできちんとチェックしよう

車検費用は、まとまった出費になることが多いです。乗用車は初年度登録から3年、以降2年ごとに車検を受けなければならないため、毎回数万円は必要となります。

業者に全て任せてしまうと、自分でできるメンテナンスも整備に含まれる可能性があります。また、業者によっては車検費用に差が生じるので、見積もりをとって比較することも大事です。

車検時の整備内容をチェックし業者と相談して安全性を考慮しつつ、できる限り車検費用が抑えられるよう工夫してみましょう。

まとめ

1.車検費用は税金などの法定費用、業者に依頼する際の代行手数料などの車検基本料、部品交換代の3つに分けられる

2.税金や保険料などの法定費用は車種や車両重量によって金額が異なるが、金額は決まっているので節約はできない

3.車検基本料は、車検業者によって金額差があり、ディ-ラーは割高で、車検専門店は安いと言われている

4.車の整備箇所が多い、年式が古いといった車は車検費用が高くなる場合が多い

5.車検費用を抑えるには、業者に見積もりを出してもらって比較する、割引を利用するなどの方法がおすすめ

この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ