オイル交換
更新日:2015.01.19 / 掲載日:2015.01.19
車のブレーキパッド&ブレーキオイルとは?交換時期の目安を解説
車のブレーキは、事故を防ぐ上でとても重要な役割を果たしています。また、ブレーキにはブレーキパッドやブレーキオイルなどの消耗品が使用されているため、適切な交換を心掛けることによって車の安全性を高めることに繋がります。
そこで今回は、ブレーキパッドとブレーキオイルの役割や交換する必要性、適切な交換時期について解説します。
ブレーキパッドの役割・交換時期について
ブレーキパッドとは、車に用いられているディスクブレーキを構成する部品の一部で、ブレーキローターをブレーキパッドで押さえることによって制動を可能としています。
車のブレーキは、頻繁にかければブレーキパッドの消耗も早くなりますが、頻繁にかけなければブレーキパッドは消耗しません。
そのため、ブレーキパッドの交換時期は車の乗り方によって異なりますが、ブレーキパッドが3mm以下になると交換時期の目安と言えるでしょう。
3mmならまだ交換の必要性はないと考える人もいるかもしれませんが、安全のためにも早めの交換をおすすめします。
ブレーキオイルの役割・交換する理由とは?
ブレーキオイル(ブレーキフルード)は、車のブレーキにおいて油圧系統内部に充填されている液体で、車の安全性にとても重要な役割を果たしています。
現在のブレーキ性能は信頼性が高く、ブレーキオイルを長期間使用したとしても、直ちにブレーキが効かなくなると言うことはほとんどありません。ですが、ブレーキオイルを交換する理由の1つとして、ブレーキオイルが消耗することによって、ヴェイパーロック現象を誘発する可能性が高くなることが挙げられます。
ヴェイパーロック(ベーパーロック)現象とは、ブレーキに長時間あるいは強い制動力がかかった際に、摩擦熱でブレーキオイルの一部が沸騰することで油圧系統内部に蒸気が発生し、ブレーキペダルを踏んでも制動力が伝わらず、ブレーキが効かなくなることです。
ブレーキオイルを長期間使用し劣化すると、ブレーキオイルの沸点が低下しヴェイパーロック現象が誘発されやすくなるため、適切なタイミングでの交換が必要なのです。
ブレーキオイルの交換時期について
では、車の安全性を高めるためには、どのくらいの頻度でブレーキオイルを交換するべきでしょうか。
一般的には、ブレーキオイルは車検ごとに交換するのが良いと言われています。つまり、2年に1回の頻度で交換をするのが良いと言えるでしょう。
また、ブレーキオイルは劣化すると変色するので、オイルの色も目安になります。ブレーキオイルは新しいと薄い黄色ですが、古くなると茶~黒っぽく変色します。ボンネットを開けて、リザーバータンクで確認してみましょう。また、必要なオイル量の目安がタンクに表示されていますから、適切な量が入っているかも同時に確認しましょう。
ブレーキパッド・ブレーキオイルの交換はDIYできる?
自分の車のブレーキパッドやブレーキオイルの交換をすることは可能です。しかし、どちらも車の安全上大事な部分であり、ミスの可能性を考えるとDIYするにはリスクが大きすぎると言えます。
ブレーキパッド・ブレーキオイルの交換は、ブレーキの分解整備を行える認証工場でプロに依頼すると安心です。
まとめ
今回は、ブレーキパッドとブレーキオイルの役割や交換する必要性、適切な交換時期について解説しました。
ブレーキパッドは、ブレーキローターを押さえることで車の制動を可能にしています。ブレーキパッドの交換時期は、3mm以下が目安とされています。
ブレーキオイルとは、油圧系統内部に充填されている液体です。ブレーキオイルが劣化するとヴェイパーロック現象が誘発される可能性があるため、2年に1回の車検時のタイミングで交換するようにしましょう。
ブレーキパッドやブレーキオイルなどの消耗品の交換は、不具合が出ていないと費用を惜しんでしまいがちです。しかし、ブレーキという安全に関わる機関のメンテナンスを怠ると、重大な事故に繋がる恐れがあります。車の安全性を高めるためにも、適切な頻度で交換するようにしましょう。