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故障・修理
更新日:2021.09.01 / 掲載日:2021.08.31

ポジションランプをLED化!車検に通すための選び方・カスタム方法

ポジションランプをLED化!車検に通すための選び方・カスタム方法

夜間に運転する場合、ポジションランプ(車幅灯)は安全に走行するために重要なものです。明るさに不満がある、消費電力を抑えたいなどで、ポジションランプをハロゲンからLEDにしたい方も多いのではないでしょうか。

しかし、ポジションランプには保安基準が設けられているため、自由にカスタムすると車検に通らなくなるかもしれません。

そこでこの記事では、ポジションランプの基本的な知識や保安基準の詳細、交換方法を解説します。ぜひ参考にしてください。

ポジションランプとは?デイライトとは別物?

ポジションランプとは、車の幅や存在を相手に知らせるライトです。おもにヘッドライト内部に埋め込まれており、ヘッドライトを点けるほど暗くない日没前に点灯させる機会が多いでしょう(※日没後にポジションランプだけで走行すると、無灯火運転になるので要注意)。道路運送車両法の保安基準では「車幅灯」と記されており、他に「スモールランプ」とも呼ばれます。

スイッチは、ライトが外側に向かって光る様子をイラストにしたマークが目印です。ハンドル横にあるヘッドライトのスイッチと同じエリアで確認できます。車種・メーカーによって操作方法は異なりますが、全消灯の状態から1段階スイッチを回したときに点灯するケースが多いでしょう。

日没前に点灯している「デイライト(デイタイムランニングランプ)」と混同しやすいものですが、ポジションランプとは異なります。デイライトは運転手の意思に関係なく自動でON/OFFを切り替え、昼間のみに点灯する灯火器(昼間走行灯)です。

欧州などの海外では、視認性を高めるためにデイライトが義務付けられており、日本国内でも輸入車の一部に搭載されています。保安基準でも細かく区別されているため、しっかり理解しておきましょう。

ポジションランプの保安基準は?LED化したら車検に通らなくなる?

ポジションランプの保安基準は?LED化したら車検に通らなくなる?

ポジションランプは例外を除き装備義務があり、保安基準を満たしていないと車検に通りません。道路運送車両法の保安基準第34条の細目告示では、ポジションランプについて下記のように定められています。

※当記事では、平成18年1月1日以降の製造車に該当する条件を解説します。
参考:https://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokukokuji/saikoku_123_00.pdf

明るさは「5~30W」「300cd」まで

ポジションランプの明るさは、平成18年1月1日以降の製造車はすべて「光源5~30W以下」「光度300cd以下」です。夜間に300m先の前方から点灯を確認できると同時に、他の交通を妨げない明るさが求められます。明る過ぎても暗過ぎても保安基準違反となるので注意しましょう。

照明の色は「ホワイト」が原則

ポジションランプの色は、「白色(ホワイト)」が原則です。ただし、下記条件に該当する場合は、橙色(オレンジ)でも問題ありません。

・平成17年12月31日より前の製造車
・構造上ポジションランプと方向指示器(ウィンカー)、非常点滅表示灯(ハザードランプ)が一体化(兼用)している
・二輪自動車、側車付二輪自動車
・カタピラ、ソリを持つ軽自動車

同じ白色でも色温度(ケルビンの数値)次第では、橙色や青に近い色にカスタムが可能です。一般的に「白」と認定されるケルビン値は「3,000~6,500K」なので、一つの目安にしましょう。

実際の車検では、計測器を使わずに検査官の目視で判別します。検査官が橙色または青とみなせば車検を通過できないため、ケルビン値がきわどい範囲のポジションランプを選ぶ際は注意が必要です。必ず、車検適合品であることを確認しましょう。

照明の大きさ・面積は「15㎠以上」

決まった明るさで安全を確保できる範囲を照らすために、照明の大きさ・面積は「15㎠以上」と決められています。なお、照明の大きさ・面積は、平成17年12月31日より前の製造車でも変わりません。

ランプ設置位置からの高さ・横が決まっている

ポジションランプの取付位置は、左右対称であることが大前提です。さらに、車両のタイプによって、縁または中心のどちらを基準に配置するのかが変わります。詳しくは下表を参考にしてください。

高さ二輪自動車、側車付二輪自動車並びにカタピラ・ソリを持つ軽自動車の場合照明部の中心が地上2m以下
上記に該当しない車両の場合照明部の上縁が地上2.1m以下
照明部の下縁が地上0.35m以上
照明部の最外縁は、車の一番外側から400mm以内
(※被牽引自動車に限り150mm以内)

平成18年以降は左右対称に「2~4個」まで

左右対称を基本として、ポジションランプは2個または4個取り付ける必要があります。ただし、幅0.8m以下で「すれ違い用前照灯」の最外縁が車の一番外側から400mm以内にある車両は、ポジションランプを装備していなくても問題ありません。

広範囲から見える角度を保っている

ポジションランプは、取付位置だけでなく角度も明確に決まっています。ポジションランプの中心を基準に、進行方向に対して上下15度、内側方向45度、外側方向80度で囲んだすべての場所から見えるよう、設置しなければなりません。

その他の灯火器と連動している

ポジションランプは本来、車両に備わる下記の灯火器と同時点灯する仕組みになっています。スイッチのON/OFFが連動しないように配線を変えると保安基準違反となるので注意しましょう。

・前照灯(ヘッドライト)
・前部霧灯(フォグランプ)
・尾灯(テールランプ)
・前部上側端灯、後部上側端灯(車高灯)
・側方灯(マーカーランプ)
・番号灯(ナンバー灯)

ただし、駐車灯(パーキングランプ)と兼用している場合は、例外として認められます。

ポジションランプの選び方

ポジションランプの選び方

ポジションランプを選ぶ際は、4つのポイントを押さえましょう。車検に通り、安全で車の規格に合ったポジションランプを選ぶことが大切です。

「車種別電球適合表」を確認する

ポジションランプは種類が多くわかりにくい傾向にありますが、「車種別電球適合表」を確認するとスムーズに選べます。カー用品店はもちろん、Web上でも簡単に検索できるので、形状・規格をそれぞれメモに控えておきましょう。

ただし、車種によっては特別仕様車などの理由によって、実際の車と「車種別電球適合表」が異なるケースもあります。

ほとんどの国産車はポジションランプ規格「T10」

国産車のポジションランプの場合、ソケットへの差し込み部分が平たい「T10(全長3cm前後、直径1cm以内の電球)」が主流です。規格「T10」のランプは、安いものだと1,000円前後で購入できます。

ただし、国産車でも規格「T10」に該当しない車種があるので、あくまでも一つの目安として覚えておきましょう。正しい規格は「車種別電球適合表」で確認するのがおすすめです。

バルブのサイズを確認する

ポジションランプの種類によっては、バルブの大きさが若干異なるケースもあります。パッケージに「ポジションランプ用」と記載があれば、純正品と同じか、やや小さいサイズに作られているので、購入時に確認するとよいでしょう。

熱対策を備えているLEDを選ぶ

ポジションランプをLED化する場合、「熱対策」を備えたタイプを選択しましょう。ルーメン値が高いLEDランプほど熱を帯びやすく、放熱性が低い商品だと熱でポジションランプにダメージを与えてしまうリスクがあります。

また、ポジションランプがヘッドライト上部に位置する場合も要注意です。ヘッドライトによる熱も加わり、カバー内の温度が上昇しやすくなります。

ポジションランプをLEDにカスタム!手軽な交換方法

ポジションランプをLEDにカスタム!手軽な交換方法

ポジションランプをLEDにカスタムしたい方に向けて、簡単な交換方法をご紹介します。軍手と新しいポジションランプがあれば、セルフでも簡単に取り外し可能です。興味のある方はチャレンジしてみてください。

step1:車のボンネットを開けロッドで固定

まずは、運転席付近にある車のボンネットを開くレバーを引きます。ボンネットが開いた音を確認したら、ロッドで閉まらないように固定してください。なお、一部の車種ではダンパーで支えるため、ロッドを使用しないケースもあります。

step2:ポジションランプのソケットを抜く

ヘッドライト付近にある、ポジションランプのソケットを確認します。ポジションランプのソケットをつまんで左側に回し、ロックを解除してから引き抜きましょう。抜く際は、ゴムパッキンなどの小さい部品を落とさないよう注意してください。

step3:ポジションランプを取り外して交換

ソケットから古いポジションランプを抜き、新しいLEDポジションランプと交換します。なかなか差し込めない場合は無理に力を加えず、古いポジションランプを抜き差しして力加減を確認してください。

step4:極性が正しいか点灯状況を確認

LEDポジションランプは極性があるため、ボンネットを閉じる前にエンジンかけない状態で点灯の確認をしましょう。うまく点灯しない場合は一度取り出し、180度回転させて再度差し込んでください。

step5:すべて元の位置に戻して完了

点灯の確認作業が終了したら、取り外したときと逆の手順で元の状態に戻します。最後に車正面からポジションランプの点灯を再確認し、問題なければ終了です。

ポジションランプの交換作業は、業者でも受け付けています。作業に自信がない方、時間がない方はプロに任せるのがおすすめです。信頼できる業者を探す際には、ぜひグーネットピットを活用してみてください。

https://www.goo-net.com/pit/

まとめ

ポジションランプは、別名「車幅灯」「スモールランプ」と呼ばれ、車の位置を知らせる重要な役割を担っています。カスタム初心者でも簡単に交換できるパーツの一つです。

ただし、保安基準の指定が細かいため、車検に通過できるよう慎重に交換パーツを選ぶ必要があります。保安基準の範囲内に収めることはもちろん、失敗を防ぐためにも「車種別電球適合表」を確認して選びましょう。交換方法に不安がある場合は、業者への依頼も検討してみてください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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