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故障・修理
更新日:2020.12.10 / 掲載日:2020.12.10

車のランプ(警告灯)一覧【代表的な種類と意味、点灯時の対処方法】

 
車のランプ(警告灯)一覧【代表的な種類と意味、点灯時の対処方法】

車のメーターパネルにはさまざまなランプ(警告灯)が装備されていますが、それぞれ何を表しているのかご存知でしょうか?なかには普段点灯しないものもあり、「どのような意味があるのかわからない」という方も多いかと思います。

警告灯が点灯したとき、正しい対処ができなければ、重大な事故につながる可能性もあり大変危険です。また、事故に直結しないまでも、意味がわからない警告灯が点灯していては安心してドライブできないでしょう。 そこで今回は、代表的な警告灯の種類や意味、実際に点灯したときの対処方法について解説してきます。
警告灯とは?

警告灯は、車に何らかの不具合や故障が発生したとき、ドライバーが不適切な操作をしたときに点灯し、警告を促すものです。この警告灯には赤、黄、緑と3つの色が定められており、それぞれの色によって緊急性の高さが異なります。

赤色の警告灯は“危険”を示しており、3つの警告灯のうち、最も緊急性が高いものになります。車にとって大きな異常が発生している(もしくは大きな異常を引き起こす原因が存在している)状態です。 走行中に赤色の警告灯が点灯した際は、速やかに安全が確保できる場所に車を停め、点検・整備を行なう必要があります。 黄色の警告灯は“注意”を示しています。赤色の警告灯ほど緊急性は高くありませんが、何らかの異常が発生しているため、警告灯の種類を確認して早いうちに点検を行ないましょう。 そして、緑色の警告灯は“安全”を示しており、走行上の問題はないものです。点灯した場合も、点検や整備を行なう必要はありません。 なお、これら3つの警告灯は、国際規格(ISO)によって記号や色が指定されています。そのため国産車から外車に乗り換えた場合でも、表記の違いに悩まされることはありません。

警告灯の種類と意味、点灯時の対処方法

 
警告灯の種類と意味、点灯時の対処方法

ここまで、自動車の警告灯とはどのようなものなのかを簡単に説明しました。 続くこの項目では、それぞれの警告灯の種類や意味、点灯した際の対処方法について、一覧形式で紹介していきます。

普段見慣れているものもあれば、これまで1度も見たことがないものもあるかもしれません。見慣れない警告灯が点灯したときも正しい対処ができるように、ここでしっかりと確認しておきましょう。

赤色の警告灯

まずは赤色の警告灯から紹介してきます。前述のとおり、赤色は最も緊急性が高く、速やかに対処する必要がある警告灯です。それぞれの記号が何を表しているのかを正しく理解し、適切な対処方法を覚えましょう。

ブレーキ警告灯(赤)

この警告灯が点灯した場合、ブレーキフルードの不足やブレーキに関連する部品の異常・故障などが発生しています。

ブレーキフルードの量が規定値を下回ると、ブレーキの効きが悪くなり、思わぬ事故につながる可能性があるため非常に危険です。走行中、赤色のブレーキ警告灯が点灯し続けている場合はすぐ安全な場所に停車し、点検・整備を受ける必要があります。 なお、このブレーキ警告灯はパーキングブレーキをかけている状態でも点灯します。パーキングブレーキを解除して、警告灯が消える場合はそのまま走行を続けても問題ありません。また、黄色の警告灯の項目で詳しく紹介しますが、ブレーキ警告灯が黄色に点灯する場合もあります。

シートベルト警告灯

エンジンスイッチがONになった状態で、シートベルトが装着されていない場合に点灯する警告灯です。シートベルトが装着されないまま走行すると、この警告灯は点滅に変化し、警告音を鳴らします。シートベルトを装着しないまま走行するのは大変危険ですので、速やかに装着するようにしましょう。

2020年9月以前の車は、運転席・助手席のみがシートベルト警告灯の対象となっていましたが、それ以降の車には後部座席も対象とすることが義務付けられています。後部座席に座る方も、必ず装着するようにしましょう。

半ドア警告灯

半ドア警告灯は、エンジンスイッチがONの状態で、後部座席やバックドアも含んだいずれかのドアが開いているか、もしくはしっかりと閉まりきっていないときに点灯します。

ドアが開いている状態での走行は、乗車している人や荷物が落下する危険性があるため注意が必要です。半ドア警告灯が点灯した際は、安全な場所に停車してから、すべてのドアがきちんと閉まっているかを確認しましょう。

充電警告灯

バッテリーランプという呼び方に馴染みがある方も多いと思いますが、充電警告灯はエンジン回転中、バッテリーの本体や充電系統に異常がある際に点灯します。

自動車は通常、走行中に発電してバッテリーを充電します。しかし、このランプが点灯している場合は、発電量が十分でない可能性があることを示しています。この状態での走行は突然エンジンが停止する可能性があり、大変危険です。 エンジンが停止すると、パワーステアリングやブレーキが正常に作動しなくなり、車が制御不能に陥るリスクが高まります。点灯している場合は、速やかに安全な場所に停車しましょう。

セキュリティ表示灯

セキュリティ表示灯は、イモビライザー(盗難防止装置)が動作しているときに点灯する警告灯です。登録されている電子キーを使用してエンジンをかけると解除されます。

「停車中ずっと点灯(点滅)しているのは異常?」と思われる方もいるかもしれませんが、イモビライザーは停車している間、常に作動するため、エンジンがかかっているとき以外はセキュリティ表示灯も点灯し続けます。 バッテリーの消費もわずかなので、バッテリーあがりを心配する必要もありません。もし、エンジンを始動したあとも点灯・点滅が続いている場合は、点検・整備が必要です。

油圧警告灯(赤)

油圧警告灯は、エンジンが作動している状態で、エンジンオイルの圧力に異常があるときに点灯します。この警告灯が点灯したまま走行すると、エンジンが焼き付き破損する危険性があります。速やかに停車し、エンジンオイルの量が少なくなっていないか確認しましょう。

不自然にエンジンオイルが減っている場合は、オイル漏れが発生していることも考えられます。地面にオイルが漏れた跡や、車の下部にオイルのにじみがないかもチェックしておきましょう。 エンジンオイルを注ぎ足しても油圧警告灯が点灯している場合は、走行を止めて専門業者に点検や整備をお願いしましょう。

高水温警告灯(赤)

エンジンの冷却水の温度が異常に高温になっていると、高水温警告灯が点灯します。 点灯したままの走行は、オーバーヒートによってエンジンが故障したり、火災の原因となったりする危険性が高まります。ただちに安全な場所へ停車し、点検を行ないましょう。

マスターウォーニングランプ

マスターウォーニングランプは、車全体のシステムのいずれかに異常が起きていると点灯、もしくは点滅します。他の警告灯と同時に点灯したり、警告の重要度によってはブザーが鳴ったりすることもあります。

マスターウォーニングランプは、発生した異常の緊急性が高いときに点灯するため、 点灯したら早急に安全な場所へ停車しましょう。

SRSエアバッグ警告灯

SRSエアバッグに関連するシステムや、プリテンショナーの付いたシートベルトに異常が発生すると、SRSエアバッグ警告灯が点灯します。

走行に影響はありませんが、エアバッグに異常があると、事故にあったときエアバッグが正しく作動しなかったり、誤動作を起こして急に開いてしまったりする可能性があります。警告灯が点灯していたら、点検・整備を必ず受けましょう。

黄色の警告灯

次は黄色の警告灯について解説していきます。赤色の警告灯ほど緊急性は高くありませんが、放置していると故障や事故の原因になることもあるため、注意が必要です。

ABS警告灯

ABS警告灯は、ブレーキを強くかけたときにタイヤがロックされるのを防ぐABS(アンチロックブレーキシステム)が、正しく動作していない場合に点灯します。この警告灯が点灯している場合であっても、ABSが介入しない通常のブレーキの性能は保たれています。

しかし、とっさに急ブレーキをかけたときにABSが作動せず、事故の原因となる恐れがあります。ABS警告灯が点灯している場合は、早めに点検してもらいましょう。

ブレーキ警告灯(黄)

ブレーキ警告灯が黄色に点灯している場合は、ブレーキに何らかの異常が発生している可能性が考えられます。赤色に比べて緊急性が低く、即座にブレーキの効きが悪くなるということはありません。

しかし、まだ黄色だからといって放置すると、思わぬ事故につながる可能性が高いため、できるだけ早いうちに点検・整備をお願いしましょう。

エンジン警告灯

エンジン警告灯は、エンジン本体もしくはトランスミッションに異常が発生しているときに点灯します。

この警告灯が点灯した場合、吸気系から駆動系までさまざまな原因が考えられるため、専門の知識・技術を持つ方以外が整備するのは大変困難です。できるだけ早く自動車整備工場などに車を持ち込みましょう。

燃料残量警告灯

ガソリンタンクの燃料が少なくなると、燃料残量警告灯が点灯します。燃料計が0を指していても、タンクにはわずかにガソリンが残っていますが、点灯したら可能な限り早急にガソリンを補充しましょう。

まだ走れるからと補充しないでいると、なかなかガソリンスタンドが見つからずにガス欠を起こしてしまうこともあります。普段慣れていない道を通ったり、高速道路を走行したりする場合は特に注意が必要です。 なお、傾斜地ではタンクが傾くため、ある程度残量があっても点灯することがあります。

油量警告灯(黄)

油量警告灯が黄色に点灯している場合、エンジンオイルが不足している可能性があります。赤色のときのように停車する必要はありませんが、できるだけ早くオイルを補充しましょう。傾斜地で点灯した場合は、傾斜のない場所でも点灯するかどうかを確認してください。

EPS(電動パワーステアリング)警告灯

EPS警告灯は、パワーステアリングに何らかの異常が発生しているときに点灯します。この警告灯が点灯していても、ハンドル自体は操作可能ですが、補助が効かなくなるためハンドルが重くなります。早めの点検・整備が必要です。

AT警告灯

AT警告灯は、オートマチックトランスミッションのフルードが高温になっているときに点灯する警告灯です。フルードが高温になると、トランスミッションの動作が不安定になり、最悪の場合はオーバーヒートを起こしてしまいます。

AT警告灯が点灯している場合は、安全な場所に停車してからボンネットを開けましょう。しばらくするとフルードの温度が低下し、警告灯が消灯します。

スリップ表示灯

タイヤがスリップしてブレーキ制御装置が作動している状態で表示される表示灯です。特にスリップしている感覚がないのに点滅している場合は、システムが誤作動を起こしていることもあります。

ウォッシャー液警告灯

エンジンルームのタンクに入っている ウォッシャー液が不足していると、ウォッシャー液警告灯が点灯します。走行性能や安全性が大きく低下するということはありませんが、不足している場合はできるだけ早くウォッシャー液を注ぎ足しておきましょう。

タイヤ空気圧警告灯

タイヤの空気圧の自然減少やパンクなどの異常が発生していると、この警告灯が点灯します。点灯した場合は安全が確認できる場所にすぐに停車し、タイヤの状態をチェックしましょう。

水温警告灯(青)

黄色ではありませんが、気温が低い冬場などは、エンジンの冷却水の温度が低いときに青色の水温警告灯が点くことがあります。エンジンの冷却水が高温になったときに表示される、赤色の水温警告灯ほど緊急度や深刻度が高くありませんが、エンジンを十分に暖気してから走行しましょう。

まとめ

 

今回は、車のランプ(警告灯)について解説しました。警告灯には、赤、黄、緑の3種類があり、それぞれ緊急性の高さが異なります。

赤色の警告灯は最も緊急性が高く、点灯している場合は早めの対処が必要です。黄色の警告灯は赤色ほど緊急性が高くないものの、できるだけ早めに対処したほうがよいでしょう。緑色の警告灯は安全を示すものですので、点灯しても焦る必要はありません。 これまで警告灯について詳しく知らなかった方は、万が一警告灯が点灯したときに正しい対応ができるように把握しておきましょう。
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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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