故障・修理
更新日:2014.12.01 / 掲載日:2014.12.01
車のバッテリーで知っておくと便利な豆知識
バッテリーは車の中で重要な存在ですが、
触る機会がほとんどないのが一般的です。
今の車はバッテリーにかかる負担が、かなり大きくなっています。
バッテリーは車内時計やイモビライザー(盗難防止装置)、
エンジンスターターなどのため、24時間稼働しています。
そんな車の心臓部ともいえるバッテリーの知識を身につけましょう。
バッテリーのメンテナンスのやり方とは
バッテリーを大別して、
通常タイプとメンテナンスフリータイプの2つに分けます。
通常タイプの場合、バッテリー上部に6つの注入口があるのが一般的です。
この中には希硫酸が入っており、使い続けると化学反応で水分が減ってきます。
減った分を補充液(蒸留水)で補いますが、1カ月に1回ぐらいの点検で十分です。
緊急時には水道水でも代用できます。
バッテリー液は減っていないのに調子が悪いときもあります。
充電状態を示す比重が低下していることが考えられ、
ガソリンスタンドなどで無料で測定してくれます。
比重計で正常な状態が1.26~1.28の目盛りとなります。
これ未満になった場合は充電が必要になります。
メンテナンスフリーのタイプは、基本的に2年以上は持ちます。
構造上、補充液を入れることはできないので、減ってきたら交換することになります。
バッテリー上がり時の充電方法
一番多いトラブルが、バッテリー上がりです。
例えばライトを消し忘れて翌日、エンジンがかからなくなったりします。
こんな時は、ブースターケーブルで
他車から電力を供給してもらうのが、手っ取り早い解決法です。
手順は以下の通りです。
1.故障車のバッテリーの+端子(通常は赤いカバーで覆われている)と、
救援車の+端子を赤いケーブルをつなぐ
↓
2.救援車のバッテリーの-端子を故障車のエンジン内の金属部分をつなぐ
↓
3.救援車のエンジンをかけて少しふかしながら、故障車のエンジンをかける
ケーブルを外す順序は
1.故障車のエンジン内に接続したケーブル
↓
2.救援車の-端子
↓
3.救援車の+端子
↓
4.故障車の+端子
となります。
故障車の-端子を救援車の-端子に接続すると火花が出る可能性があります。
アース的な役割となるため、
あえて故障車の-端子をエンジン内の金属部分に接続するのです。
バッテリートラブルは常に想定されます
バッテリーはエンジン始動時が最も負担がかかります。
最低でも毎日、30分以上は通常走行をしないと、劣化の速度が早まります。
特に休日しか使わないユーザーにトラブルが起きやすくなります。
エアコン、後付けナビやテレビ、音響システムをフル稼働させると、
エンジンがかかっていても停車時に上がってしまうこともあります。
季節を問わず、バッテリーに与える負担を常に考えておくことが必要になります。