車検・点検・メンテナンス
更新日:2021.02.10 / 掲載日:2021.02.10
シェイクダウンのインプレ編 ラリー車製作プロジェクト
「錆が酷くて土に還したほうがいいのでは?」と誰もが思うAA63セリカをベースにGAZOOラリーチャレンジ参戦車両を作ってしまおうというこの企画。今回はレポートできていなかったミニサーキットで行ったシェイクダウンでのインプレをお伝えする。錆穴はほぼ埋まったとはいえ、果たしてまともに走れる車体なのか?
見た目からの印象をいい意味で
裏切る走りを見せてくれた!
前回では、神奈川にある旧車レストアショップであるT-speedさんから部品取り用のAA63セリカを丸ごといただけるなんていうありがたいお話が飛びこんできたので、そのレポートを先に行ったので時系列が少々(かなり?)前後しているが、今回は前々回の続きとなる。
前々回は、急遽セリカをミニサーキットに持ち込み、シェイクダウンを行ったことをお伝えしたが、肝心の走ってどうだったのかをまだお伝えしていないので、セリカをドライブしてくれた佐藤選手の簡単なインプレをお届けしよう。
まずは佐藤選手について紹介しよう。AA63セリカを製作するRSロゴスで走らせているワコーズカラーの86(57号車)でGAZOO Racingの86/BRZ CUPに参戦し、以前の十勝では見事優勝を果たしている。そんな佐藤選手にラリー車らしいドリフトでAA63セリカを走らせていただいたのだが、前々号でもお伝えしたように、トラブルが発生し走行中の写真が消えてしまった。このAA63セリカで見事にドリフトしてくれた佐藤選手の勇姿がお見せできず大変申し訳ない。
そんな佐藤選手のインプレは、「乗る前は、ドリフトさせたら壊れちゃうんじゃないかと、正直心配してました(笑)。でも様子を見ながら、走らせてみると見た目からは想像できないぐらいまともに走る。もちろんそれは競技車両レベルとしての話ではありませんが、変な癖もなくて、ドリフト走行も難なくできました。ラリーは専門外なんで、競技車両としての戦闘力は不明ですが、激しい走りに耐える車体にはなってますよ(笑)」。これまではラリー参戦なんて夢のような話をしている感じだったが、夢じゃないんだという気にさせてくれるインプレをいただけた。
フロントガラスが無いとサーキットでは走れないので・・・
シェイクダウンテスト6日前のAA63セリカの姿。とにかくフロントウインドウのガラスを入れられるようにすべく作業が進められ、サフェまで入った状態。専門のサービスマンさんに登場いただきガラスをセット。モール類は部品がないので、シール剤で代用することに。塗ったシールをへらを使って整え、モール無しでもおかしくない状態に成形。まだ養生テープが貼ったままだが、これが完成した状態となる。
走行会5日前 内外装共バラバラ。海老名メカ、ピンチ!
ガラスが入ったとはいえ、内装も外装もバラバラ。海老名メカの手に掛かれば、十分間に合うスケジュールではあるが、このセリカだけに残りの日数を使えるわけではない。海老名メカがセリカに費やせる時間は、当日も含めあと2日半。果たしてセリカはシェイクダウン当日にサーキットに姿を現せるのか?
南千葉サーキットに無事AA63の姿が!?
海老名メカの怒号(笑)の作業でシェイクダウン当日、無事に南千葉サーキットに姿を見せたAA63セリカ。錆穴を鉄板の切り貼りで埋めただけだったCピラー部他の部分もパテで最終的な面出しが完了していた。しかし助手席側のクォーターウインドウは未装着(笑)。トランクリッドのロックは未装着で、針金を使って固定。ボンネット同様にトランクも錆でロックが付けられなかったのだ。取り外されていたインパネも元通りに組み付けられていたが、フロアを見るとまだ錆が……。