カー!といえばグーネットピット

無料整備工場検索&予約アプリ

グーネットピットアプリ

キズ・へこみ直し
更新日:2021.04.14 / 掲載日:2021.02.10

車の傷やへこみは自分で直せる?DIY補修の方法や修理業者について

車の傷やへこみは自分で直せる?DIY補修の方法や修理業者について

「知らないうちにボディに細かい傷ができていた……」といったように、特に事故があったわけではなくても、細かい傷は車に付き物です。
「できれば自分で直してしまいたい」と考える方も多いのではないでしょうか。

結論からいえば、細かな傷や小さなへこみ程度であれば、DIY修理は可能です。ただし、状態によっては、修理業者に依頼したほうが良い場合もあります。

そこでこの記事では、車の傷やへこみの直し方、修理業者に依頼すべきケースまで徹底解説していきます。

車に傷やへこみがついてしまう原因は?

知らぬ間についていることの多い車の傷やへこみですが、どのような原因があるのでしょうか?代表的なものを5つ紹介します。

線傷

狭い道で対向車を避けようとして路肩の木の枝がボディに当たったり、砂利道を走ることでついたりする、線のような細かい傷です。車の傷のなかでは、比較的つきやすい傷になります。

線傷はレジ袋や硬めの布が当たるだけでもできる傷です。「傷をつけない」とあまり神経質になりすぎないようにしましょう。

ひっかき傷

駐車場で、猫などの小動物を見たことがある方は要注意です。そういった小動物は車のボディやガラスに登ったりするため、その際に爪などでひっかいて傷を作ってしまいます。気になる方は、保護シートなどを使用するとよいでしょう。

また、人間がドアノブなどに爪をひっかけることでも傷がつくことがあります。

スリ傷

スリ傷とは、駐車場によくあるブロック塀などの面が大きい壁にボディをこするとできる傷です。これは、車格が大きい車でつけがちな傷でしょう。車格に対して道が狭く、鋭角な曲がり角が多い地域を通る場合は、スリ傷に気をつける必要があります。

ガリ傷

ガリ傷とは、固く鋭利なものにこすった際にできやすい傷で、深くえぐれている傷です。車高の低い車が駐車場の車輪止めに勢い良く当たってしまい、前のバンパーにガリ傷ができてしまうなどがよくあるケースです。

へこみ傷

スリ傷ができるような状況で発生しやすい傷です。バックで駐車する際に後ろにあるポールに気づかず、後ろのバンパーをぶつけてしまった場合などによくできる傷です。

ボディの傷やへこみを放置するとどうなる?

ボディの傷やへこみを放置するとどうなる?

車の塗装の下がどうなっているかというと、一般にバンパーは樹脂でできており、その他のボディ部分は鉄でできています。そのため、バンパーについた傷ならば、見た目が気にならなければ問題ありません。

問題は鉄でできた部分、ボディについた傷です。傷があると塗装の下の金属部に雨や雪が水分として浸みこんでしまい、空気に触れて酸化してしまいます。つまり、サビてしまうということです。

また、傷があると空気中の汚れが溜まりやすくなり、ますますサビやすくなります。サビが酷くなると、鉄と塗装のあいだに隙間ができて、塗装が水膨れのようになり、触るとボロボロと落ちてくるようになります。

見栄えが悪いばかりか、あまりにひどい場合はボディの強度が落ちる原因にもなります。査定を下げないためにも、傷やへこみはできる限り早めに修理しましょう。

車の傷の直し方【浅い傷の補修編】

車の傷の直し方【浅い傷の補修編】

浅い傷というのは、爪に引っかからない程度の「線傷」や「ひっかき傷」を指します。また、別の読み方で「細かい傷」と呼ばれています。浅い傷の補修には、以下の道具が必要になります。

・細かい傷消し用のコンパウンド
・微粒子コンパウンド
・きれいなクロスややわらかいスポンジ

浅い傷の直し方

1.傷周辺を洗浄する

まずは、傷表面についた砂や泥をよく洗い流してください。よく洗い流すことで、汚れが原因となる余計な傷を防ぎます。下地の処理が最終的な仕上がりに影響してくるため、入念に洗浄しましょう。

2.傷周辺をコンパウンドで研磨

傷周辺をコンパウンドで研磨してください。汚れていないクロスややわらかいスポンジにコンパウンドを乗せて、力を入れすぎないようにして傷周辺を研磨しましょう。研磨する際は円を描くようにするとムラになりやすいため、直線的に磨いてください。

傷を埋めるのではなく、傷周辺をほど良く削って目立たないようにするのが、この作業のポイントです。

3.微粒子コンパウンドで仕上げ

傷が目立たなくなってきたら、一度コンパウンドを拭き取って、微粒子コンパウンドで仕上げの作業に入っていきます。この作業を行なうことで、通常のコンパウンドで曇ったように見えていた傷周辺がピカピカに輝きを増していきます。

作業上の注意として、「2.傷周辺をコンパウンドで研磨」のコンパウンドと混ざらないようにしてください。クロスを使い回さず、仕上げ用として別のクロスを用意すると混ざる心配がありません。

仕上げにきれいなクロスで拭き取って作業は終了です。

車の傷の直し方【深い傷の補修編】

車の傷の直し方【深い傷の補修編】

深い傷というのは、「ガリ傷」や「スリ傷」を指します。上記の浅い傷に比べると、修復の難易度はやや高めです。
深い傷の補修には、以下の道具が必要になります。

・シリコンオフ(脱脂剤)
・タッチアップペン
・マスキングテープ
・耐水ペーパー(目の粗い・細かい・微細の3種類以上)
・仕上げ用コンパウンド
・液体コンパウンド

深い傷の直し方

1.傷周辺を洗浄・脱脂する

まずは、傷表面についた砂や泥を良く洗い流してください。深い傷の場合は、砂や泥などの汚れが傷に入り込んでいることがあるため、修復前に完全に除去することが重要です。

洗浄が済んだらシリコンオフという脱脂剤を使用し、施工面とタッチアップペンの塗料との密着度を上げておきます。油分が付着すると塗料が弾かれてしまうため、脱脂後は素手で触らないようにしましょう。

2.傷周辺をマスキングしタッチアップペンを塗る

傷周辺をマスキングテープで保護することで、余計な範囲に塗料が付着することを防ぎます。マスキング後はタッチアップペンで傷を塗っていきますが、一度に塗りすぎないように注意しましょう。一度に塗り過ぎてしまうと塗料がうまく乾燥せず、仕上がりが悪くなってしまいます。

作業のコツは、「一度軽く塗って乾燥させてからまた塗る」を繰り返していくことです。タッチアップペンで塗り終えて補修面が乾燥したら、ゆっくりとマスキングテープを剥がしていきます。

このとき、マスキングテープを勢い良く剥がしてしまうと、塗った箇所が剥がれてしまったり、無傷の塗装面も剥がれてしまったりする恐れがあるため、気をつけましょう。マスキングテープを剥がしてからもすぐには触らずに、1週間ほど期間を置いて乾燥させてください。

3.周辺の塗装と馴染むように研磨

タッチアップペンで塗った部分以外を、再びマスキングテープで保護していきます。マスキングテープは傷に沿って何重にも重ねて、少し高さを出します。少し高さを出すのは、無傷の部分を耐水ペーパーで誤って削ってしまうのを防ぐためです。

続いて、耐水ペーパーを水でよく濡らしてから、タッチアップペンで塗った部分を優しく研磨していきます。目が粗い耐水ペーパーからスタートし、塗った部分がなめらかになっているかを確認しながら、徐々に細かい耐水ペーパーに変えていきましょう。

重ねたマスキングテープを1枚ずつ剥がしながら耐水ペーパーの番手も細かくしていくと、平滑になってきれいに仕上がります。

4.コンパウンドで仕上げ

タッチアップした部分が周囲と馴染んできたら、液体コンパウンドで磨いていきましょう。周囲の塗料とタッチアップした間に段差がなくなったら、仕上げ用コンパウンドで仕上げの磨きに入ります。

周囲と同じ輝きになってきたら、きれいなクロスで拭き上げて終了です。

車の傷の直し方【へこみ傷の補修編】

車の傷の直し方【へこみ傷の補修編】

へこみ傷はパテという穴埋め剤を使用して、凹凸をなくしてから塗装作業に入ります。今までに紹介した傷の補修方法のなかでは最も難易度が高くなりますが、ポイントを押さえて作業すればそれほど心配はありません。

使用する道具も増えるため、しっかりそろえましょう。以下の道具が必要になります。

・シリコンオフ
・マスキングテープ
・養生シート
・耐水ペーパー
・パテ
・パテ用ヘラ
・サフェイサー(下地塗料)
・ボディカラー
・クリア(メタリック・パールなど、ボディカラーによっては必要)
・ボカシ剤
・仕上げ用コンパウンド
・液体コンパウンド

へこみ傷の直し方

1.パテが食いつくように傷周辺を研磨し脱脂する

最初の工程はどの傷の補修でも同じです。まずは傷や傷周辺についた砂や泥などの汚れを洗い流してきれいにしましょう。次にパテが食いつくように、傷周辺を目が粗い耐水ペーパーでヤスリがけしていきます。

そのあと、少し目の細かい耐水ペーパー、さらに目の細かい耐水ペーパーという順番で表面を整えていきましょう。研磨が済んだら、シリコンオフを使用して脱脂を行ない、塗装に悪影響をおよぼす油分を除去します。

他の傷補修でも同様ですが、パテを使う作業は、特に下地の処理が最終的な仕上がりに影響してきます。

2.パテを塗り、周りと馴染むように研磨

パテを塗って傷を埋めていきます。深い傷にパテを塗るときのポイントは、パテを押しつけるようにして塗り、空気が入らないように傷を埋めることです。また、傷から外側に向けて徐々にパテを薄く塗っていくこともポイントです。

パテを塗り終えたら、製品の指定どおりの時間を乾燥させてください。乾燥が終わったら、塗ったパテを目の粗い耐水ペーパーから、徐々に目の細かい耐水ペーパーに変えて研磨していきましょう。

このときのポイントとして、パテの外側から内側に向かって研磨していくとよいでしょう。パテと塗装面の段差がなくなって、なめらかになるまで行なってください。

3.マスキングしてパテの周辺を塗装する

ここで再度、研磨で出た削りカスを洗い流します。そのあと、シリコンオフで脱脂してから、塗装したい部分以外をマスキングテープで養生してください。

乾燥時間を挟みながら、サフェイサーを薄く複数回に分けて塗っていきます。乾燥したら、目の細かい耐水ペーパーで軽く表面を整えましょう。そのあとは、シリコンオフで再度脱脂してください。

続いてボディカラーを塗っていきます。ボディカラーは飛び散りやすいため、先ほどよりも広い範囲までマスキングすると安心です。

ここでボカシ剤を使用して、仕上がりのザラザラを防いでいきます。
ボカシ剤が乾かないうちに、ボディカラーを薄く何回も塗っていきます。終わりにボカシ剤を均一にスプレーして、1週間ほど乾燥させましょう。

4.コンパウンドで仕上げ

しっかりと乾燥させたあとは、液体コンパウンドから仕上げ用コンパウンドの順番で使用します。周辺と見分けがつかなくなれば作業は完了です。

傷の補修を業者に依頼したほうが良いケース

傷の補修を業者に依頼したほうが良いケース

ここまで、自分で傷を直す方法を紹介しましたが、最後に「業者に依頼したほうが良いケース」について解説したいと思います。
以下のような傷の場合は、業者に依頼したほうがよいでしょう。

塗装の下地が見えてしまっている場合

サフェイサーなどのボディカラーと異なる下地が見えている場合は、個人での補修が難しいといえます。

ボディカラー保護のクリア層が剥げてしまうと、金属面に雨などが染み込んでサビを発生させてしまう可能性も考えられます。その状態が続くとボディが劣化してしまうため、早急に補修を行なうことが必要です。

パテで補修しきれない大きなへこみ

広範囲に大きくへこんでしまい、パテで修復するのが難しい場合は、塗装面が剥がれたりして金属面がむき出しの状態になっていることが多いため、早急に補修を行なう必要があります。

自分で補修しようとして、さらにへこみが目立ってしまうこともあるため、こういったケースは業者に相談すると安心です。

もし、上記のような“自分で補修するのが難しい傷”ができてしまった場合は、グーネットピットで補修業者を探すことをおすすめします。全国の補修業者が見つかるのはもちろん、作業実績も見られるため、安心して依頼できます。
https://www.goo-net.com/pit/

まとめ

軽度の傷であれば、ほとんど個人で修復できそうだと思われた方も多いでしょう。傷の程度によっては、補修の知識や多くの道具や材料が必要になるため、ポイントを押さえて行なうことが大切です。

また、塗料には溶剤が含まれているため、ホコリが入らない程度にこまめに換気を行ない、中毒を防ぎながら塗装してください。

自分での補修が不安な方は、グーネットピットを活用して安心できる補修業者を探すことをおすすめします。
https://www.goo-net.com/pit/

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ