故障・修理
更新日:2021.05.02 / 掲載日:2021.05.02
イチオシ ハンドツールSelection「KTC」
「軽くて強くて使いよい」をモットーにした総合ハンドツールメーカー。約1万アイテムもの製品を開発し、高い技術力を誇る。TOYOTA GAZOO Racingのオフィシャルパートナーとして、さまざまな工具の提供も行っている。
9.5sq.コードレスラチェットレンチセット(JTRE310)
●価格:2万8600円(税込)
3月から発売となったコードレスタイプの充電型電動ラチェットは、従来品よりコンパクトかつ軽量化が図られ、よりストレスフリーに磨きがかかった。キャップオープナーやキャッチャーも、オイル交換作業を安全・快適に進める逸品として注目度が高い。
コードの取り回しやコンセントの位置を気にせず作業に集中できるのがバッテリー内蔵式電動ラチェットの特長。一度使うとやみつき。
スロットルの押し込み加減で回転数を無段階に調整できるティージングスロットルを採用。回転方向はヘッドの切り替えレバーで行う。
スロットルレバーを押し込めば、作業場所を照らすLEDライトが同時に付く。点滅時は充電のタイミングとなる。
ラチェット頭部の厚みは差込口を含め39mm、幅は28.1mmとコンパクト。作業時はディープソケットや延長バーとの使用が便利。
本製品は本体とバッテリーパック、充電器がセットになっている。バッテリーパック(6182円)や充電器(3003円)は別売りもある。
バッテリーは内蔵式だから電源コードの取り回し要らずで、作業の効率化にうってつけ。充電時間は約140分。気になるトルクは最大34N・m(参考値)、実用域では30N・mと、補機類やカバー類などをとめているボルトナットの脱着には必要十分だ。
オイルフィラーキャップオープナー(AE30)
●価格:3520円(税込)
オイルフィラーキャップの固着を簡単に緩められる本製品。中央部は9.5sq.の差込口になっていて、延長バーやハンドルを差せば手の届きにくい場所にもアクセスできる。
外したキャップは、オープナー本体の上に載せられる。汚れを防ぎ、紛失や閉め忘れの抑止にも重宝する。
フィルタオイルキャッチャー(AVP-6376)
●価格:4730円(税込)
下向きオイルフィルターの取り外しはオイルで手が汚れがち。でも、オイルフィルターを専用レンチで緩めた後に本製品を使えば手を汚さず、スムーズに次の作業に移れる。
キャッチャーの下のボトルで垂れてくるオイルを受ける構造。多段カップ形状は主要4サイズに適合する。
シブイチ人気に注目 軽くて疲れにくく、締め付け過剰も防ぐ
差込角6.3sq.=1/4”のソケットレンチは近年見直されている。KTCはWRCに参戦するトヨタのGAZOO Racingに提供しているが、要求される工具を調べると半分近くは1/4”だという。その理由は狭い場所に有利で、軽くて疲れにくく、過剰な締め付けによるパーツ破損が防げるからとのこと。この潮流はこれからも続きそうだ。
シブイチは小さく締め付け過ぎない。まさにアルミや樹脂が多い現代の車両にうってつけ。