タイヤのバルブの寿命と時期・交換方法

goo-net編集チーム

皆さんは、バルブとは何か知っていますか？

タイヤに空気を入れる部分を、タイヤバルブといいます。
空気圧を調整することから、エアーバルブともいいます。

タイヤバルブは大きく分けて2つあり、
ホイールに直接つける「チューブレスバルブ」と、
タイヤチューブに貼りつける「チューブバルブ」です。

今のタイヤは、圧倒的にチューブレスタイヤが多いので、
タイヤバルブもチューブレスバルブとなっています。

純正の車に付いているチューブレスバルブのほとんどが、
スナップインバルブなのです。

スナップインバルブの構造がどうなっているかというと、
タイヤのホイール部分から出ている筒状のものの中に、
バルブコアといわれる金属の芯が入っています。

バルブコアは非常に精密な部品で、
空気を注入する際には弁が開いてスムーズに入りますが、
通常は弁が閉じて空気が漏れないようにします。

このバルブコアにはゴムが付いており、ゴムが劣化したり傷ついたり、
または、ゴミを噛んでいたりすると、空気が漏れる原因となります。

バルブの中央には突起部分(虫ゴム)がありますが、
この部分を押すことで、空気を排出できるようになっています。

スナップインバルブ(ゴムバルブ)の取り付けは、
専用の金具で引っ張って装着しますが、
ゴムの弾力によって、タイヤのリムに隙間なく密着することができます。

シンプルな構造ですが、空気が漏れないという信頼性も抜群です。
ですが、正しく取り付けないとリム穴とバルブの間に隙間ができて、
空気が漏れる原因となってしまいます。

また、1度取り外したら再利用はできないので、
タイヤバルブも新しく購入しましょう。

タイヤバルブはゴムなので、経年劣化します。
そのため、寿命がきたら交換しなくてはいけません。

交換の時期は、空気が漏れてきたり、
バルブにヒビが入っているのに気が付いた時に交換しますが、
そうでなければ、タイヤを新品にする際に、
一緒にタイヤバルブも購入すると良いでしょう。

タイヤバルブの交換を業者へ依頼する場合、
タイヤを着脱する必要があるので、そこに工賃がある程度かかります。

タイヤを履き替える際に、一緒にバルブも交換した方が、
費用を抑えられるので、おすすめです。

業者への依頼ではなく、
1人でするタイヤバルブの交換方法についても、見ていきましょう。

・新しいタイヤバルブ

・タイヤレバー(2本～3本)

・ニッパー(バルブを切るため)

・ドライバーかネジピッチ

1．タイヤを外す

2．ニッパーで古いバルブを切る(タイヤの空気がある程度抜ける)。

3．バルブの穴(黄色い点)を12時として、
裏返して10時10分の位置からタイヤレバーを差し込んで、
徐々に中心に向かってホイールをゆるめていく(体重をかけながらゆっくりと)。

4．逆側も同様にゆっくりホイールをゆるめていく(力仕事)。

5．タイヤとホイールの隙間ができると、古いバルブの根元が外れます。

6．新しいエアーバルブに台所用洗剤を塗り(中に入れるとき滑りやすくするため)、
ドライバーの先に差して、タイヤの裏側から設置します。

7．バルブの設置が終わったら、タイヤにエアーを入れます。

8．空気が漏れない事を確認して作業終了。


タイヤチェンジャーがあれば、作業はだいぶ楽になります。

車が好きな方でしたら簡単な作業ですし、
やり方も動画サイトに紹介されていますから難しくはありません。

しかし、車に詳しくなかったり安全が心配な方は、
プロに依頼することをおススメします。

タイヤのバルブ部分からエアが漏れていると、
タイヤの空気圧が下がって車の燃費が悪くなってしまいます。

また、雨の日はスリップしやすかったり、事故を誘発してしまいます。
高速走行では、タイヤがバーストしてしまう恐れがあります。

空気が漏れた段階で対処すれば数千円で済むところを、
タイヤのバーストが高速道路で起きたりすれば、
人命に係わる大事故になってしまう恐れもあるのです。

石鹸水を作り、タイヤのバルブ部分にかけて、
泡立たないか確認してみましょう。

膜が張ったり消えたり泡立ったりしたら、空気が漏れている証拠です。
1度だけではなく数度試してみましょう。