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タイヤ交換
更新日:2021.09.01 / 掲載日:2021.08.31

タイヤ交換の失敗例6つ!自分でやると危険?リスクと予防策を解説

タイヤ交換の失敗例6つ!自分でやると危険?リスクと予防策を解説

タイヤ交換をしたくても「失敗したらどうしよう」と、不安を感じる方も多いでしょう。セルフ交換は、正しく手順を覚えて取り組めば工賃がかからず魅力的ですが、重大な事故・トラブルに発展する可能性もあります。

タイヤ交換において取り返しの付かない事態に陥る前に、具体的な失敗例や予防策を確認しておくことが大切です。当記事ではタイヤ交換の6つの失敗例を取り上げ、タイヤ交換のリスクと予防策を解説します。後半では失敗後の修理費用もまとめているので、ぜひ参考にしてください。

タイヤ交換の失敗例6選

タイヤ交換で起こりやすい失敗は、おもに6つあります。どのようにして失敗するのか、具体例を確認しましょう。

タイヤが外れて飛んでしまった(脱輪)

国土交通省の調べによると、タイヤが外れる「脱輪・脱落事故」は2003年4月から2020年3月末までに計794件発生しています。夏タイヤから冬タイヤへ交換してから1ヵ月以内の発生率が特に多く、タイヤ交換の失敗が脱輪・脱落事故に大きく影響しているといえるでしょう。

タイヤが外れるおもな要因は、ナットを既定のトルクで締めていないなどの技術的な問題です。走れば締まるといった誤解が、事故を招く要因になることもあります。締付トルクについては後半で詳しく紹介しているので、十分に確認しておきましょう。

また、ホイールの錆やゴミなどの異物侵入が影響している場合もあります。タイヤの脱輪・脱落につながる要因を意識し、小まめな清掃を心がけましょう。

ジャッキアップ時の事故

車体を持ち上げてタイヤを交換するには、ジャッキが必要です。しかし、ジャッキの設置方法が悪いと車体が落下し、タイヤのみならずボディやオイルパンを傷つけるケースもあります。ジャッキアップに失敗するおもな要因は、下記のとおりです。

・車体に対し、ジャッキの設置位置が正しくない
・地面が平面でないなど、ジャッキの設置場所が不安定
・車輪止めを使用していない
・サイドブレーキをかけていないなど

ジャッキアップ時の事故のなかには、身体の一部を車体と地面に挟んでしまう最悪のケースも存在します。軽自動車でも車両重量は1台800kgを超えるものが多いため、ジャッキアップの際は事前に設置位置・方法を調べ、細心の注意を払いながら行ないましょう。

タイヤ周りの部品が破損・損傷してしまった

正しい方法を調べず力任せにタイヤ交換をしていると、関連部品が破損・損傷する可能性があります。例えば、下記のようなケースが考えられるでしょう。

・ナットの不適合、締めすぎなどによって、ナットやホイールが破損・損傷する
・ボルトが伸びる、ネジ山が潰れる、折れる
・タイヤとホイールの組み換え時にタイヤが破れる・傷つくなど

タイヤ交換で注意したいのが、「強く締め付ければ安心・安全」といった勘違いです。締め付けが緩いのも問題ですが、締めすぎよるタイヤトラブルも多発しています。

完全に破損していなくても、ボルトが折れかけていたり、ネジ山が潰れかけていたりする状態はとても危険です。大きな事故を招くリスクを下げるためにも、タイヤ周りの部品は慎重かつ丁寧に扱いましょう。

タイヤの交換位置を間違えてしまった

タイヤには、取付け位置を指定している「方向性タイヤ」があります。例えば、右側専用タイヤには、サイドウォールに「RIGHT(右)⇒」と刻印されています。

回転方向に合わせて溝の形を変えているため、取付け位置を間違えると燃費や水はけの低下などタイヤ本来の機能を発揮できないリスクがあります。

偏磨耗を防ぐためにタイヤのローテーションをする場合は、右専用タイヤを誤って左側に取り付けないよう注意しましょう。

タイヤのローテーションは磨耗の偏りを防ぐために効果的ですが、タイヤの表示確認を忘れずに行ないましょう。なお、スタッドレスタイヤには基本的に取付け位置の指定はありません。

タイヤを適正バランスに調整できなかった

タイヤ交換は「取り付けたら終わり」ではありません。取り付けたあとは、重量バランスが偏っていないかを確認することが大切です。ホイールバランサー(タイヤバランサー)を使って正しく測定・調整しましょう。

タイヤは1つのバランスが崩れるだけで全体に影響をおよぼし、放置すると下記のリスクを招く恐れもあります。

・タイヤの偏磨耗
・車体の振動増幅(部品への負荷)
・タイヤの寿命促進(燃費悪化)

タイヤのバランス調整は、よほどの車好きでなければ難しい作業です。足回りの安全を確保するためにも、正確なバランス調整に不安がある方は経験豊富なプロに依頼しましょう。

タイヤが外せず交換ができなかった

タイヤ交換をしたくても、固着して外れないケースもあります。おもに「ナットが外せない」「ナットは外せたがタイヤとホイールが外せない」の2パターンが挙げられます。

ナット自体が外せないときはネジ山が潰れて空転している場合が多く、業者へ持ち込まなければ外せないケースがほとんどです。対して、ナットを外してもタイヤとホイールが外せない場合は、錆が原因で固着していると考えられます。同じタイヤとホイールを装着したまま長期間放置すると起こる現象ですが、スタッドレスタイヤの場合は融雪剤が影響していることも少なくありません。

タイヤ交換の失敗を防ぐポイント

タイヤ交換の失敗を防ぐポイント

タイヤ交換のとき、5つのポイントを意識すると失敗リスクを軽減できます。初めてタイヤ交換をする方は特に、下記のポイントを意識しましょう。

交換に必要な工具はすべてそろえる

タイヤ交換に必要な工具の一部は、車にデフォルトとして積んであるケースが一般的です。ただし、どれも緊急用で用意している工具のため、工具店にある本格的なものと比べると、大きな力と時間を必要とします。

タイヤ交換の際に用意しておくと便利な工具は下記のとおりです。

工具名用途
クロスレンチ(十字レンチ)ナットを緩める
輪止め車輪の固定
ジャッキ車体を上げる
トルクレンチナットを締める

工具にはそれぞれに役割があるため、初めての方は代用を考えずにそろえましょう。また、インパクトレンチや電動工具は、便利な反面、「中心がずれる」「締めすぎる」などのリスクがあります。

正しいジャッキアップポイントを知る

車とジャッキを接続する「ジャッキアップポイント」は、車ごとに位置が決まっています。ジャッキアップポイントの一般的な確認方法は、下記のとおりです。

1.車体中央部分で「▽」マークを探す
2.▽マークを目印に車体下をのぞき込む
3.プレスラインにある2ヵ所の切り欠きを見つける
4.プレスラインを挟むようにジャッキをかませる

ただし、車によっては「マークがない」「切り欠きがない」など、上記と異なるケースもあります。作業前に必ず取扱説明書を読み、正確な位置を確認しながらジャッキアップしましょう。

規定の締付トルクを必ず確認して従う

タイヤ交換において、規定のトルクでナットを締め付けることはとても重要です。ナットの締め付けが弱くても、強くてもトラブルにつながります。一般的な締付トルクは、下記のとおりです。

・普通自動車:90~110N・m(9~11kgf・m)
・軽自動車:70~90N・m(7~9kgf・m)

上記はあくまでも目安であり、各メーカー・車種によって正確な締付トルクは異なります。規定の締付トルクは購入先やメーカー公式サイトなどで確認できるので、事前に調べておきましょう。

50~100km走行後は増し締めする

タイヤ交換を終えてからは初期点検として、50~100kmの走行を目安に「増し締め」をしましょう。ナットが緩んでいないかを確認し、緩んでいる場合は規定の締付トルクに従って締めます。増し締めをする際には、先述のとおり規定の締付トルクを守り、個人の感覚で締めあげないように注意してください。

わからないときは強引に交換しない

タイヤ交換時にわからなかったり、迷ったりしたときは、無理に交換作業を続行してはいけません。セルフ交換は金銭的な負担が少ない点がメリットですが、感覚でなんとなくタイヤ交換をしていると、のちに重大なトラブルにつながる危険性があります。その結果、多額の修理費用が発生するケースも考えられるでしょう。

タイヤ交換に不安を感じている方は「わからない」と感じた時点で作業をストップし、業者に相談するのがおすすめです。

タイヤ交換に失敗!修理にかかる工賃

タイヤ交換に失敗!修理にかかる工賃

タイヤ交換に失敗したとき、修理にかかる工賃は修理内容によって異なります。ディーラーで修理した場合の一般的な費用は下記のとおりです(1ヵ所ごとの目安)。

修理内容修理費用の相場
ハブボルトの交換7,000~1万円
ナットの取り外し1,000~2,000円
ナットの交換500~1,000円
ホイールの傷+塗装1~2万円
ホイールの凹み1万5,000~2万5,000円
ドアの傷フロントドア……3万5,000~5万8,000円
リアドア……4万~4万5,000円
フェンダーの傷フロントフェンダー……3万~5万2,000円
リアフェンダー……4万~5万4,000円

タイヤ交換を業者に依頼した場合の費用は?

タイヤ交換を業者に依頼した場合の費用は?

タイヤ交換を業者に依頼した場合の費用相場は下記のとおりです。依頼する業者によって費用にばらつきがあるので、目安として参考にしてください。

タイヤ交換の項目費用相場
タイヤ・ホイールの交換(1本)1,000円~
ホイールバランスの調整(1本)1,000円~
タイヤローテーション(1台分)2,000円~
タイヤの履き替え(1台分)2,000円~
タイヤのパンク修理(1ヵ所)1,500円~

タイヤ交換に関係するトラブルを未然に防ぎたいなら業者への依頼が安心です。グーネットピットではタイヤ交換はもちろん、持ち込み取付けや整備・修理など、車のサポートを受け付けています。全国各地の自動車整備工場を簡単に検索できるので、ぜひ活用してみてください。

https://www.goo-net.com/pit/

まとめ

タイヤ交換において、重大な事故につながる6つ失敗例と予防策を紹介しました。タイヤの交換作業が初めての方は感覚的に行なわず、十分な知識を備えてから取り組みましょう。

タイヤ交換の失敗から大きな事故・トラブルに発展する可能性を考えると、セルフ交換で費用を抑えるよりも業者への依頼が安全かつお得です。タイヤは交換だけでなく、定期的な点検やメンテナンスも必要なので、信頼できる業者を見つけておくとよいでしょう。

グーネットピットでは、タイヤ交換に関するサポートを承っていますので、お気軽にご相談ください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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