コーティング・クリーニング
更新日:2021.02.10 / 掲載日:2021.02.10
車のコーティングにはどんな種類がある?特徴や効果、施工業者の選び方もご紹介!
カー用品店などでよく見かける車のコーティング。各社から多様な商品が発売されているため、どれを選んで良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
コーティングは種類によって効果や特徴が異なるため、自分のカーライフに合ったものを選ぶことが大切です。
そこで今回は、車のコーティングについて紹介します。コーティングの種類や方法、依頼するときのポイントなどを詳しく紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
車のコーティングの種類にはどんな種類がある?
車のコーティングは、おおまかに5種類に分けることができます。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあり、持続期間にも違いがあります。
まずは、それぞれのコーティングの特徴について確認していきましょう。
油脂系コーティング
油脂系コーティングはいわゆる「ワックス」のことです。その名のとおり、表面に油膜を形成することでコーティングを施します。
比較的、安価かつ手軽に自宅でも施工できるため、多くの方が愛用しています。
ただし、油膜であるため熱に弱く、劣化した油膜とともに汚れが付着するなど、日頃のメンテナンスに手間がかかるといったデメリットもあります。
また、持続性は最も短く1~2週間ほどです。
ポリマー系コーティング
ポリマー系コーティングは、高分子化合物といわれるフッ素やシリコンが含有された製品です。油脂系コーティングに比べて持続性も良く、手軽に扱うことができます。
特に、スプレータイプであればより扱いやすいでしょう。
ただし、ポリマー系も油脂系と同様に熱に弱く、紫外線でコーティングの劣化が進行します。持続性は比較的長く、2~3ヵ月程度は被膜を維持できるでしょう。
ガラス系コーティング
ガラス系コーティングは、下記のガラスコーティングと混同されがちですが、ポリマー系コーティングにガラス繊維を含有しているコーティングを指します。ポリマーにガラス繊維を加えることで耐久性が上がり、かつポリマーコーティングと比較して防汚性に優れているのが特徴です。
ただし、ガラスコーティングよりも紫外線に弱く、耐久性は劣ります。
多くのカーディーラーで取り扱いがあるのはガラス系コーティングまでで、効果は半年ほど持続します。
ガラスコーティング
ガラスコーティングは硬化型のガラス繊維を含んだコーティングで、耐久性にも優れています。しかし、その一方で施工が大変難しく、施工できる業者は限られてしまいます。
ここまで紹介したコーティングのなかでは最も性能が優れており、持続性も約3年と長いのが特徴です。
セラミックコーティング
セラミックコーティングはセラミック分子化合物を含有するコーティング剤で、一度施工すると簡単には剥がすことができません。研磨などの作業を実施しない限り、被膜が劣化することはないため、圧倒的な耐久性を有しています。また、被膜も厚くなるため、硬さや輝きにも優れています。
ただし、他のコーティング施工よりも費用が高く、専門店などでないと取り扱えないため、なかなか手の届かないコーティングともいえます。
持続性については、5~7年ほどだといわれています。
車をコーティングすることで得られる効果について
新車時には施されていないカーコーティングですが、施工することで次のようなメリットを得られます。
ボディに傷がつきにくくなる
ボディの表面に膜を形成するため、直接小傷が入ることを防ぐ効果があります。
また、コーティングをすることで表面ではなくコーティングに傷が入るため、コーティングを落として再施工すれば、新車同様の輝きを維持することが可能です。
洗車が楽になる(汚れが付きにくく落としやすい)
コーティングを施すことで車の表面が滑らかになり、汚れが付着しにくくなります。
加えて、洗車時も水圧のみで簡単に汚れを落としやすくなるため、洗車の時間が大幅に削減する効果も期待できます。
洗車の仕方にもよりますが、場合によっては洗車時間が3分の1にまで短縮されるともいわれており、年間で考えると相当な時短になることは間違いありません。
ボディに光沢が出る
コーティングによってボディ表面に透明の膜が形成されるため、その表面が滑らかであるほどボディに光沢を出すことができます。
通常、光沢を出す場合には表面をコンパウンドなどで磨く必要がありますが、コーティングであれば磨きの工程を省いても十分な光沢を出すことが可能です。
また、時間が経って光沢があせてきた車にも効果的で、コーティングによって光沢を取り戻すこともできます。
イオンデポジットからも保護してくれる
イオンデポジットとは、雨水がレンズの役割を果たし、太陽光が集まることで水分中のミネラルが結晶化してシミになってしまう現象です。
カーコーティングには撥水性や親水性などのタイプがありますが、いずれのタイプでも水が1ヵ所に溜まることを防いでくれるため、イオンデポジットができにくくなります。
紫外線による色あせを防いでくれる
ボディ表面の塗装膜はクリア塗装によって保護されていますが、紫外線によって塗膜は徐々に劣化していき、最終的には色あせを起こしてしまいます。それに対し、コーティングはクリア塗装のうえから被膜を形成するため、紫外線などをカットして塗装を色あせから保護します。
特に、赤色は色あせを起こしやすいボディカラーであるため、コーティングの恩恵は大きいでしょう。
車売却時に査定の評価が上がる可能性も
コーティングは、車の塗装が傷むことを防いで光沢を維持するため、車を売却する際に見た目が良く見えることから査定額のUPも期待できます。また、通常乗っていると付いてしまう小傷なども、新車時からコーティングをしておくことで防げるため、査定の評価UPにつながるでしょう。
コーティングで得られる水の弾き方について
カーコーティングにいくつか種類があることは紹介しましたが、水がかかった際の弾き方にも種類があります。
どれが優れているか決めることはできず、それぞれに一長一短があります。そのため、以下を参考に自分のカーライフに合ったものを選択してください。
親水タイプの水の弾き方
親水タイプは、水が馴染むようにゆっくりと流れるタイプです。1ヵ所に水が留まるのではなく、広く膜を作るようなイメージで水を弾きます。
付着した汚れを洗い流すような効果も発生するため、セルフクリーニング効果が高いタイプといえるでしょう。
また、先ほど紹介したイオンデポジットも、水が1ヵ所に留まらないためできにくくなります。そのうえ、洗車時も水の引きが良いため、手入れがしやすいという特徴があります。
しかし、ワックスなどの撥水タイプと比べると水の弾き方が地味で、あまりコーティングされている満足感を得られないという意見もあります。
撥水タイプの水の弾き方
撥水タイプは、水玉ができて弾き飛ばすようなイメージで、文字どおり撥水します。表面の被膜がよく水を弾くため、まさにコーティングされているという満足感も得られるでしょう。また、洗車時の拭き上げも水はけが良いため楽になります。
ただし、水が留まる部分もできてしまう(入り組んだ部分は水玉として残ってしまう)ため、そういった部分にイオンデポジットができやすいデメリットがあります。
疎水・滑水タイプの水の弾き方
疎水・滑水タイプは、親水と撥水の中間の特性を持っています。水を弾くというよりは表面に水が馴染むように流れていくことが特徴で、セルフクリーニング効果も比較的高い傾向にあります。撥水タイプよりも表面への水の馴染みが良いため、洗車の際も水を流すだけで汚れを落としやすくなります。
イオンデポジットも、水を留めない弾き方となるため、比較的できにくいでしょう。
ただし、撥水タイプと比べると水の弾き方はおとなしめで、人によっては満足感が得られないかもしれません。
いずれの水の弾き方でも、汚れを落とす作用やボディ保護の役割は果たしてくれますが、それぞれに特徴があるため迷ってしまうかと思います。水の弾き方を選ぶ際は、車を使用する頻度と保管場所を考慮するようにしてください。
屋外保管がメインであれば、撥水タイプは太陽光に晒されてイオンデポジットが生じる恐れがあるため、親水タイプを選ぶほうが無難です。ガレージなど、屋内保管であればどのタイプでも問題ないでしょう。
次に車の使用頻度ですが、通勤など毎日のように車に乗る方は、撥水タイプがおすすめです。走行風によって水滴が飛んでいくため、きれいな状態を維持しやすくなります。
一方で、たまに車に乗る程度であれば、手入れがしやすく汚れの付着も少ない親水タイプがおすすめです。
コーティング施工業者を選ぶ際のポイント
ここまで紹介したように、水の弾き方や特性の違いなどコーティングにはそれぞれ異なる特徴があります。いざコーティングをしてみようと思っても、コーティング選びに迷ってしまう方も多いでしょう。
ここからは、コーティング施工業者を選ぶ際のポイントについて詳しく紹介していきます。
自分の車の使い方、洗車頻度などを聞いたうえで提案してくれるか
まず重要なのが、自分の車の使い方や洗車の頻度、車の使い方、癖などを聞いたうえで最適なコーティングを提案してくれるかどうかです。
初見では、なかなか見分けることは難しいと思います。初めのうちは専門店を複数回って、見積もりを複数取得して(相見積もり)比較検討するようにしましょう。
安いからといって安価なショップに依頼すると、コーティングの相性が悪く性能を発揮しきれなかったり、無駄にコストがかかってしまったりする恐れもあります。
最悪の場合には、塗装表面に消えない傷を残してしまうケースも考えられるため、しっかりと提案をしてくれて信頼のできるショップに依頼しましょう。
施工例やプロの意見を聞いて納得できる業者かどうか
実際にショップに訪れた際に、施工例などを聞いて納得できる業者に依頼しましょう。これまでの施工例が少なかったり、説明を聞いても納得できなかったりする業者に依頼してしまうと、後悔する可能性もあります。
また、施工例や施工中の車を目にしてみると、愛車にコーティングを施す具体的なイメージが湧きます。そうすると、提案内容の具体的なイメージを自分のなかに確立できるため、安心して依頼しやすくなるでしょう。
施工環境はしっかりしているか?
実際に店舗を訪れる際は、提案内容や施工例だけでなく、設備も観察してみてください。
道具がきれいに手入れされていて整頓されているショップであれば、安心して依頼できるでしょう。
施工環境をもう少し具体的に解説すると、以下のようなポイントが重要です。
・細かな磨き傷も見極められるような明るさの照明が完備されているか
・外部からの砂ぼこりを完全にシャットアウトできる密閉された空間で作業しているか
なかなか使っている道具や詳しい内容まで理解できなくても、最低限上記の点を確認しておけば安心できます。
アフターフォローが充実しているか?
最後に、アフターフォローが整っているかも確認しましょう。
コーティングは永久的な措置ではありません。定期的なメンテナンスを依頼できる、被膜が劣化してきた際にあらためてメンテナンスを依頼できるなど、施工後も相談ができるショップかどうかを確認しましょう。
また、事故を起こした際は板金塗装で補修することがありますが、その場合表面のコーティングが部分的に落ちてしまいます。こういったケースでも対応してくれるショップもあるため、施工後の不安なども事前にしっかりと聞いておくことをおすすめします。
ここまで、ショップの選び方を紹介してきましたが「どこに依頼したら良いかわからない」「やっぱり迷ってしまう」という方もいるかと思います。
そんなときは、ぜひグーネットピットへご相談ください。
コーティングだけでなく、日頃のメンテナンスから車検まで幅広く対応業者を探せます。
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まとめ
今回は、車のコーティングについて詳しく紹介してきました。
コーティングを施すことで、愛車をきれいに保つだけでなく、日頃の洗車や掃除などのメンテナンスの負担を減らすこともできます。
これまでは、洗車するだけであまり気にかけていなかった方や、ワックスはかけていたけれど維持が大変で悩んでいた方などは、これを機にコーティングの施工を検討されてはいかがでしょうか?
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