故障・修理
更新日:2021.06.11 / 掲載日:2021.06.11
「ヘタったシートをRECAROに交換」KV型スバルサンバーを救え!2
うちのKVサンバーは運転席シートだけヘタリが酷い。特に座面のドア側は中のウレタンがヘタってドア側に極端に下がっていて、以前紹介したトリコローレのシートクッションを使っても下がりの不満は解消されず、どうにかしたいとずっと考えていた。純正シートは新品はおろか、中古でもオークションなどに出ることはまずない。何かいい方法はないのか?
TV/TW系はまだ中古がいくらでもあるので、もしかしたらほぼ同じサンバーだから流用できるかなと考えたりしたのだ。幸い我が家には2台あるので、早速検証してみたら、見事にざんね~んデシタ。
流用できちゃうことを念頭にTV/TW系に使える社外用シートレールを物色していたら、オークションに格安で中古があり、それをゲット。ひとまずTV/TWのシートに何が使えるかを検証。たまたま手持ちでレカロのLS系と思われるランチア・デルタのレザーシートとレカロSR系のホンダ・インテグラのシートがあったので、どちらも装着してみた。
サンバー用の社外シートレールは製造メーカーが少ないが、その中ではカワイシート製作所のものが有名。今回もそれだが、センターがきちんと出ていて、どちらも装着できたのだが、レカロLS系は座面が高すぎて、人によってはフロアに足がつかないのでは?と思ったほど。
ただ、どちらも装着したフィーリングとホールド感はさすがで、ドライビングがどちらも楽しくなることは間違いない。乗り降りを考えるなら、LS系のサイドサポートがありがたいのだが。
というわけでKVサンバーはシート補修もしくは張り替えということになりそうだ。いろいろ探したら、歴史の長い星野自動車内張というところに行き着いた。次回からは補修のノウハウなどを紹介したい。
潰れて低い
26年間ほぼ毎日数回の乗り降りがあったと考えられる運転席のドア側座面は前下がり&右側下がりにウレタンが変形して戻らない。
パックリ割れ
圧迫が頻繁に行われ、ビニールシートの経年変化で硬化が進みパックリ割れが発生。年々割れが成長?してやがて中身が…。
カワイシート製作所製
車体側に付くベースフレームに板状の2本のバーがシート側に付いて、それを車体側に取り付ける構造。センター合わせは容易だ。
SU016R.Lと記入されていて、これがカワイシート製作所のものであることがわかる。絶対に剥がしてはいけないラベルだ。
RECARO純正
たまたま持っていたRECARO純正のスペーサーはただ積み上げるだけでなく、スペーサー自体が一体化するように凸凹に。
センター確認
シートレール自体はステアリングコラムから見てセンターが出ているので、ドラポジはかなり作りやすくなっている。
中央が下方に飛び出しているLS系
LS系は取り付け面より若干センターの張り出しがあるので、スペーサーを入れるのだが、その分座面は高くなってしまう。
KV3
KV3の純正左右取り付け位置間隔は415ミリ。穴は取り付けがラフにできるように大きめの穴加工されている。座面はスプリング。
TV1
TV1の純正左右取り付け位置は400ミリで、ワイドな車体にも関わらず取り付け位置は狭い。サスガに15ミリの差は修正じゃ無理。
RECARO LS系
ランチア・デルタのLS系はオールレザーで高級感ありすぎ!座面の高さ以外は乗り降りもラクでドラポジもバッチリだ。
左側余裕あり
MT車はバックシフトが当たる可能性
シート本体が幅広になって左右の当たりを確認したが、左側はスペース十分ありで、ダイヤルも問題ないと思われる。
右側余裕なし
座面が若干接触するも開閉に問題なし
ドアと座面が接触する右側。これはTWの内装に交換してあるが、若干当たる。ドアの開閉には全く問題が出ない程度だった。
RECARO SR系は問題なし
流石にレッグサポートがあって乗り降りはしにくいが、ポジション的にはこれがベスト。リヤ取り付けを一段アップで超快適!
親子三代続くシート、内張などのリペア専門店。平塚の工業団地の一角にあり、伺った時はFD3Sの内装とシートが加工されていた。