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故障・修理
更新日:2021.01.23 / 掲載日:2021.01.23

NA&NB ロードスターのメンテポイント1

まだまだ乗るぜ!NA&NB

1989年、バブル経済に沸き立つ日本で産み出されたユーノス・ロードスターは、日本国内はもとよりMAZDA MX-5としても世界各国でも成功を収めた。一時は衰退していたオープン2シータースポーツカーというジャンルを見事に復活させたのだ。今回はそんな功績を残した初代ロードスターとなるNAと共に、2代目となるNBロードスターを取り上げる。最も古い車両は既に生産されてから30年が経過。そんなロードスターを今後も快調に乗り続けるにはどんなメンテナンスが必要となるのか?プロからのアドバイスをレポートしよう。

日常使いを可能にしたのが、初代ロードスターの価値

 オープン2シーターというのは、古くから高性能スポーツカーが有する代表的なボディ形状だ。特に60年代、いわゆるバックヤードビルダーと呼ばれたイギリスの小メーカーが、世に送り出したオープン2シーターのスポーツカーたちは、当時のクルマ好きの心を捕らえ、世界的流行となった。日本でもフェアレディやホンダSシリーズなどが誕生した。
 しかしオープン2シーターのスポーツカーたちは、その後衰退することとなる。オイルショックや排気ガス規制などスポーツカーにとって逆風が吹いたせいもあるが、今にして思えばそれも一要因に過ぎない。衰退の大きな要因は、日常使いに向かなかったことなのではなかろうか? オープン2シータースポーツに無い要素、つまり日常での快適性や利便性、安全性などが70年代以降の自動車に求められるようになったのだ。スポーツカーはそんな要求を満たすことが可能なクローズドボディが主流となっていく。
 そのようにして消え去ったに等しい状態となってしまったオープン2シータースポーツというジャンル。しかし1989年にマツダがロードスターを擁して復活させた。特筆すべきはかつてのオープン2シータースポーツのテイストを十二分に残しながら、乗用車同様の安全性や快適性を兼ね備えたクルマとなっていたこと。日常では乗用車と同じように使えながら、ワインディングなどでは、往年のオープン2シータースポーツカーのような非日常な魅力を発揮する。
 そんなロードスターは、世界各地で大成功を収める。そして国内はもちろん世界の自動車メーカーが、ロードスターを手本とした安全性や快適性を有したオープン2シーターのスポーツカーをラインナップするようになり、現在では1カテゴリーを形成するまでに定着した。今回の特集ではそんなエポックメイキングな存在となったNA型ロードスターと、その価値観をしっかりと根付かせたNB型ロードスターの魅力に迫る。

NA&NBロードスターの メンテナンスポイント

歴代ロードスター専門店
ARRIVE石井自動車で教えていただいた
「NAよりも新しいNBの方が
パーツ供給状況が悪い?」

「NAは発売から30年、最終型でも20年以上が経過しました。数年前までは供給される純正部品の数も年を追うごとに減っていき、パーツが無くて修理をし辛いなんてこともありました。しかしマツダが『NAロードスターレストアプロジェクト』を始めてくれたお陰で、入手不可となっていた部品が復刻され、今ではパーツに困ることもほとんどなくなってきました」とNAを整備する上でのパーツ供給の現状を語ってくれたのは、ARRIVE石井自動車の石井代表だ。
「そんなNAと比べると、NBロードスターは古いものは20年超選手だが、最終型なら15年選手。まだまだ随分新しいのですが、パーツの供給を比べると、『NAロードスターレストアプロジェクト』開始後の今となっては、NBの方が入手困難なパーツが多くなってきているような印象があります」という。ということは、これからNAかNBを買おうと考えている人であればNAを選んだ方がいいということなのだろうか?「部品の供給だけを見ればNAの方が良さそうですが,肝心の車両の方は新しいNBの方が圧倒的に状態のいいものが多いです。逆にNAは広範囲に渡って手を入れなくてはならない車両がほとんど。乗り出しで大規模なメンテナンスを行える人であれば問題ありませんが、手軽にロードスターを楽しみたい人であれば、NBの方がオススメかもしれません」。
 それぞれのメンテナンスポイントに関しては、この後に譲るとして、最後に石井さんにNA&NBロードスターに乗る際の注意点を伺った。
「NAもNBも立派な旧車だということは認識された方がいいと思います。意外や新車と同じとはいいませんが、10年落ちまでいかない中古車に乗る感覚で乗られる方が少なくはないですね。でも実際にはNAなら20~30年落ち、NBなら15~20年落ちの立派な旧車です。しっかり整備している車両でも、思わぬ部分が壊れて立ち往生してしまうことが無くはないのです。昨今の自動車保険はレッカーサービスの特約がついているものが多いので、思わぬ故障で立ち往生した時のために保障が充実した自動車保険に加入しておいてほしいですね」。

ARRIVE石井自動車
所在地:群馬県甘楽郡下仁田町下仁田475-5
URL:http://do-da.co.jp
歴代モデルを扱うロードスター専門店がARRIVE石井自動車。好きが高じて専門店を始めたというロードスターの専門店が多い中、石井自動車は昔ながらの自動車修理工場が母体ということもあり、チューニングやドレスアップだけでなく修理や整備も得意とする。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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